素敵な土曜日

午前中F大工と平田が前原K邸のメンテナンスに行き、私は下関のY医院に職人さんと待ち合わせで細かい打ち合わせをしました。一人で動く時は足の痛みも懐の痛みも考えると高速バスがいいようです。留守中にレンタルハウスを計画中のH様が事務所に来ていただいたようで、お会いできず残念でした。事務所に戻ると五年前にお建ていただいた北九州のI奥様がお見えになってました。平田とN女史が先日お邪魔してお世話になったようで、お寄りいただくとは聞いていたのですが、懐かしく相変わらず素敵でした。I様ご夫妻のような方の作品を手がけさせていただいたことをうれしく、誇りに思います。私事でいろいろなことがありご無沙汰続きだったことを反省しなければなりません。

「いいお家をありがとうございます。主人と小澤さんや平田さんのことはよく話すんですよ。」といっていただけたときはここ数年のいろんなことが思い出され、恐縮して本当に涙が出そうでした。この仕事はやはり素敵です。そして多くの人が事務所に訪れてくれる土曜日にしたいと思いました。明日からまたがんばれる元気をいただいた土曜日でした。

北九州I邸

 

事務所に篭る日

ここ数日動き回り今日は事務所に篭ってプランを書く日です。集中するにはつらいくらいいい天気です。以前はプランを書くのは夜中だったんですが、年のせいか夜更かしや徹夜の次の日がつらく動けないので、昼間がんばってます。プランにノってくるとすらすらと手が動き、書きながら新しいアイデアがひらめいてきます。ノルまでがつらいのですががんばってると必ず「ノリ」がやってきます。ふーとかはーとかいいながら手を動かして「ノリ」を待ってます。

昨日はおふくろの誕生日でした。八十三です。家で介護をしてますが、朝夕大きな声で昔の歌を歌っています。それこそ、朝早くから夜遅くまで休みもなく、店と家事をやり続けた人です。働くことは母から教わった気がします。なんだかんだいっても私も含めて男は「マザコン」のようです。

スケッチ

 

健康診断

平均年齢がやや高めのわが社で、全員健康診断を受けることになりました。「よかドック」という福岡市お勧めの健康診断がいいようです。「社長は胃がん、大腸がん、前立腺がん全部受けてくださいね。」「胃がん検診はバリュームとカメラとどちらがいいですか?」「前の日は何も食べないで下さいね。」・・・・・・・なんとなく二人して上から目線、命令口調です。それが終わると自分たちのことを二人で話してました。「大腸がん検診ってお尻見られるんでしょ。いやー。」とN女史。「丸出しじゃないっちゃけんだいじょうぶよ。それで便秘が治るかもよ。アハハハ・・・」「乳がん検診ってマンモグラフィーでおっぱい挟むんでしょ。私胸ないけん挟めませんていわれたらどうしょう。平田さんいいですね。」とN女史。「プロやけんなんとかはさみんしゃーよ。大丈夫」と平田。聞いてない振りしてましたがつい噴出してしまいます。これだけ口が達者なら健康に違いないと思うのですが、ドクターのご入居者から「健康でいてもらわないと困る。まだ跡継ぎも育ててないんやから、健康であることが何よりの責任よ。」といわれました。おっしゃるとうりです。健康に気をつけながらがんばります。少ないスタッフでいい仕事をするには全員が精神的にも肉体的にも元気であることが第一条件ですから。

うまーい

先日、早朝からF大工と遠方の現場に出かけることになり、N女史が気をきかせて大きな大きなおにぎりを握ってくれました。冷たいお茶とおにぎりはこの時期最高のごちそうです。ジャンボおにぎりの中身は昆布や辛したかなです。F大工とニコニコしながらかぶりつき出発から十分もしないうちに完食です。N女史の優しい気持ちもいっしょにいただき二人で「うまーい」を連発です。

長浜の市場に行った時、平田がツボ鯛の味噌漬けを買ってたのを見逃さず、仕事が終わって「試食」を要求すると事務所のキッチンで焼いてくれました。思ったとおり、「うまーい」・・・・・・。

この年齢になると高い外食より、手作りのうまいものが欲しくなります。志賀島や西浦などで干物をかって食べたい季節がやってきました。私のふるさとの対馬では「甘鯛の一夜干」が絶品です。平田も以前食べておいしさを知っています。下関方面でもぜひ調達して、この秋「Dアート企画が選ぶ干物ベスト3」を決めたいと思います。

チビシェフによる夏休み最後の晩餐会

夏休み最後の日にN女史の次女のゆい(小5)が事務所のキッチンを使って夕食をふる舞ってくれました。道場六三郎のように手書きのメニュー表があり本格的?です。この日に備えて家で何度も練習したようです。したがってN家の経済上材料は野菜中心です。表立っては私と平田のダイエットメニューということになってます。なかなかおいしく、特にアスパラとベーコンの炒め物が好きでした。平田の友人で同級生のY子チャンも参加してのにぎやかな夕食になりました。N女史の39歳の誕生祝いも兼ねており、小さなケーキは平田が用意したようです。お金をかけず質素ながら楽しいイベントをこれからもみんなで考えていくつもりです。人を盛り上げ、楽しませるトークやアイデアを豊富に持っているY子チャンからいろんなものを学びチャレンジしたいと考えてます。

一日、皆で十日恵比寿参りに行きました。昼は長浜市場の食堂でおいしくいただき、われわれはつくづくお金を使わず楽しめるメンバーだと思いました。さあ、九月、がんばります。

ゆいの力作

 

 

 

時を重ねて

八月も終わりです。先日築十六年ほどのK邸に伺いました。我々がこの住宅を始めたころの上質なマテリアルでトラディショナルに作られた作品です。何一つ変わってないどころか、無垢のフローリングやドア、窓などはより重厚に変化し、本物のアメリカンハウスに改めて魅せられてしまいました。時代の流れでいまはこのような家のリクエストは少なくなりましたが、時を重ねることで圧倒的な存在感をかもし出してる家のすばらしさを再確認しました。住まいは商品ではなく文化です。住まいは買うものではなく造るものです。自分たちが手がけてきた作品を「時を重ねて」というテーマで再度見学会を開催できれば『本物の住まい』を認識いただけそうな気がします。入居者の方と相談して実現したいものです。

なかなか難しいことですが、私も年を重ねて、重みのある、落ち着いた人格、品格の持ち主になりたいと思っています。いまはまだ修行が足りず暴れています。子供やスタッフにさとされながらの毎日です。

恐るべし女性の力

以前から男性より女性が優れていると言い続けているのですが、最近その傾向に拍車がかかり、スポーツ、文化、芸術、芸能あらゆる分野で男性と対等かそれ以上に女性が社会を動かしているようです。若い世代では完全に女性社会だと思います。それはけっして悪いことではなく優れた人がその分野を引っ張っていくべきです。ある意味国を動かす政治の世界が女性の力に気づくのが一番遅れているのかもしれません。女性の力に任せてみたほうが現実的でまじめで本物のわかりやすい国民に向いた政策を掲げてくれるような気がするのですが・・・・。私の周りの働く人たちも明らかに、信じられ、夢があり、魅力的な人は女性です。

平田にいつも言っているのですが、今俺たちが目指しているオンリーワンの家作りは、近い将来女性スタッフだけのプロデュースのもとで行われる住宅事業に変わっていくと思われます。この仕事は特に女性の感性や誠実さを必要としています。いまからその準備を進めるためにも、いろんな人と会って魅力のある女性をそばにおいて育てるように言ってます。

今日は平田とN女史二人で入居者の所に行ってます。わが社はとっくの昔に女性二人に権力の座を奪われ、「それはおかしいんじゃないですか?。」「なにやってるんですか?。」「だんだんじいさんになってるし。」「怒るばかりじゃなく素直にならないと。」・・・・・・等冷静に考えると、ごもっともでおっしゃる通りなのですが、なんだか悔しく「年上を敬え」というと「仕事に年は関係ないといったのは社長でしょう。」と即座にかえってきます。どうも男の五十五と女の四十五、十歳の差が同じ能力のようです。N女史は私と十六も差があり、入社してまだ一年余りでしっかり自分の居場所を確立しています。おそるべしN女史。

女性の力なでしこ

 

ハードな週末

先日ハウステンボスH邸の内壁塗装メンテナンスに立ち会うため、早朝家を出ました。福重から都市高速に乗り、堤、月隈経由で大宰府インターに向かうと渋滞にも巻き込まれず、スムーズでした。塗装のメンテナンスは経年変化で色合わせが難しいのですが良くできたと思います。昼には事務所に戻り、医院の図面を仕上げて、今度は下関に向かいました。医院の打ち合わせ、小月S邸の業者打ち合わせ、オーナーとの電気配線打ち合わせを終わらせ帰ってきました。平田がまだ本調子ではなく無理をさせられないので、もうしばらく忙しい日々になりそうです。オーナーさんはみんな平田との打ち合わせを楽しみにしていただいているのですが、もう少々私でご勘弁ください。そう考えるといままで彼女が必死でつみかさねてきた仕事はインテリアはもちろんのこと、オーナーに喜んでいただき、楽しんでいただける家作りのノウハウを構築したことです。誰も真似できないすばらしい感性だと思います。

 

子供

友人で知り合いのかたから、認可外保育施設の基準を満たすような建築措置を頼まれ、市役所に出向きました。打ち合わせはスムーズに終わり、大掛かりな工事ではなく、危険回避および避難を考えた改装をリクエストされました。少子化といわれながらも保育園は不足しています。大事な子供たちが楽しく成長できる環境の設定を建築家として考えてみようと思います。

それにしても夏休みというのに子供を見かけません。一昔前は夏休みといえば真っ黒い子供がアイス片手に、うじゃうじゃいたような気がします。子供たちだけの世界があり、夏休みは特別な時間でやりたい事がいっぱいでいくら時間があっても足りないくらいでした。いつも夏休みが終わると少し大人になっていたように思います。いまは大人の中に埋没し大人と同じ空間で遊び、食べ、年だけ子供で感性や行動はおじさんおばさんそのものです。大人が子供と友達になろうとしてくっついているようですが、それが大きな間違いで、子供の才能を摘み取っているだけです。子供は子供の世界にいるほうが遊びの中でも勉強の中でも生存競争が激しく厳しくいい経験ができるのです。親をはじめ大人との時間が増えると、楽な怠け者の子供になってしまいます。遊びも勉強もお出かけも、親の指示を待つ子供が増えていきます。「つかれた。」「よっこらしょ。」「ゆっくりしたい。」「休みたい。」こんな言葉が多い子供は大人の悪影響です。もともと子供は夏休みだけは朝早くから長い日暮れまで、「こいつら疲れをしらんなー。」と思うほど遊ぶものです。学校が始まると朝寝坊にはなるのですが・・・・。子供はしっかり遊び勉強する人、大人はしっかり叱る人。基本です。

 

前向きで居続けようとする力

私も含めて人はすぐ甘えてしまいます。「ま、いいか。」が甘えの始まりです。会社も個人も目標に向かって前向きで居続けようとすることはとても大変だけど、素敵なことです。口うるさく思われてもなんどもなんども注意し合い、励ましあい、凛とした態度で自己主張し合えるようになりたいものです。難しいことではなく、毎朝きちんと早めに出社して掃除をし、気持ちいい挨拶をし、自分のスケジュール、仲間のスケジュールを確認し、効率よい行動をする。やらなければいけないことをこなしていくだけの仕事は何の成長も望めませんし、できない理由や人のせい、世の中のせいの話が多くなると、要注意です。甘えそうになる気持ちを抑えて、前向きに前向きにアイデアを出し合いながらいい結果を出して成長していきたいものです。目標をもてない人はかわいそうな人です。目標のために苦労できる時間を幸せな時間と呼ぶようです。決断と継続と結果・・・・・・年に関係なくやり続けなければならないことのようです。「前向きに」家を作り続けます。私を筆頭に体の自己管理も怠らず、元気で動けることが最低限の責任だと思います。

みんなの目標シアトルの夜景