正しい情報、すばやい決断

今、歴史的、世界的大事故が日本で起こり正しい情報とすばやい決断が求められている社会になってます。原発事故以来いろんなものの考え方、価値観を再考すべき時のように感じます。正しい情報とすばやい決断をするには日々勉強を続けることだと思います。この期に及んでもくだらない営利や既得権が後ろに見え隠れするマスコミや政界、財界、お役所のパフォーマンスに踊らされることなく自分の価値観をしっかり持たなくてはなりません。すべては自己責任の意識が必要です。

うじうじ悩んだり、長々考えたり、決断に異常な時間を要する人は目には見えませんがお金を垂れ流し、人から信用をなくし、敬遠されるようになるのではないでしょうか。?勉強してきた人の周りにはいい仲間が集い、意見を出し合いながら助け合うことができます。自分の主義主張をはっきり声に出さなければ、間違いも正してもらえません。「人こそ財産」「偉い人より立派な人になりなさい。」祖父から小さい頃よく言われました。今になって実感しています。

 

梅雨の工事

ハウステンボスの工事が進んでいます。雨の中ですが、桟橋の痛んでいた構造材を取り除きエコアコールウッドで骨組みをしました。ここにヨットが停泊すると思うとなぜかわくわくします。このエコアコールウッドという材料は宮島の厳島神社の海中からの柱や梁にも使われている腐食に強い木材です。今後ハウステンボスのどの桟橋も補修時期のようなので、今回の工事でアピールしたいと考えてます。雨のため室内の塗装に今日から入りました。福岡や北九州の業者は普通佐世保まで来てくれないのですが「ハウステンボスワッセナー」の住宅となればつい受けたくなるそうです。作り手も夢が見れそうな気がするのでしょう。一番いやな梅雨の時期をハウステンボスで仕事ができてうれしく思います。

準備と段取り

ハウステンボスの解体が始まりました。並行して各業者との打ち合わせ、材料の発注など忙しく動いてます。平田は現場で陣頭指揮です。この準備と段取りさえきちんとすればいい工事ができ、いい建物に仕上がります。時間に追われず、時間を仕分けすることが大事です。この時期ウッドブラインド等の採寸も予定しているようです。

下関は確認申請の用意ができました。住宅ローンの手続きもオーナー、銀行と打ち合わせの上順調に進んでます。今日夕方打ち合わせ予定です。輸入部材の見積も揃いました。セントラルエアコン、屋外給排水等の見積もりも二三日うちに出てくるでしょう。

南区のワンチャンハウスは提案書、見積書を提出しました。ほぼ納得いただきましたが、もう少しグレードアップしそうです。給排水、電気、大工も呼んで現説を行いました。

平田と話し合いを密にして楽しく面白く、仕事をしていい作品を作るつもりです。我々にとって建物を作るということは、制限時間とルールと予算の中での芸術なのですから・・・。

 

 

 

男のロマン

ハウステンボスのTオーナーが東京から来られました。一日目はハウステンボスで打ち合わせ、二日目は福岡まで来ていただき、入居者案内とマテリアルの打ち合わせを行ないました。わたしは大事な時に身内の不幸があり、思い描いていた接客ができず平田が頑張ってくれました。入居者のO様、U様にもいつも同様気持ちよく案内させていただいたようで、感謝しています。遠方からのお客様の場合、家そのものはもちろんですが福岡という町、九州という地方を少しでも理解いただきたいと思ってしまうものですから、ここにもあそこにもと予定していたことができず残念でなりません。再度チャンスをいただくつもりです。七月はじめにはヨットで東京からハウステンボスの家の前の桟橋に到着して、船で寝泊りしながら工事を見たいとおっしゃってました。男として聞いているだけでワクワクしてしまいます。東京から紀伊半島をまわり、鳴門から明石大橋を通過して瀬戸内海に入り、瀬戸大橋、しまなみ街道、関門橋を抜けて玄界灘、西海橋をくぐって大村湾へ入るのでしょうか。?なぜか私も痛快な気分です。

素敵な暮らし

南区で築九年のKご夫婦から連絡いただき、久しぶりに訪問しました。凄く素敵な暮らしがありました。室内と広いテラス、木々に覆われた庭、最高です。   ご依頼は四十キロと六十キロのワンチャンハウスをダイニングと続けて増築したいということでした。確かにゆっくりした動きの愛くるしい白熊のような動物がノッシ、ノッシとリビングを歩いてました。「社長がよつんばいになったおおきさですね。」と口の悪い平田。三畳ほどの、すのこベットつき、ワンチャンハウスを面白く楽しくデザインしてみます。家との続きなので、ペアガラス、高断熱、エアコン付の予定です。当時コンクリート造三階建の大規模リニューアルの経験は我々に本当の建築力をつけてくれました。自分にとっても思い出深い誇りにできる作品のひとつです。また関らせていただけることをありがたく思います。

残したい建物

最近、下関、門司港、佐世保などに行くことが多く、その土地土地で印象深い建物が大切に保管され、守られ、町のシンボルになってます。憩いの場とか、喫茶店として開放したりしてますが、その建物の歴史が誇らしげに説明された看板があります。それを読むのが楽しみです。

私どもが家作りのテーマにしている、「美しい家を作ろう。美しい家は人々に愛され歴史を刻むことができる。」この言葉をかみ締めています。

「何年持ちますか。?」という質問の答えは構造的要素より、美しさの要素で決まっているようです。構造的に百年の耐用年数があっても不細工で街並みにそぐわなければ嫌気がさして十年で解体される建物もあります。我々も築十年以内の建て替えを数件依頼された経験があります。耐用年数が過ぎていても補強、工夫して残そうとする建物もあります。ビジネス最優先、利益最優先の会社が作る建築物は文化性や芸術性のかけらもなく表情が貧相で短命のようです。

人々から「この建物を残そう。」と思っていただける物を作り続けたいと思っています。そのための勉強や遊びを一生繰り返す人生でありたいと強く思います。

さあ、六月

六月に入りました。先月のお礼と今月のお願いのためみんなで十日恵比寿にお参りしました。平田用のお守りがありましたが今!買う勇気もなく写真だけ撮りました。月初は着工の段取り、後半は完工の動きになりそうです。今日平田はハウステンボスに走り、昨日私とN女史は下関に行ってきました。N女史が貝汁を食べたいというのでまたみちしおにいきました。作り置きのおかずの多さにびっくりしてました。梅雨を忘れるくらい今月は動き回って成果を出したいと思います。がんばります。

みちしお

今日で北九州N邸のリフォームが終了です。チェックの後、門司港駅でJRで来る平田と待ち合わせて下関小月S邸に打ち合わせのため行きました。輸入部材のご説明、特にフローリング、建具の打ち合わせを行い夜八時半過ぎ帰路につきました。

もう十年以上なると思いますが、まだ宇部、小野田に高速がない頃、平田と仕事の行き帰りに立ち寄り、トラック野郎たちに混ざって貝汁を食べていた「みちしお」というドライブインが近いので行ってみようということになり車を走らせました。すぐ懐かしい赤いネオン文字が見え、平田はやや興奮気味に「懐かしいー」を連呼してました。改装したのか、ややこぎれいになってました。でもドライブインは当時の雰囲気で、好きなおかずをとり、ご飯に貝汁を頼むのが主流です。ただうれしくておかずを取りすぎると思いのほか高いものにつきます。懐かしさも手伝いおいしく食べました。昔話をしながら帰りました。長くこの仕事をして、人や家はもちろんのこと、全てがいい思い出です。

東京

ハウステンボスワッセナーのリニューアルのための調査報告を行うため、平田と東京のT様邸へ行ってきました。我々の報告をお聞きいただいた上で、今回のリニューアルの主旨、方向性、予算、などを相談の上即決いただきました。私どもの仕事を理解,尊重いただき、気持ちよく、ご依頼いただいたことを大変うれしくおもいます。我々の作品を見ていただき平田のコーディネーターとしての腕を評価、信頼いただき、「ハウステンボスのなかで素敵な作品を作ってください。」といってくださったことに感謝します。経営者としても、いろんなジャンルのプロデューサーとしても才能がある人は決断が早く、それでいて納得させられ、やる気までいただけるということを強く感じました。

平田にとっては久しぶりの東京で、青山、六本木あたりのショップや、雑貨、家具をみながら帰りました。「以前より人が少なくて活気がないですね。少し寂しい気がする。」という感想のようです。東京はいつも活気に溢れていてほしいと思うのは私だけでしょうか。特にクリエーティブな仕事をしているものにとって訪れると刺激と力をもらえる町であり続けてほしいものです。

心地よい責任感,アール階段の家

下関のS様と仮契約を結ばせていただきました。今から住宅ローンの申し込み、輸入部材の打ち合わせ、確認申請提出等を行い七月半ば着工予定です。ご主人からお聞きしたところ、奥様が以前から私どものファンで、どこのモデルホームを見ても当社がいいといってくださってたようです。ご主人としては福岡という遠方の会社で高くなったり、メンテナンスが大丈夫かと心配もあったようですが、見積もり比較すらしようとしない奥様を見て全面的に任せようと思ってくださったようです。こんなお話を伺うとうれしさと同時に絶対ご納得いただくいいものを作ろうという責任感が強く沸いてきます。輸入住宅会社の中でも「よそと違う」といっていただける奥様の感性を裏切るわけにはいきません。年末完成予定です。

奥様が好きなアール階段