時代の移り変わりはわれわれが信じて生きてきたものを、いとも簡単に覆します。「きつくても辛抱して、精進しなさい。」とわが子を送り出す親が普通でした。ころころ職を変えたり、簡単に休んだり、遊んだり、文句ばかりいう人は「不良」のレッテルが貼られていました。同じところで長く働く人をよしとしていた時代です。組織が何より強かった時代から、個が一番の時代になったようです。でも私から見える個は権利ばかり主張して甘えているようにしか見えません。根性や辛抱から人とのつながり、愛情、信頼、責任が生まれていたのも事実です。力がないうちに個の世界に投げ出されると、文句ばかりのつらい人生になるはずです。表面のパワハラ、セクハラ、暴言など、とやかく言う以前に、世の中のありようを討論すべきです。私の多くの恩人、友人、親族はこの世では謝罪しなければならないばきばきのパワハラ親父たちです。