最近のデジタルカメラは素人でもそれなりによく取れます。編集によりいろんな表情に変化させることもでき、詳しい人は楽しくデジカメで遊んでます。ただ我々は自分の作品をカメラに収める時、「自然」が一番大事です。編集されると偽物になってしまいます。数年前まではポジでの撮影でしたから安心してカメラマンに委ねてました。いい完成写真が取れて納得できる作品集が創れてました。デジタルになると、カメラマンの腕より編集者が主役になります。そして、絵のようでもあり、不自然な光になり、人間の目で見える陰影や深みが全て消えてしまいます。漫画のような出来栄えになります。悔しい思いをすることが多くなりました。プリクラのような面白さはしょせん嘘を編集し笑うわけです。ある意味キャド図面も機械に書いてもらい、ただ訂正が楽とか、機械に計算してもらえるとか、機械操作で作られたものです。自分の手で書いていくと、デザインを大事にし、一つ変更すると色んなところを訂正しないとデザインが崩れることを覚えます。自分の手で作り上げ、変更し確定させたデザインの家は、何年たっても、すぐ図面を起こせます。パソコンに保存するのではなく、自分な頭に保存されていくのです。手でデザインを作り、模型で検証し、人の目の完成写真を撮り作品集を作り、職人も含めかかわった全員で共有することが大事です。

