先日、新築を検討いただいているお客様を入居者のお宅に案内しました。Dアートの営業活動で一番大切にしている時間です。家そのものを見てもらうことは勿論ですが、入居者の方からの家づくりアドバイス、住まい心地、私共との関係を話していただくことが何よりアピールになります。家をつくっていく過程で数々のストーリーが生まれてくるわけですが、それを語っていただける入居者の方々が何よりの財産です。ご案内したお客様も家以上に入居者の方の感性に驚かれ「間違わない家づくり」というネガティブな考え方から「楽しめる家づくり」というポジティブな考え方に変わられます。入居者と常にふれあいながら独自の感性で住まいをつくりつづけるためには作品の点検とメンテナンスが重要です。それも維持するメンテナンスではなく住まいが進化するメンテナンスを目指したいものです。そして20年30年たった家をご案内し時を重ねるごとに味の出る住まいについて語っていただきたいと思っています。 アメリカの住宅は年月が経つほど価値があがります。輸入住宅を扱うものとして、その事実をしっかり日本で根付かせたいという最終目標があります。写真は’93年、アメリカ・ミネアポリスで70年ほどたった住宅地を撮影したものです。