設計とは「寸法をきめること。」です。作り手に寸法と、品番を伝える行為です。デザインは数字で表現できない部分であり、「アンバイよく」「バランスよく」を見つける作業であり、あとから寸法がついてくるものです。もう少し高く低く、広く狭く、大きく小さく・・・・現場で渕上や平田と幾度となく繰り返す行為です。それはヒューマンスケールという人間が心地よく思う空間を見つける作業でもあります。デザインは体感です。目で見える派手な材料や色や何でもやっちまった空間は一持的にインパクトはあっても、すぐあきてしまい、下作です。出来上がりが頭に出せない人が物を決定してはいけません。
学生のころ、何でもかんでも図面に織り込んで、派手でバランスの悪い空間をよく設計してました。「小澤、お前若いのに小手先の年よりみたいなデザインをするな。デコレーションしたがるということは空間そのものが駄目だからだ。何もしなくてもいい、のびやかで若者らしい発想で空間を作れ。」こっぴどく怒られました。
美人は化粧がいらないし、プロポーションがよければ何を着ても似合うし、年齢とともに色気も増すし、、、、。デザインはほとんど夜やります。昔体育館の設計を徹夜でやってた時、残業の先輩が12時ころ「お先に、頑張れよ。いい家と、いい女は夜作られるもんだから。」・・・・・・・・元気が出る名言でした。