輸入住宅、つまり、ツーバイフォーで育ってきた私は、在来木造や、鉄骨、RCのデザインは厳密にいうと、本職ではありません。どの工法でも作れるといえばそうですが、やはり、それぞれの工法の良さをデザインの主役にすべきです。「どの工法がいいんですか?」と聞かれましても、答えようがありません。地震についても、確かに揺れに対してはツーバイフォーは強いと思います。デザインで言えば同じお城でも、大阪城とモンサンミッシェルやプラハ城のデザインは工法と文化で、異なものです。物を作るということは自分の主戦場で培ったものが基本になります。大きな病院のデザインの依頼を受け、鉄骨だ、RCだといろいろ理屈で考えましたが、ツーバイで、考えようと思ったとたん手が動きます。小田和正は演歌は作らないし、吉幾三は演歌です。・・・・・いやおら東京さいくだ。やとも子があるか。まあ私はツーバイフォーを基本にこれからもデザインします。