昔を見る年齢・・・・老舗の強さ

最近、歌は昔の歌を聴くし、見るし、食事は老舗に安心感と、懐かしさを覚え、温泉旅館も伝統が大事です。靴や、洋服も昔ながらのデザインが着やすく飽きません。歌声喫茶に、若者が集い、60年代、70年代をうたっているという情報を聞くと、うれしくなります。若い娘さんが「フランク永井、最高」というのを聞いた時は驚きました。時代を重ね、今も支持されているものは、魅力的です。60を過ぎると、昔の記憶や思い出を手繰ります。爺さんやばあさんが昔のことばかり話していたのを思い出し、自分もそういう歳に近づいてることに気づきます。アルバムを開くことも多くなり、朝仏様に手を合わせるときは多くの人の顔が浮かび、いろんな情景が出てきます。技術の引き出し以外に、気持ちの引き出しも多くなってます。私の仕事は住まいのデザインです。今の気持ちを持って住まいを造ると人の奥深いものまで考えていい提案ができていると思います。なぜ、早くこういうことに気付かないのだろうとさえ思います。六十代は体さえ動けば楽しい年齢なのかもしれません。「歴史」に目を向ける年代のようです。老舗の温泉宿でゆっくり昔に思いをはせたいものです。

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