自然

自然という言葉は耳触りがいいのですが、その価値を知り守ることは厳しいことです。よくよく考えると、大都会の街中では公園や、アスレチックも、人の手で作られており、本物の自然すらわからなくなってるようです。先日東京から二歳半の孫が来て、事務所の庭の水まきに大喜びです。土にふれず暮らしているのですから当然です。自然とは、植物、動物、お日様、雨、風、水、火、土、石、そして空気が生活で感じられることだと思います。人間がえり好みで、都合のいいものだけを人工的に作るものは、摂理に反します。森には虫も、ミミズも、蜘蛛もいるんです。先日北海道に行った時、富良野の川には人工の護岸工事が見えず、雄大な本物の川を見ました。水面に木々が美しく立ち並び、林も奥まで木漏れ日が入り、美しい自然美です。、自然を壊さず、自然の中に、ちょっとお邪魔して最小限の建物をつくることで、自然はそれを包み込んでくれます。建築家の大先生たちは、そんな発信を世の中にせず、自分の作品を自然を壊してわがままに作ります。それもコンクリートの塊で必要以上にでかい。自然を守る思考は建築家の大事な役目です。それができてない人は建物を作るべきではない。出来の悪い建築士に限りマスコミに出て豊洲の市場をコメントする。そういう仕事は構造計算屋と化学者に任せておきゃいいと思うのですが。もっとやるべき活動があります。