吉村順三に魅せられて、住宅を作り続けて30年になります。ここ4年半平田と一からというよりマイナスからのスタートながら、生き生きと精一杯仕事をしています。「美しい家を作ろう。」を合言葉に、周りの環境を壊さず、いい町並みに寄与するデザインでオーナーに喜んでいただく家を作り続けたつもりです。誤解を恐れず言わしてもらうと、日本の場合、役所がいい家を作る邪魔をします。確認申請や完了検査など家を作ることに対して無駄な書類やお金だけを要求して、住宅デザインや街並みに対する、感性に乏しく、働く目線が低すぎます。わが町の住宅デザインに愛情どころか興味も示さず、接客意識のない、税金サラリーマン建築従事者が多いのが腹立たしくてなりません。我々の手伝いをすることこそが役人の務めだと思うのですが。日本もそろそろ、手に職を持つ建築設計屋と、クリエイティブで日々感性を磨き続けないと消えてしまう建築デザイン屋の間に一線を引くべきだと思います。勉強も仕事内容も、異質なものです。住宅メーカーの作る規格住宅や、建売はまずはぎりぎりのそろばん勘定で作られていることがファサードに表れています。住まいが文化であるために、経済屋の家造りに負けずいいものを作り続けようと思います。
カテゴリー: 福岡の輸入住宅
父の日
父の日ということで、娘と二人で、食事をしました。この日に限らず、ちょくちょく娘と食事をしながらいろいろと話をします。お互い刺激しあい、勉強になってます。業種は違えど、お互い一人のお客様としっかり向き合って、納得いただき、しいては喜んでいただく仕事です。お客様から、ご満足の声を聴くと本当にうれしいものです。お互い、うれしかったこと、つらかったことを時々涙ぐみながら話します。そして笑いながら,「お父さんも私も仕事で、人の役に立ちうれしいことがたくさん実感できてるって素敵よね。」…いい女性に育ちました。働く女性として、学生のころから今でも平田を尊敬し、同じ職場にも目標とする素敵な理学療法士の上司がいるようです。人に恵まれていることに感謝できてるところが彼女のいいとこであり,高い志を持って頑張れてるのでしょう。食事中に東京の息子夫婦も電話をくれました。子供のころから、家にいず、父親らしいことは何もしてません。学芸会、運動会、授業参観、入学式、卒業式・・・・・・何一つ参加していません。仕事に没頭して、できた作品を見せ、お客様の家に連れて行き,とにかく自分勝手な父親でした。やってる仕事が家という形で見えてたことは幸いしたように思います。まだまだ頑張ります。
自分の仕事が見える。
先日、ANAの機内で「翼の王国」を開いたら、「十家十色」で、ハウステンボスワッセナーがフォトグラファー本城直季によって空撮されてました。とても印象深い写真に仕上がり、我々の作品であるB邸、T邸、H邸等も認識できます。こんな素敵な街並みに、自分たちの作品が3棟も参加できてることがうれしく思います。少しでも、文化を作る仕事の端くれにでも参加できてることが自慢です。
今までいくつかの作品が、モダンリビングや、美しい家、輸入住宅などの雑誌、漫画の1場面、TV番組のロケや、取材に登場しました。自分の仕事が評価され別の分野によって紹介されるのを見るのは変な感じです。
平田がNHKの依頼でインテリアを語る生番組に出演した時も、一視聴者として平田の知識の豊富さと、度胸に驚いた覚えがあります。
自分の仕事を客観的に見ることができるということは素敵なことです。オーナーはもちろんのこと、別ジャンルの仕事人からも評価いただける作品を作り続けたいものです.
新着情報に、美和台Y邸の完成写真を掲載しております。ぜひご覧ください。
充実の毎日
毎日、充実した仕事ができています。力不足ながら、今の精一杯を動いてます。新規提案、工事中の打ち合わせ、メンテの相談、遊びのお誘い、………全力を尽くしてます。お客様に、お待たせしないように、我慢させないように、焦りながらも、体力の続く限り、「よし」と自分で納得できるものを提案しています。年なのだから、少しセーブすることを進める人も少なくありません。人に投げることを進める人もいます。「今のあなたたちは会社じゃなく、小澤商店であり平田商店だ。もっとシステムを確立して、社長業をする年齢ですよ。」という注意も受けます。私は、小澤商店だからこそ依頼いただいていると確信しています。この家造りは組織ではなく個人の力がないと成立しません。企業は利益の追求が何より優先されます。商店の利益は後ろからついてくる結果です。
私と、平田はお客様と一緒になって素敵な家を作ることが好きでやってきました。今も以前よりなおさらその気持ちが強くなっており、自分の頭で考え、自分の手で書き、ふたりでディスカッションしながら家を作ることがどんどん好きになっています。お客様に褒めていただけると、喜んでいただけると、うれしくてテンションが上がります。工事の現場ではF大工も同様です。修業して力をつけ、家づくりが何より好きになった人だけが、「商店」を名乗れるとさえ思っています。
久留米、諫早
朝から久留米で打ち合わせでした。ご入居者であるKご夫妻からご紹介いただいたドクターのBご夫妻です。予定敷地で、お会いして、打ち合わせをさせていただきました。途中、K様ご一家も来てくださり、賑やかな打ち合わせになりました。2世帯住宅を希望されており、そのつなぎ方がポイントです。デザイン性の高い住まいをご提案します。我々の作品集を見て期待頂いているのがよくわかり、また、ご紹介者のKご夫婦の顔もつぶさぬよう全力で頑張ります。
昼から諫早に走りました。リフォームのお客さまです。輸入住宅がお好きなご夫婦で、他社で10年前に建ててあるのですが、よくある話で、作り手がお客様のご要望がよく理解されず反映されず、輸入部材を操ることができないまま、完成させた家でした。お客様が本物を知ってて、作り手は訳が分からず材料だけ輸入品を使うというよくあるケースです。お客様はがんばって、いい高価な部材を選択しているのに、残念です。何とかお望みの、「本物の輸入住宅」に生まれ変わらせ、喜んでいただきたいものです。次週、リフォームのご入居者案内をする予定です。
我々の感性に期待していただけてることが何よりうれしい一日でした。うれしさと責任を両方かみしめながら、先ほど事務所に帰ってきました。すぐ紙と鉛筆を手にしてます。
魅力ある目線
昨夜サッカーで熱くなったと思います。長嶋が神様の私にとって、本田に同じにおいを感じます。昔のスター選手のいいところがたくさん見えます。今まで、サッカー選手は、中田や俊介など内に秘めた気持ちで、冷静沈着が表に見えました。玄人好みのテクニックでした。謙虚に試合を振り返り、自分やチームのことをインタビューで話してました。
本田はいい意味の俺様です。プロとしてのパフォーマンスができてる選手です。点を取られた後、必死でがむしゃらにけり、大声で叫び、自分や仲間を鼓舞し試合後のインタビューでもサポーターに向けた言葉を口にしてました。全てはプロとして、お客さんがどうしたら喜ぶか、なんといえば一体となり盛り上がるか、「プレッシャーかけてくれて・・・・・・・。」「次の大会、期待してないかもしれないけど、僕は優勝する気ですから・・・・」いつも帰国時の服装からサポーターを意識しているように感じます。長嶋がどんな空振りでヘルメットを飛ばすとお客さんが喜ぶか?、オーバーアクションの守備で球場を沸かせるか?
スターである人の目線は常にお客様を向いているようです。我々の一つ一つの行動もそう意識したいものです。「目線の先は常にお客様」プロの鉄則だと思います。「楽しませる。」これもプロとして重要な意識です。全てにおいて一流と呼ばれる人は「魅力ある目線」をもっています。
七回忌
親父の7回忌をしました。とはいっても家族3人で、和尚さんに来ていただき、お経をあげてもらいました。葬儀、1周忌、三回忌この七回忌で仏事は終わろうと思います。和尚さんが言われるようにこれからはお祝いと思っていいそうです。。「赤いローソクでもいいのですよ。あなたたちがあの世に行くときしっかり手を引いてくださるでしょう。」心に響きました。親戚付き合いとか、誰を呼ぶとかくだらない法事にはせず、忍んでくれる人には「4時からお経が始まるので、その場で手を合わせて。」と、お願いしました。みんな夜電話をくれました。「しっかり手を合わせ、いろいろ昔を思い出したよ。」いい法事でした。おふくろにもわからないと思いつつホームに報告に行きました。「親父の7回忌をしたよ。」と耳元で大声で話すと、目にいっぱい涙をためて、涙声で「そりゃー喜んだろう。」としっかり口にしました。驚きです。おふくろはまだまだ健在です。私のほうが涙目になりました。
充実の5月、希望の6月
我ながらよく動いた5月でした。今までで一番多くの人とお会いしたと思われます、平田も肉体的には、くたくたのようです。図面作成、プレゼ造り、発注、見積り、メンテ、経理、事務・・・・・・・・・。作業は大変ですが、提案打ち合わせ、部材打ち合わせ、現場打ち合わせ、ご案内、ご入居者からの連絡、食事会など、お客様とお会いすることが楽しく、それで疲れが取れます。大野も一人で動ける事が多くなり、期待できそうです。お客様から元気をいただき、また、育てていただいてます。今月の頑張りが来月のご契約や,完工につながります。東京に行く機会も多くなりそうです。9月はお客様とアメリカに行くことも決まりました。クリニックも計画させていただけそうです。ご入居者の息子さんの家も計画させていただいてます。希望の6月です。
明日、夕方親父の7回忌の法要をします。毎日仏壇に手を合わせ、先祖を大事にしている人で、本物の法要をします。形式や、親戚付き合いなんぞどうでもよく、本当に忍んでくれる人だけで手を合わせます。先日、娘と対馬まで行って墓参りをした事で、自己嫌悪は多少改善できました。都合のいい、いいわけですが人は大事な人の「死」をもっていろんなことに気付き、学ばせてもらうような気がします。老いていく過程でいろんな真実がわかります。毎朝、仏壇に手を合わせ話しかけることで落ち着いて仕事ができています。
梅雨入り・・・・湯布院とハウステンボス
梅雨入りしました。水巻K邸の別荘がある湯布院に、床下の点検に行きました。白アリ、水回りなど各業者さんさんに来てもらい基礎に潜ってもらいました。
蟻は全く心配なかったのですが、温泉を引いた岩風呂の一部からわずかに水がしみていることがわかり、来週シロアリ予防とともに、防水します。雨にもかかわらず、湯布院のメイン通りは人でいっぱいです。
大野は一人でハウステンボスのメンテに行きました。やや不安げな様子でしたが、明るく、元気なふりして電話をくれます。無事メンテを終わり佐世保市役所の建築指導課に書類を訂正に行ってくれました。わずかな期間ながら一人で仕事が完結できるようになってきました。
「初めてのお使い」のような一日だったと思いますが、彼女にとって、自信と本当の仕事の意味と知識の重要さと・・・・・いろいろ感じるところがあったと思います。ただあっけらかんとしてる態度が彼女らしいと思います。
東京
スケジュールいっぱいの一週間でした。充実してる5月です。関東在住で鳥栖で家を計画中のM様を訪ねました。冒険心というか興味というか、今はやりの格安航空会社で、成田に飛びました。エアーアジアという航空会社で、マレーシアの会社のようです。二日前予約で片道6000円です。狭いことを除けば何も文句もありません。平田は足が長く苦痛そうでしたが・・・・・・・。ちなみに客室乗務員は教育は?ですが、若くて派手な、まさに東南アジア系の美女でした。
タワーマンションにお住いのMご夫妻は、ゲスト用のお部屋を用意していただいており、最高の眺めと環境で、お昼にウナギをごちそうになりながら4時間ほど打ち合わせができました。楽しく、愉快なご夫婦で、今後何度か行き来しながら、いい家を作りたいと思います。平田が浅草寺に行ったことがないというので帰りによりました。スカイツリーの影響もあるのか、仲見世は歩けないほどです。聞こえてくるほとんどの言葉は、中国語か韓国語でした。取引業者に寄り羽田からANAで帰り、空港から直行でふくの湯です。歩き疲れた体に湯がしみわたります。