老舗、伝統

最近鳥栖と久留米での仕事が多く昨日も今日も行きました。久しぶりに、鳥栖の花やしきでランチを食べ、久留米の、翠光園で打ち合わせ。長く人々に愛され続いているサービス業は、驚きや新鮮味はないにしろ、安心感と、伝統のオーラがあります。歴史がスタッフを育てる部分もあると思います。福岡でも人を接待するときは、和田門や、河庄、稚加榮、ちんや、長野等に足が向きます。長く続くという事はすごいことです。

高校野球でも、先輩が築いてきた伝統の力を思い知らされる試合が必ずあります。考え努力して、頑張り、歴史を刻むことの偉大さ、カッコよさを感じてます。

アメリカの、住宅デザインも、人々の評価の下で、洗練され、ジョージアンをはじめとして伝統の美を継承し続けています。我々もその歴史を日本で継承する真っただ中に今、いることを意識して、仕事をしようと思います。

夏の感動

暑い夏です。福岡にいることがなく、この一週間も、久留米4回、下関2階、熊本1回、北九州2回、平田は東京も行きました。暑いですがどこに行くにも空気が澄んでいて、景色が素晴らしく、博多湾の青い海や夕日などは最高です。山笠もテレビでしたが感動しました。これから、高校野球、オールスター、などスポーツで、感動出来そうな夏です。我々は家造りという仕事の中で、お客さまや、職人とのやり取りで多くの感動に出会えます。いい引き渡しの時は涙が出ます。

この年齢になると、お盆などの風習、行事の意味が身に染みて理解でき、墓参りや、先祖を迎える迎え火、送り火、盆提灯など小さな感動を覚えます。

この日曜日の選挙は、もちろん、政治は何の感動も夢も希望も見えず、聞こえません。選挙は、国の金や人を使った、政治家の就職活動にしか見えず、たちが悪いにもほどがあると思います。自分の身の保身と金儲けのための就職活動に汗を流さず、身近な街の奉仕活動から汗をかけば、尊敬と、一票は自然と集まるはずですが・・・・。

 

とてもいい日。7月15日

3連休最後の今日、久留米のB様を現場案内させていただきました。この暑い中、エアコンもない施工中の現場にご家族で来てくださり、ほぼ同じ大きさのS邸をご覧いただきました。臨場感がわいてこられたようでよかったと思います。そのあとすぐ、仮契約をいただき、本格始動です。帰りに我々の代表作である、板付のK邸も見ていただきました。午前中は、実施設計のM氏とKクリニックの打ち合わせを行いました。

平田は朝早くから日帰りでM邸の打ち合わせと契約で東京に行ってます。暑いので、ばてなければいいのですが・・・・。

留守中に同級生が新鮮な朝摘みの野菜やお米を事務所に届けてくれてました。健康に気を付けて頑張れということでしょう。もちろんダイエットも含めて。いろんな人に支えられ、幸せです。その同級生が、私が吉村順三が好きだということを知っていって、「現代日本建築家全集、吉村順三」を見つけてくれたようで、事務所に届きました。とても欲しかった本で、すぐ開いてみました。全て白黒写真です。1972年出版で、その頃7000円ほどでした。大学のころよく目にした作品や、文章にやや興奮気味です。いいことばかりの今日でした。夜、最終近く、空港に平田を迎えに行きます。少し贅沢な飯でもと思いますが、平田は空腹に耐えかね、羽田で、食べてると思います。・・・・・それでもまた食べると思いますが・・・・・・・・。

社長は孤独なり

よく聞く言葉です。私は幸いに、社長とは名ばかりで、小さな小さな会社ですから資材運びからお茶出しから、弁当買いから何でもやってます。ただいろんなことを考え続け、せっかちに動きすぎるところは、疎ましく思われているようです。プランをはじめデザインを、気に入っていただき、予算があって初めて家づくりのスタートに着けます。一番大事な仕事を私が担うことで、「自己責任」の生活が楽しくもあり、苦しくもあり・・・・・。理屈ではなく、社長とはなってみないとわからない事、見えないものがたくさんあります。それが弱小企業であれ。多くのスタッフで、家を作る全ての責任をとることはそれなりに孤独の部分もあって当たり前です。営業、設計、現場、メンテの実務もやりながら、人を見ること、育てるも大事な仕事です。外部の敵とは戦わなければいけません。ある人から言われました。「孤独感を感じるようになって一人前だ。」だからこそ、私を元気にしてくれる人や、本や、言葉や、・・・・・そんなものを欲しがります。ダメなところはたくさん指摘されるので、元気とやる気がほしいです。

 

身の丈を知りつつ、最大限の努力を

多くの依頼や仕事をいただいてる昨今、手を止めることなく、できるだけ動き、自分に納得できる日々を送るように心がけてます。平田と、F大工と三人で、「4,5年前の自分たちから今は想像できない。」と話します。自分たちの身の丈はその時の姿だと、肝に銘じてます。一設計屋、一コーディネーター、一大工が三人で一つの家を造るチームです。経営者とか、会社を大きくとか、…・野心は何もありません。チームだからこその家づくりが好きです。苦手な経理は会計士に任せ、できるだけ、依頼物件すべて、ご満足いただけるように最大限の努力をして、喜んでいただける作品を造ります。

恩人がたくさんいます。今の自分たちの姿を、よく頑張ったと喜んでいただいてます。報いるための仕事をやらなければ・・・・・・・・。休むわけにはいきません。

一流になる考え方

今F大工がいくつかの現場の大工指導に行ってます。我々の作る家は一般の住宅とは比較にならないほど、高いレベルの造作が必要です。いろいろなものの修め方、ディティールが理解できず、「はじめてだからできない。」「説明書がないからできない。」「図面がよくわからないからできない。」「初めて見る材料だから裏表すらわからない。」・・・・・・・・最後は「アメリカの家はようわからん。」・・・・・・・三流大工ほど、できない理由を声高らかに訴えます。職人に関わらず、とにかく、できない理由をたくさん見つけ、自分の能力はどこかにおいたままという人が多く見受けられます。如何したらできるか?もっとよくなるか?、お客様が喜ぶか?・・・・・・F大工はこう考え続け、いろんな相談をし続けます。一流と三流の違いはものの考え方です。

「国が何もしてくれない。」「政治が悪い。」「保障をしてほしい。」「補助金がほしい。」・・・・・・・・こんな考え方は何の生産性もありません。人のせい、人の助けを当てにするより考えてがむしゃらに働かなければ、道は開けません。自分から助けを要求する人は哀れに見えます。

アメリカと日本の家の違いとして、鬼門があります。「どこそこに便所があると不幸になる。」「どこそこに玄関だと病気する。」マイナス思考ですが、アメリカは「真ん中のエントランスは幸せになる。」「北のテラスはひとがあつまる。」・・・・プラス思考です。

この考えの仲間で家は建てたいものです。

自己責任の精神、プラス思考、先祖を大事にする気持ち、この三つが一流になる条件だと思います。われわれもその気持ちで頑張り続けていこうと思います。

七月

七月になりました。たくさんの依頼を頂き、今月も頑張ります。前半は山笠で賑わい、後半は梅雨明けと夏休みで博多の暑い夏到来です。平田も、F大工も私も若くないので、暑さ対策をして、体調管理をして、乗り切ります。現場が多くなり、計画が多くなり、自然と打ち合わせが多くなる時、いつも吉村順三の「建築は詩」を開きます。私のバイブルですが、「物を作るときの原動力は人の直感である。」という言葉に心惹かれます。それを私は感性といっているのですが、日ごろの生活や遊びを真剣にやってると、品のある、純粋なものを作る感性が磨かれると解釈しています。忙しい7月、月初に本を開いて、元気が出ました。

先日久留米B様ご家族を、ご入居者案内させていただきました。久留米は医院の計画もあり、お世話になりっぱなしで、長いお付き合いをさせていただいているH様のマンションリフォームも計画しています。この夏は、久留米に通うことが多くなりそうです。平田と大野は着工した北九州のT邸打ち合わせに出かけました。

思考回路・・・・毎日山笠

朝から先日依頼いただいたハウステンボスワッセナーのE邸にお邪魔しました。トラッドな雰囲気に、素敵な食器や小物のディスプレイが、おしゃれでセンスの良さがうかがえました。ビジネスで、世界中の一流ホテルを泊まり歩かれた感性は本物です。逆に我々がお話を聞いて勉強させていただきたいほどです。また一つ魅力的な人とお会いできました。期待にそうようなバスルームに挑戦します。

多くの人は私が休まないことに、「大変ですねー。」「体壊しますよー。」「もっと遊んで楽しまないと。」「プライベートも大切ですよー。」・・・・・・・・・・この思考がわかりません。そんなに疲れて休みが必要で、・・・・・・いろんな楽しい刺激が仕事にないから休みにお金を出してそれを求め、・・・・・・プライベートとやらを犠牲にしないと仕事ができなくて・・・・・・・・・。そうだとしたら、あまりいい仕事をしてなくて可哀そうだと感じます。

素敵なお客様に会い、住まいを通して楽しい話や面白い話がたくさん聞けます。TVのような大衆に向けた作り物の話ではなく、生の奥深い話を質問にも答えていただきながら聞くことができ、お目にかかりにくい珍しいものも見せていただき、いろんな知識も教わります。家という大きなものを仲間と楽しんで作りながら一喜一憂し、わいわいいいながら完成させることは、毎日が、山笠みたいなものです。こんな楽しいことが目の前にあるのに、休んでなんかいられません。土日や、連休や人が作った休みを必死で無理して楽しもうとしてることのほうがかわいそうに感じます。混んでるパーキングや観光地、さもなくばテレビの前で、寝転がってることが休みだ、楽しみだといってることの思考回路がわかりません。それをプライベートだという人もわかりません。家族にサービスなんかいりません。その思考がもうおかしい。

うれしいお問い合わせ

ハウステンボスワッセナー在住のE様からお電話をいただきました。ワッセナーの責任者から情報は頂いていたのですが、我々のワッセナーの作品であるB邸等見ていただいてたようで、とてもお褒めいただきました。すごい期待をもってリフォームの依頼です。ハウステンボスと縁を切らず仕事をさせていただくことはとても幸せなことです。ここのところ多くの依頼をいただき、時間のある限りプランに集中しています。期待を裏切ることなく、お待たせすることなく精一杯頑張ります。何せ、アナログ人間で、パソコンではなく手書きですから、修正も一から書きます。手を動かして初めていいデザインが下りてきます。

どのオーナーも魅力的な生き方、考え方をお持ちで、人として刺激を受けながら、勉強させていただきながら仕事ができています。自分の思い描いていた仕事のやり方に、確実に、近づいています。、

妥協なき本格輸入住宅

熊本M邸の打ち合わせでした。全てにおいて、妥協なく、いいデザインで、マテリアルも素材重視でチョイスしています。ないものは作ればいいというスタンスで楽しく緊張感をもって打ち合わせが続いています。魅力的な発想のご夫婦で、ひきつけられるお人柄です。こんな案件を手がけさせていただけることはめったにありません。私も平田と長いこと輸入住宅に携わり、どこにも負けない作品を質、量とも提供してきた自負はあります。ほとんどの依頼は、自分たちの今までの財産の引き出しで対応できるのですが、今回のM邸は、久しぶりに、打ち合わせの前準備が必要です。ディティール、マテリアル、アメリカとのやり取り・・・・・平田は夜中のアメリカとの打ち合わせで寝不足ですが「この家をデザインさせていただけることで、また知識が増え、レベルが上がり、ありがたいですねー。」この気持ちで働き続けた結果がオーナーが絶大な信頼を置く今の素晴らしいコーディネーター平田ができたと思います。M邸の輸入部材が半年の月日を使い今日ほぼ決まりました。質の高いすごい家になりそうです。我々も完成時期には一つレベルが上がっていると思います。