懐かしい飲み物ダイアモンドガラナ

子供の頃、お祝いの席で、子供に出してくれるダイアモンドガラナという炭酸飲料がありました。瓶の色と言い、中身の色や泡と言いビールにそっくりでそれを飲めることがうれしくて仕方なかった思い出の飲み物です。大人になって何人かにダイアモンドガラナの話をしましたが誰も知らないと言います。先日佐世保のオーナーとその話をしたところ「確かにありましたね。」とうれしい返答をいただき盛り上がりました。確実ではありませんが、どうも長崎県酒組合エリアのみの販売で、福岡などでは知られてないとおもわれます。「もう一度見てみたいし、飲んでみたいですね。」と話した数日後、佐世保のオーナーが売っている店を見つけてくださり、一箱かってプレゼントしていただきました。何も変わってなく、味もそのままで、懐かしさとうれしさで年のせいもあり涙ぐみました。家で飲みながら「まだあったか。」と独り言を言っている私を見た娘は、けげんそうに首を傾け、二階に上がっていきました。子供の頃、年に何回か飲ましてもらったこの飲み物は、今も私にとって「高級品」です。思い入れのある懐かしい物に出会うとこうも幸せな気分になれるのだと実感しています。

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時代の流れ

不況で苦しい時代です。余裕のない我々中小企業はどの業種も、「今」を生き延びるための知恵と行動と金策に時間を費やしていますから、将来に光をともすことができてません。先に希望が見えてない時代ほど、夢とプライドで仕事ができない時代ほど怖いものはありません。しかしながら、しがみついて続けるか、やめるか、を選択せざる得ない時代が来ているようです。私の子供時代にあこがれていたブルートレインや大型フェリーはもうすぐ姿を消しそうです。「アーケード」と呼ばれた地元商店街もシャッターがしまり、地方のテーマパークや、遊園地も存続が難しいようです。寂しいですが、これが時代の流れなのでしょう。この流れを乗り切るために何が必要か、と考え、「祭り」だと言う結論に達しました。いつの時代も人は「祭り」からいきていくエネルギーをもらっていたようにおもいます。マイナス思考にならず、「家庭」や「会社」でできる楽しい「祭り」をみんなで考え、元気を出してがんばろうということです。いいイベントには「人」が集まり、出会いが生まれ、夢が語られ、ビジネスが作られます。

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アメリカからのうれしいメール

先日、アメリカカリフォルニアにお住まいのS様と電話でお話をしました。近いうちに福岡近郊でお住まいを検討されているそうです。日本のお友達からのお話とホームページも見ていただいた上で、私どもにご連絡いただき、久しぶりにアメリカの住宅について楽しい話が弾み、お客様からの国際電話にもかかわらず長時間話してしまいました。その後いただいたメールにも、勉強させられることや、納得させられることばかりで、うれしい出会いになりました。いくつか内容を紹介します。アメリカは住み替えの文化が定着しており、S様も家の売り買いを経験されたうえでのことばです。「売る時はできるだけ素敵にすみこなし、オープンハウス後1週間で複数のオファーをとり、競り合ってくれるかが勝負です。」とおっしゃってます。「買うときは100軒ほど見ましたが、一番大事なのは外観デザインだとおもいます。ストリートにマッチした家の表情が大切です。日本の住宅雑誌やカタログは便利なキッチンや収納、棚をたくさんアピールしています。そんなものはいくらでも後で変えることができますがストリートを含めた外観の佇まいは変えられない。だからこそ家の価格はデザインに由来します。」以上のような内容でした。共感しっぱなしです。日本でそういうイメージで家を捉えている方と話したのは初めてですという、うれしい言葉も添えていただいてました。ちなみに、S様のすんでいる町は自分の敷地の木の枝のカットも町の許可なしでは罰金だそうです。まちの美しさをたもつルールが個人の資産形成につながっているのだそうです。S様が生活していらっしゃる町に誇りを持っていることがすばらしいし、うらやましくおもいます。今、日本に必要なことは、建築業界を不景気にするだけの意味のない役所の自己満足の「検査」をやめて、文化的な街並みをつくるために「デザインの審査」を始めるべきだとおもいます。

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西南学院の建物

百道、西新地区は、ここ数年で、たくさんの建物が建ちました。そのなかで、西南の中学,高校、大学すべてにおいて、芯のある建物作りをしているように感じています。設立時の赤レンガの洋館を今も学院のシンボルとして、大切に保存し、新しい建物にもそのデザインを継承していこうという姿勢がみえるのは私だけでしょうか。美しく、飽きることのないこの学校のたてものは、地域の文化に大きな影響を与えるとおもいます。守るべき価値ある建物を持っていることはすばらしいことです。福岡には、九大,福大,九産大など「建築科」があります。西南はありません。しかし、間違いなく計画性のある、思想をもった、調和の取れたキャンパス作りをしているのは西南です。建物が人や地域に与える影響は、大きいものです。簡単に、安易にそして適当に建物を建てるべきではありません。まして、予算ありきなどと言う考えだけで建てるものでもありません。「建築科」を持ってる大学が、しっかりした建物思想のもとで、キャンパスを造り、その地域の街づくりに影響を与えつづけるべきだと考えます。もちろん、住宅もそうありたいものです。

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佐世保中間報告

佐世保の増改築は、解体してみて、予想外に、補強工事が必要でした。添え柱や梁補強、根太のやり変え、天井組み換えなど、手当てをしました。大工さんが良心的に報告してくれることと、オーナーが迅速に対応していただいたことで,工期をいたずらに延ばすことも、予算を大幅に増やすこともなく対応できたとおもっています。サッシをおおきくしたことと、トーメイガラスに変えたことで、ずいぶん家が明るい印象になりました。また、床と天井に断熱材を充てんしたことで、今までより快適に住んでいただけると確信しています。いよいよあと半月でインテリア工事、機器取り付けなど仕上げにはいります。オリエンタルがテーマですから、カラーコーデイネートが大切です。オイルステインの濃い塗装の仕上がりを期待しています。完成写真を楽しみにしてください。

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他社の輸入住宅をリニュアル

大手ーカーの家や、在来木造の家、マンションなどを輸入住宅の空間に仕立て上げるリニュアル工事は数多く経験させていただきましたが、最近、他社で輸入住宅を建てられた方からのリニュアル相談をよく受けます。当初は、建てられたメーカーがなくなってメンテナンスに困っていらっしゃるのではないかとおもっていたのですが、どうもそれだけではなく、むしろ、もっと素敵に暮らすためのアイデアがほしいということのようです。「他社とは違ったD-アートとしてのトータルコーデイネートの提案に期待しています。」と笑顔で言われます。家のセカンドオピニオン的感覚なのかもしれません。私たちも、他社が作った空間や材料構造、断熱など見せていただくことで、自分たちが今までやってきたことの検証にもなりますし、勉強にもなります。この仕事は、より輸入住宅のプロとしての資質が問われるような気がします。いい輸入住宅は、「家のテーマ」がはっきりしていること、輸入部材を理解してデザインしていること、バランスやプロポーションを意識した空間や外観であることなど、あらためて再確認しているわけですが、一言で言うと「家は美しくなければならない。」と言うことだとおもいます。新築でも、リニュアルでもその思想は同じです。

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グローバルスタンダード

輸入住宅と言う仕事をしていると、「アメリカの材料は日本にはあわない。」とか、「外国の工法が日本にあうわけがない。」とか、ネガテイブで保守的な話をよく聞きます。

日本は在来木造の家が一番あっているとかたくなに信じているようです。身に着けるものを着物から洋服に、ぞうりを靴に、ふんどしをパンツに替えてきたはずなのに・・・・。

食事も、車も、音楽も全てにおいて、グローバルスタンダードの時代だとおもいます。それぞれの国や、地域の個性を大切にしつつ、デザインや性能は世界に認められ、通用する仕事を目指すべきだとおもいます。ツーバイフォー工法は、世界的に強固で、合理性の高い工法として認められ、唯一のグローバルスタンダード工法と言えるとおもいます。私たちを支持してくださるオーナーの多くは、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどで数年生活した上でその暮らしを日本でも続けたいと望まれています。

ソルトレイクシティ

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本物のアンテイークハウス 1996 ご案内できます。

13年前できるだけ本物のアンテイークマテリアルで作った家があります。家具、照明、スイッチまでイギリスのアンテイーク商品でコーデイネートしたこの住まいは、質の高い、重厚な作品として当時から注目され、TV,雑誌など、数多く取り上げられました。時を重ねて、6人家族から、ご夫婦2人の暮らしになり、約100坪の広さはひろすぎるため、欧米のように、オープンハウスで、興味のある人に見ていただき、気に入っていただければ、お売りしてもいいというお話をいただきました。コーデイネートされた家具なども含んでご相談できるとのことです。このような文化はまだ日本ではねずいていませんが、価値ある建物を作った人は、価値ある価格で売却されて当然なはずです。それどころか、欧米では年数を重ねることで価値があがることさえあるのです。今この時代に「本物」をぜひご覧ください。デザイン、マテリアル、家具、照明、カーテン、すべてにおいて私のほうでご案内、ご説明できます。日本の「中古住宅」の売買ではなく、13年と言う時と、本物の素材が作り上げた新しい作品とおもっていただきたいと考えています。命名するとしたら「クラシックホーム」だとおもいます。商業主義にのせられたいまはやりの「モダン」と言う名を借りた「低価格住宅」の新築より、質の高い「クラシックホーム」が評価される文化が根ずいてほしいものです。

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紅葉

紅葉の季節が近まりました。「四季のある日本」の良さを感じます。桜、新緑、紅葉、雪景色、どれも日本の美しい風景に欠かせないものだとおもいます。そのなかでも紅葉を楽しむ感性は日本人が一番でしょう。耶馬溪や九重、阿蘇など忙しくて出かけることができない方に、私のお勧めする近場の紅葉スポットは、秋月です。ここも休日の人出はおおいのですが、建物、特に瓦屋根と紅葉が織り成す風景が好きです。住宅においても、シンボルツリーをはじめ、木々を生活になじませ、四季を感じる暮らしをしてほしいとおもっています。来年あたり世界一美しいと言われる、「寺院仏閣と紅葉の京都」をゆったり散策したいものです。ちなみに秋月の紅葉は、田舎のお祭り的行事でもあり、出店もあります。そんな素朴さが気にいってます。

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坂の町佐世保

佐世保の住宅リニュアル工事をやらせていただいてます。車が寄り付けない階段坂です。大変ですが、佐世保らしい工事風景が見られます。北西側に市街地が広がり、港もみおろすことができるすばらしい敷地です。その眺めを生かした住まいに変化させ、オリエンタルな内装で仕上げる予定です。今後、ビフォー、アフターを何回かに分けて、工事のブログで紹介するつもりです。リニュアル工事は、構造との戦いです。その戦いの中で、思いもよらぬアイデアやデザインが生まれてくることが一番のたのしみです。期待してください。

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