こだわり方を間違えると・・・・・

こだわった家を、空間を、インテリアを目指すことはとても大事なことです。ただ迷うこととこだわることは違います。こだわるためには学習と経験と聞く耳と、決断力が必要です。こだわるとは多くの選択肢の中から路線を決め、その路線のより高度なものを作ろうとすることです。一般に自分の路線というかテーマというか、それを決めかねてる人が多いようです。その時点でいろんなものにこだわると収拾がつかなくなります。大手住宅メーカーはそのような人をターゲットに、自分たちの作っている3つか5つの中の好きなデザインや、色を選んでいったら家ができるような仕組みをプレゼンテーションと呼んで、迷わせず、家造りを行っているようです。マンションもその一つです。作り手のペースなんですが、お客様が選んで決めたような錯覚を起こします、それに気づいた時、築3,4年であわててリフォームの相談に来られる方も少なくありません。「こうしろといわれから・・・・・・・・。これしかできないと思ってました。」

我々のお客様の多くが、ある意味、我々より、物知りですし、情報も持っておられます。海外経験も多く、自分の好みもはっきりされているので、お客様の知識を聞きながら一緒にテーマに沿って家造りをしています。今回のアメリカも一つの目的はオーナーがお好きな「モロッコランプ」を見に行くことです。ネオクラシックのインテリアを目指して、オーナーの知識、情報と我々の経験を一つにして空間を作ると、ほかにない本物のこだわりが生まれると思っています。我々の感性も磨き続けなければ、偽物の感性はすぐ見透かされてしまいます。平田が磨き続けた感性、知識、ブレーン・・・・・・・・ほかにない我々の大きな武器です。

住宅業界の姿勢

高円宮妃久子さまの凛として品のある姿勢、スピーチに日本の皇室の躾けの厳しさ、教養、気高さを誇りに思いました。謙虚で、穏やかな佇まいは人の心を優しく暖かくしてくださいました。やはり人には、躾けと教養が必要です。

NHKで宮大工の修業が放送されてました。素直に学び、一人前になるには「自分で自分を恥じる。」事ができるかどうかだそうです。奥深い言葉です。

いまだに住宅業界は、誹謗中傷合戦が行われています。礼儀を欠いた営業や、品のない営業戦略がまかり通り、目の前のお金というニンジンをぶら下げられてみっともない仕事をさせられている人の多いこと。

謙虚に修業して、いい住宅屋になる技術や教養を身に付けるべきです。経営者が人を見て、家を見て仕事をしないで金だけ見るから、レベルの低い業界と思われてしまいます。もっともっと勉強し続けないと身をおけない世界にならなければ、教養のある人しか身をおけない世界にならなければ・・・・・・・・・。

自分の家づくりの姿勢をもう一度見つめて、誇りが持てる仕事をしてるかどうか検証すべき時です。

特別な一週間。

無事におかげさまで、宗像の見学会も終わりました。久留米で2棟建てさせていただく、B様も見学に来ていただきました。その時、オーナーご夫婦も激励に来てもらいました。、お互いご挨拶いただき、住宅屋として、幸せな気分にさせていただきました。今週いよいよM奥様と平田が渡米します。いい旅になればいいのですが、何せ10年ぶりです。年に何度も行ってた頃より、年も取り、体力も落ちてるはずです。アメリカでのサポート体制ができてる分、やや安心です。昨日平田がネットで買った真っ赤な大きなキャリー旅行バックが届きました。うれしそうに、箱を開いて機能に満足している様子でしたが、「え、思ったより小さいような気がする。」といいながら不満顔です。バックが小さいのではなく、自分が大きいのだと気づかないようです。私も平田がいない分より忙しい一週間になりそうです。13日は出張です。

完成現場見学会7日(土)8日(日)宗像コモン

宗像コモンY邸の見学会を7日、8日で行います。オーナー承諾の上、全てをお見せします。ヌックのある広々LDKは勾配天井の吹き抜けで、パドルファンが回り、暖炉を優雅に設けています。壁は珪藻土を塗り、床はオークの無垢材です。ベッドルームは渋いグリーンのクロスとホワイトの塗装でまとめています。バスルームはラウンドの窓とイタリアンタイルで、ヴァニティーと一体になったのびやかな空間です。エントランスのカバードポーチは、サンディエゴの住宅地で出会ったデザインです。手摺越しにリビングが見下ろせる2階のファミリールームは、きっと楽しい空間だと思います。小屋裏の子供室は夢がある空間で、クロスのカラーコーディネートがかわいらしく感じていただけるはずです。エクステリアが間に合いませんが、住宅の概念が多少変わる空間をぜひご覧ください。

より近い作品を紹介します。

 

充実の月末

東京と、シアトルから資材と、訪米の打ち合わせのため、3人会社に来てくれました。もつ鍋と中洲のバーで、博多の夜を過ごし、翌日ミーティングをしました。多くの人が寄ってきてくれるようになり、新しい出会いがあることはとても大事なことです。同時に、苦しい時支え、協力してくれた人たちをより大事にしなくてはいけません。全ては責任をもっていい作品を作りオーナーに喜んでいただくところから始まります。

老人ホームのリフォームが始まり、4階から手を付けました。3フロアー1か月で仕上げます。

宗像コモンY邸が器具付けを残しほぼ出来上がりました。一緒に最終確認してもらい、オーナーにも喜んでいただきました。今日午後は熊本からM奥様が打ち合わせに来てくださいます。明日は久留米のH様のマンションリフォームのための引っ越しとご契約です。

本当にお仕事をさせていただいてるすべてのお客様が魅力的で、力不足ながら謙虚に少しでも喜んでいただけるように頑張ります。

今、役所が混んでるのか、事前審査や確認が遅れてます。ますます役所の対応が嫌いなりました。

10日を残して

宗像コモンY邸が後10日で完成予定です。2か所ほど手直しを指示して、クロスと取り付け物でほぼ完了です。街並みに寄与した美しい家です。10日前後にオーナーのご協力で見学会をする予定です。ここからより一層緊張感をもって、こだわって、オーナーを喜ばせたいと思います。暖炉回り、カバードポーチ回り、勾配天井の吹き抜け、バスルームのラウンド窓・・・・・・・小住宅ですが見どころ満載です。

初めてかもしれません。ブラックのキッチンキャビネットを使ってます。若夫婦と試行錯誤しながらこだわった一つの作品が今生まれようとしています。エクステリアも開始します。間違いなく、一番センスあるファサードです。

ブラック企業、ブラック社員

また訳が分からないネーミングです。休日出勤や、サービス残業をさせたり、したりする人をそう呼ぶそうです。それで精神的に病んだり、からだをこわす人もいるらしいのですが・・・・・・。こんなことを論じている人こそが幼稚な暇人です。社会に出て、お金をいただいて仕事をするということがわかっていないのでしょう。そういう人たちは、だれかの役に立つための仕事ではなく、時間をお金で売ったり、買ったりしてる人達ですから、それほど真剣に論じなくても、社会にいてもいなくても大勢に影響がない企業や人たちです。もしそんな企業や人が増えているとしたら、教育や親の育て方にさかのぼって問題があるように思います。

職人の世界や一昔前の我々の世界のように、徒弟制度がいい社会を作ると信じてます。働く姿勢、意義、技術、継承・・・・・・「いい師匠を持ちなさい。いい弟子を育てなさい。」私の師匠に言われました。

日本全体が活気にあふれたブラック企業だったころ、高度成長を遂げ、豊かな日本ができました。これからは、「質の成長」の時代です。競争力のある本物の人と物を育てるためには、こつこつと「徒弟制度」の世の中を作ることです。日本は官僚でも政治家でもなく、世界一の職人やサラリーマン、庶民が人様のためにと必死で作り上げてきた国なのですから。

 

仕事をこなしてはいけない。

言い古された言葉で、「忙しいとは心をなくす。」と書ききます。仕事ができる人と、仕事をこなす人がいます。目に見えて大変そうなのは仕事をこなしている人です。優秀なのですが、いつも態度や、言葉や行動などすべての枕詞が「やることがいっぱい。」「ばたばたです。」・・・・・・仕事は多く人と絡みます。「木を見て森を見ず」にならないように、仕事の主旨や周りの人を見て、思いやったり、真剣に怒ったり、手を打ったりする事が大事です。周りの仲間と話しながら物事を遂行することが、いい結果を生みます。ただ、大事なことは厳しく、真剣に、行うことです。ましてやリーダーになるべき人は自分が良しとする最終の形をいつも思い描いて、行動、発信することです。

我々の規模や、やりたい形は、仕事をこなしてはいけません。自分から一歩、人の前に出て、「それは私がやりましょう。」オーナーからの信頼はそこから生まれます。

今、私は通常の仕事のほかに、ある会社の建築にかかわる企画、入札,精査、打ち合わせ等、ほかの設計事務所や工務店を使いながらオーナーの思いを形にする仕事をしています。行政との打ち合わせも含め、一デザイン屋ではなく、会社の理念や方向性、効率のいいやり方、時間短縮、材料の吟味、・・・・・・・・建築の立場からアドバイスさせていただいてます。いろんなジャンルの人の知識や経験を聞きながら会社を良くしよう、自分の理想に近ずこうとされるオーナーの強い姿勢に共感し、お役にたてればと考えています。自分もこういう姿勢であるべきだと勉強もさせていただいてます。

建物の使われ方。

我々の作る住宅もそうですが 、 建物は立った後の扱われ方で、運命が決まります。住宅の場合、長く愛好して大事に使っていただけるオーナーと、造ってしまうと無関心で、センスなく散らかしっぱなしの家と・・・・・。 商業主義 で建てられた家は建ててしまえば 作り手のほうも無関心になるわけですから、絶望的建物になります。我々のじいさんばあさんの時代までは、日本人も家への常識があり、床柱や瓦や、寄棟、入母屋。数寄屋、たたみ、床の間、サオブチ、杢目、柾目、さくら、ヒノキ、・・・・・・・・植木や花の名前も知識が豊富でした。そんな言葉で家が語られてました。戦争に負けて、プレハブ的な、「なんちゃって洋風」で、早く急いで建築が行われ、材料もすごいスピードで商品化されたために、建築に対する教養がなく、見る目もセンスも今、奪い取られおり、この隙に、「建てずに売る家」「商業主義の建物」に町が覆われ、味があり、趣があり、景観に寄与する建物が激減しているように思います。

一番の基本はオーナーに会い、話し、今のオーナーの住まいを見て、打ち合わせを重ねながら交流を深めることをすれば、いい家が作れます。それを排除して営業マンからの伝え聞きで、デザインする設計屋や、建売、マンション、規格住宅……いいものはできません。

刺激

関西に行く用事があり、せっかくだからというので、芦屋の高級住宅地六麓荘と、奥池を見学しました。さすがにお金をかけた素晴らしい家ばかりです。特に昔から有名な六麓荘は町並み、庭の手入れが行き届き、汚れたままの外装がありません。家は建てれても維持することが貴重です。年月が成熟した街並みを作ります。街並みに責任が持てるだけ資力と感性を持ち得る人が住んでいるのでしょう。芸能人やスポーツ選手は少なく、企業の経営者が多いようです。大手住宅メーカーのプレハブの家がほとんど見当たりません。この中に建てると、街並みにそぐわないプラスティックの外装がチープに見えると思います。住宅デザイン屋として刺激を受けましたが、一つずつの家はそんなに遜色ありません。関西です。やや派手ではありますが・・・・。この街並みをつくり維持できる人たちの数が九州ではまだ足りてないのかもしれません。開発にしても、九州で完売させるには高級路線といっても大手プレハブメーカーの営業力に頼るしかないのでしょう。支店の街であり、九州で起業して成功しても、東京、大阪にすぐ本社が移るわけですから・・・・・。アメリカのストリートオブドリームに似てて、住宅メーカーの売る営業ではなくデザイナーでデザインした個性あるこだわりの街を作っています。そしてその需要があるようです。

そこから少し山に入ると自然あふれる奥池という住宅地があります。別荘地にふさわしい景観です。そこに、私が嫌いな安藤忠雄がデザインしたコシノジュンコの家がありました。敷地に埋まったようなコンクリート打ちっぱなしの異様な住まいです。大先生のすることは我々凡人デザイン屋にはよくわかりません。