ルールとマニュアル

輸入住宅をビジネスにしようとすると、「なんちゃって輸入住宅になります。」ルールとマニュアルを決めて、ある程度画一された家づくりをするしかありませせん。知識や力がない人を束ねて仕事をさせるとなるとルールとマニュアルが不可欠です。本物の輸入住宅を欲しい人は、自分たちの好きなマテリアルや、インテリア、ファニチャーに囲まれ、個性的なデザインに喜びを感じられます。だからこそ、大きな会社や、名前の通った会社より、作品を見たうえで個人のデザインやコーディネートの力量、住まいへの価値観が相通じる人を家づくりのパートナーにご指名されます。

大きな会社になると、家造りがルールとマニュアルで窮屈になります。以前私がいた大手住宅メーカーもそうでした。馴染めず暴走する私がたまたま多くの受注をいただくと、上司があわてて「会社のためにも、お前のためにもすぐやめたほうがいい。」といわれました。今ではその人に感謝してます。

我々のいただく仕事の5割は、ご入居者からの紹介や、再受注です。新規のお客様を追い求めて、莫大な経費をかけてモデルホームを造り、人を雇いそれが家の価格に跳ね返る大きなビジネスは輸入住宅には不向きなのです。輸入住宅ですと言いながら建売を始めたら、ポリシーの挫折だと思います。輸入住宅を手がけさせていただくときの利益は、作品であり、オーナーとのただならぬ信頼関係であり、仲間との達成感、そして食べていけるだけのお金です。輸入住宅においてルールとマニュアルはお金の利益しか生みません。そして本物はできません。

MRI

今日朝から頭のMRI検査を受けました。去年と変わらず、大したことはなく安心しました。ドクターのご入居者に助けられながら健康管理をしています。念のため、首の検査もしていただき、こちらも以上なく、ホッとしてます。きちんとしたわかりやすいご説明をいただき、食事、運動を頑張る気になりました。帰りに大濠公園により、一周ウォーキングして仕事に戻りました。天気がいいせいもあり、大壕公園が本当にきれいです。歩きながら刻々と景観が変わり、気持ちいいせいか行きかう人もみな笑顔です。水がほとんどの面積を占めてるこの公園ですが、美しさ、気持ちよさを再確認しました。「県営公園」ということも今日知りました。大濠公園の平面図の形が、今日のMRIの頭の写真によく似てました。自分で建築屋らしい発想だなーと一人で苦笑いです。

 

異議あり

柔道などスポーツで体罰問題が叫ばれています。体罰の定義はそれぞれの気持ちの中にあるのですから、善悪ではかたれません。桑田は素晴らしい野球選手でしたが、殴られて感謝したこともないし、指導者と選手、先輩と後輩は一方的な暴力でフェアーではないという考えを述べてました。私は違うと思います。殴るということと抱きしめるということは、同じ意味を持つこともあるのです。フェアー、アンフェアーで言えばPLという学校が全国から選手を引っ張り、高いお金で指導者を雇い、すごい設備をつくり、プロ養成学校のようなやりかたと、校庭で地元の生徒が頑張って好きな野球をしている,この差こそフェアーではないと思います。今日のニュースでPL野球部が暴力事件のようです。きっと女子柔道選手も金メダルでもとっていれば指導者に感謝したかもしれません。顔をだし、自分の口で文句があるなら話をしろと言いたい。抗議のやり方そのものがスポーツマンではないように思います。

私が大好きな長嶋や清原はエンターテナーです。彼らを語るエピソードの中で、しごきや体罰が語られ、我々も感動します、今回のことで何一つスポーツ界のためになるどころか、嫌な気分と、悔しさだけが残りました。

ルールあるドツキアイがスポーツです。ルールある体罰は必要です。

新しい仲間。

大野を正式採用することにしました。新しい仲間です。彼女は行動力があり、呑み込みも早く、打ち合わせも積極的に参加します。平田と動くことでいい知識と接客が身につくはずです。現場を女性の目で、打ち合わせした人の目で見て、指示して、お客様と相談して作っていければ最高です。期待してます。皆様よろしくご指導ください。夜は3人で少し贅沢して、大野の歓迎会をしました。

平田はますますパワフルに動き回り、お客様の信頼も厚く、私が知る限り誰よりすごい、輸入住宅コンサルタントになりました。今の彼女の判断、感性、センスはとびぬけてます。Dアート企画という会社は平田です。それに大野が早い時期に加わってくれることを願ってます。

3月の十日恵比寿詣りにも行きました。今月は私の誕生日も来ます。春とともにまた頑張ります。

 

 

なんじゃこりゃ、ウィズザスタイル

昨夜、久しぶりにウィズザスタイルに行く機会があり、中に入ると、なんじゃこりゃ・・・・・・・・・・・・・。恥ずかしいほどの変わりようです。テラス席には寒さ除けに安っぽいビニールが張られ、中州の屋台の風よけみたいです。アジアンテイストのテラスボックス席にはなんと炬燵です。終わったという感じです。経営理念やサービスレベルまで売りとばしたかのような変わりようです。なじみのスタッフに「こりゃいかんやろう。」というと、「寒いし、これもまたいいですよ。」・・・・・・・・・がっかりです。この際、メニューも今までと同じにせず、たこやき、ラーメン、どて焼き、デザートは、回転饅頭くらいにしてみるといいかもしれません。

大人が静かに楽しめる空間だったのに、仮装行列に近いいろどりの品のない若いお兄ちゃんおねえちゃんが行儀悪くくっ付いてます。最初にターゲットだったお客さんはホテルも含め確実に逃がしたようです。残念です。「ビニールがとれて以前に戻るまでは来ないから。」といって帰りました。

 

コンペ

老人ホームと、ディーサービスの計画をしています。きょう提出です。コンペのような感じで、パソコンではなく、すべて手作業で書いてます。この年では、目との戦いでなかなかハードです。大学や、設計事務所時代を思い出しました。パソコンを使いこなせず、手のほうが早く、自分の意図が図面に反映できます。こんなチャンスを与えていただけたことに感謝です。那珂川のS邸がいよいよ着工です。宗像コモンのY邸の契約も終わりました。

水巻K邸、東区Y邸はいよいよ竣工間近です。あと20日でいったん仕上げるつもりです。現場が騒々しくなる時期です。この雰囲気は嫌いではありません。

提案も、施工も、メンテもいつもある意味コンペです。いいものを作ると紹介や、別工事がいただけます。そういう気持ちで仕事を続けることができればいい作品ができるはずです。工務店や職人の仕事も毎日が「コンペ」です。ぬるま湯に使ったような仕事ぶりが見えると即、落選です。

特別養護老人ホーム

佐賀で 特別養護老人ホームとデイサービスの計画をしています。打ち合わせや、施設見学をさせていただき、勉強になりました。この業界での建築デザインの重要性を痛感しました。規模は大きいながら「施設」ではなく「住まい」でなくてはいけないようです。スタッフの人たちの創意工夫、明るい笑顔のあいさつ、・・・・・。とても素敵です。私の母も施設で暮らしてますが、本当の意味での終の棲家として、全力で考えたいと思います。

伊万里の施設見学では大変良くしていただき、ハウステンボスにも引けを取らないような素敵な建物が見れました。意欲的に施設運営をされていることに驚きました。生半可な気持ちではできない仕事ではありますが、予想以上にプライドをもって、役職の方もスタッフも取り組んであることに感心しました。いい刺激を受けた一日でした。

ありがたいご入居者

昨日2組のお客様をご入居者案内させていただきました。H先生宅は暖炉に火を入れ、奥様手作りのケーキをいただきながら、「暮らし」を語っていただきました。10年を過ぎたトラッドなこの住まいは、今が一番旬な時期のように感じます。お客さまもその暮らし方や、暖炉の暖かさと雰囲気、味のある無垢材の存在感に驚いてありました。10年たって満足いただける家、素敵な暮らしていただける家、……うれしく感謝でいっぱいです。

リフォームのU邸は、ブルーリゾートがテーマのモダンな住まいです。コンサバトリーをしたがえたLDKはハワイの邸宅のようなさわやかな色使いとダイナミックな空間が見どころです。「別荘にいるようですねー。」特に女性はこのインテリアに憧れるようです。ご夫婦で暖かく迎え入れ気さくにお話いただけることに感謝です。

こんな家を作らせていただいたこと、オーナーさんと知り合えたこと、我々の誇りです。10年20年経過した自分たちの作品である住まいを、見続け、ご案内できることは、とてもすごいことだと思っています。

 

魅力的な人

ふとテレビを見てて、鈴木杏樹さんが出てました。ご主人を亡くされ、マスコミに対応されている姿でしたが、テレビから伝わる、立ち振る舞い、言葉遣い、仕草・・・・・とても素敵で、魅力的に写りました。気丈に振る舞い、凛として、丁寧に、上品に妻としての責を果たしていたように感じました。ご主人は名医だったらしいのですが、彼女の素晴らしい対応で、ご主人の名声もなおのことあがったのではないでしょうか。彼女が立派であればあるほど、マイクを向けてる、レポーターのバカさ加減が露呈して、情けなく腹立たしくなりました。[人には教養が必要だな-。」と思ったのは私だけでしょうか。そういう私も、あんなわざとらしいばかな質問に丁寧に答える程の教養もなく、怒鳴り、怒り散らしていると思います。

私どもも、多くのドクターの方に仕事をさせていただき、お付き合いさせていただいてます。若いころは、ドクターは特別な人であり、お金もちで、ゆとりある生活を送っているみんなの憧れの人たちだと思っていました。実際お付き合いしてみると、肉体労働で、ストレスも多くボランティア精神がないとできない大変な仕事だとわかりました。利益追従型の経済人とは価値観も、生きがいも大きく違い、物を売るのではなく、人を助けるわけですから、顔の表情がホスピタリティーにあふれてないといけません。自分もそこを見習いたいといつも思います。どの仕事も腕のいい人は顔の表情がなぜか魅力的だと思います。

IKEA

IKEAは、ディズニーに匹敵するほどの集客があるそうです。そういう意味では世界一の家具屋なのでしょう。首都圏とは比べ物にならないでしょうが,新宮もそこそこ多いようです。周りに家具屋も多い場所ですが、その家具屋も売上がふえてるそうで、ご年輩者がIKEAの後訪れ「あー、落ち着く。ほっとするねー。」といわれるそうです。IKEAは、別に急がなくてもいいのですが、食事で言うと「バイキング」的で、せかされてるイメージがあるようです。周りの家具屋は「メニューを見て注文し、ゆっくり食事を楽しむレストラン」のような感じらしいです。弱冠私もIKEAが落ち着かないのは、物の良しあしもあるのですが、年輩の田舎者には合わないようです。

独自のシステムで、店舗展開をしているのでしょうが、付け焼刃的スタッフの教育が見て取れます。家具の伝統的デザインや、デザイナーと空間との折り合いなど、お客様と話すことができなければ、本当の満足を与えることはできないのでは・・・・。物を売ったり買ったりするところには、その商品が好きで、勉強して、話ができる人がいなければいけないと思います。