一人三役

私は会社で言えば、営業、デザイン、設計課長、現場管理者、少し社長をしています。平田は営業、コーディネート、輸入部材発注、少し「会長?」をしています。中村は営業、経理、総務、アシスタント、少し「名誉会長?」です。中村がやや体調不良ですが、3人で何役もこなしなんとかできてます。以前は、社長、総務経理、営業、設計、工事、メンテ、それぞれの部署責任者・・・・・かれこれ8,9人がかりでやってた仕事です。無駄な経費です。今平均年齢は高いのですが、お互いの必要性をきちんとわかり合い、経験を武器に頑張れてます。これからでもそれぞれがもう少しできることを増やしていくことに努力し続けようと考えてます。先日中村が立面の色つけにチャレンジしました。「私の才能が垣間見えたでしょ。」と、ドヤ顔でしたが、どう、ひいき目に見ても、デイケアーで書くうちのおふくろの塗り絵レベルです。人はできることを伸ばすべきだということを痛感しました。努力の甲斐があることを見つけることが大切です。

 

 

祖父の言葉

私は容姿が祖父に似ているようです。 幹文 という名前も、祖父の幹造と母の文子から一字づつとったようです。祖父は村長でした。そして、親戚6家族がすぐ近くに住みみんなで商売をやってました。村、家族すべてにおいて祖父は強いリーダーです。せっかちで、我がままで、よく怒り、よく笑い、少々煙たがられてもいました。しかしいざという時の決断は早く、みんなが頼りにしていることも子供心にわかりました。入学式、卒業式、運動会・・・村の行事では村長である祖父の挨拶が必ずあり、夜は村の人がよくいろんな相談に家に来てました。祖父からよく聞く言葉の中に「保険や保証が入り込む約束事は、偽物じゃ。人と人が信じ合い、信頼し合って自己責任で約束はしなさい。約束を守らなかった時のために・・・・と考え保険を掛ける約束はせんほうがいい。人が軽くなる。ましてや死亡保険なんぞ、もってのほかじゃ。」乱暴な言葉ですが、今の世の中にあって、この年になってこの言葉が私には温かく聞こえます。すべて書類と抵当、保険、保証、所得等でがんじがらめのビジネスには人を成長させる責任感や人の役に立うとする気持ちが育ちません。「わしが死んだけん、葬式やけんぐらいの理由で約束を破って人に迷惑をかけるな。」

そのほか原子力船「むつ」の母港になろうとしたり,不漁で油代がもったいないといって沖に出ない漁師たちに「出なければ0、でれば可能性がある。みんなが話し合って出れば漁場の情報が手に入る。出てみんなで策を練ろ。」乱暴に言い放った後、自腹で港に小屋を作り、大鍋にぜんざいをつくって、漁から帰ってきた漁師に振る舞い続けました。

祖父の葬儀はすごい人で盛大でした。介護で苦労した母をはじめ、親戚の叔父叔母が祖父の蓄えがあると淡い期待を持ってたようですが、結局なにも出てこず、「気持ちよく生きてるうちに全部使い、信念どうりのすごい爺さんやったねー。」と笑いながら話していました。この年で会いたくなりました。

天中殺の一日

雨の中早朝から熊本で業者打ち合わせです。熊本インターで通行止めのため高速の降り口から降りてからの国道は大渋滞です。全員遅刻です。外のガレージ打ち合わせのため、大雨の中、寸法を取ったりして、川に落ちたほどのずぶ濡れです。福岡でのアポイントのため、1時に現場を出て渋滞の中熊本インターに行くと通行止めで引き返して渋滞の3号線を走りました。アポイントのS先生家族に電話を入れますがつながらず、焦ります。1時間過ぎやっとつながり、事情を説明してお詫びをいい、打ち合わせを中止させていただきました。混雑は収まらず、現場を出て3時間半後八女インターで高速に乗れました。百道ランプを降りるとソフトバンクの試合終了で大渋滞・・・・・・・・。5時間15分で到着です。途中スケジュール変更の電話やメールでいらいらは最高潮です。Y医院打ち合わせの平田が自分も疲れているにもかかわらず「大変でしたねー。お疲れ様です。少し贅沢して山の上ホテルの大浴場で疲れを取って、おいしいもの食べましょう。」風呂に入り、おいしいものはホカ弁を買い事務所に戻ると、財布を脱衣所に忘れて、再び山の上ホテルに・・・・・。泣きたい気分です。「何かいいことがありますよ。」と平田に慰められてると、お客様から、外壁の色の塗り替え等の相談をしたいという電話が入りました。すべてのもやもやが吹き飛びました。仕事で、怒り、焦り、悩み、疲れ,泣くのですが、それを解消し、喜び、高揚し、笑い、幸せを感じるのもこれまた仕事です。そういう仕事を持ててる自分は幸せです。平田も苦しい時、仕事から離れようとしましたが自分を支えてくれたのは仕事での生きがいだったといいます。仕事を生きがいにしつづけるため手を抜かず、子供のように純粋に家を建てて喜んでもらいたいと思います。仕事で自己表現できる幸せを大事にします。

 

自分の家は自分で作る

新規の問い合わせのYさん(女性)は輸入住宅大好きで、いい感性をお持ちです。建築のプロでもなく、コーディネーターでもないのですが、いろんなことに興味津々です。いろんな住宅展示場に足を運び勉強されてるようですが、ピンとくる家にも人にも出会えないということでした。「人に頼らず、自分の家は自分で作ったらどうですか?」というと「え、どういうことですか。」「うちの事務所で平田の手伝いをしながら、現場や打ち合わせにも参加して材料、価格等もしっかり勉強し自分の作りたい家を自分がプロデュースするわけです。私でよければ後ろでアドバイスしますよ。それさえできれば、設計図や確認、施工はわれわれがひきうけます。」「そんなことさせていただければ楽しそうだし、理想です。うれしい。でもできるでしょうか?」

こんなやり取りがありました。ある一定の期間、家づくりに集中する時間が持てる人は、この方法で自分の家を作ることをお勧めします。私や、平田のアシスタントとして家づくりに参加して、勉強し、いろんなことを相談し、その経験を自分の家づくりに生かすのです。自己責任で自分のために作った家は、住まい方も、メンテナンスも正しい考え方が宿るはずです。自分で物を作る事はとてもとても素敵なことです。その魅力に取りつかれると自分のビジネスにするのもよし、我々の仲間として働くもよし・・・・・自分の家で「表現者」になってください。

刺激的な毎日を・・・

この仕事は、毎日の「突然」との戦いです。ご入居者のメンテや相談、新規の方の問い合わせ、施工中の現場からの指示を仰ぐ連絡、計画中のオーナーからの変更依頼・・・・毎日刺激的にいろんなことが降って湧いてきます。仕事の平準化などできませんし、しようとも思いません。いろんな出会いがあり、いろんな情報、経験が面白いのです。私は手帳やスケジュール表を持ちません。「新しい突然」の度に瞬時に動きを修正するからです。打ち合わせのときスケジュールを見て、「そこ予定が入ってます。」といいっぱなしの人がいますが、そんな人に限って手帳を埋めることに満足し、たいした仕事もできない人が多いようです。平準や予定どうり、時間から時間、・・・・・・・一番苦手です。刺激的な毎日であるために、多くの人に会い、連絡し、現場に通い、よく話、よく聞き、よく調べ健康であり、アイデアをいつも考え、「突然」を怖がらず待ちわびる気持ちが大切のようです。

ご馳走様でした。

    先日、Y先生のご厚意で医院の打ち合わせ後お食事に誘っていただき、三人で図々しくごちそうになりました。下関の個人宅を改装したおしゃれなお店です。本などで知っており、いつか行きたいと思っていたところです。驚いたことに車で乗り付けると、平田と顔を見合わせ「ここA先生の家でしたよねー。」そうです。住宅の打ち合わせのため何度も伺ったA先生の元ご自宅です。当時その広さと豪華な造り、庭の佇まいに驚かされたものです。おしゃれな創作料理のお店「桂月」はA先生のご自宅だったとは・・・・。住宅街の中で落ち着いて、食事を楽しみながらの会話は何よりの贅沢です。おしゃれでおいしい料理が次々に出てきて大満足です。もうおなかいっぱいといいながら完食です。贅沢な素敵な夜でした。

     

      恥の文化の崩壊

      日本人の誇るべき文化として「恥を知れ」と教えられ、人に迷惑をかけず自立することが大切だと祖父母や両親から叩き込まれたように思います。力のある人は弱い人が自立できるための手助けはしてもただ物や金を恵むことはしていないはずです。もらう人も恵んでもらうだけでは「恥」を感じたはずです。世の中が恥を忘れ、権利の意味を誤解し、リーダーであるはずの政治家や官僚の裏側が暴露され始め、上手に恵んでもらいながら生きる人たちが増えつつあります。小さなことから言うと、年老いた親から養ってもらいながら働かずひきこもるいい大人、仕組みの盲点を突き生活保護をもらい、車を持ち男と暮らし、贅沢に遊ぶ人、何かというと保障や保険で金をとるだけ取ろうとする人、「入院や交通事故」ではそれが常識になってるようです。選挙のため農家保障など無条件で金をばらまく政治家。恥ずかしげもなくそれを堂々と受け取る人。じぶんたちの既得権を手放そうとしない官僚や公務員、・・・・・・・・・。自分の得に精力と時間を使い一喜一憂しながら生きて何が楽しいのだろう。自分の好きな、得意な道で社会貢献しながら凛として生きていく心地よさを感じることが幸せだと思うのですが。立ち直り、自立するため期限付きの援助はしても、恵むことはやめましょう。国のレベルが落ちる一方です。合法的とはいえ自己破産を恥じず、会社の倒産を上手に仕組む人もいます。親の価値観が子に引き継がれるとしたら恐ろしい世の中になります。ましてや不正を上手に手ほどきする本を書いてる輩は刑務所行きに値します。

       

       

       

       

       

      6月スタート

      1日いつもどうり、十日恵比寿に三人でお参りに行き、6月のスタートを切りました。幸先よく、新規のお客様が訪ねてきてくださり、マンションリフォームの計画を提案させていただくことになりました。熊本S邸が今月で造作を終える予定です。熊本T邸が基礎補強工事、下関Y医院が、鉄骨架台作りです。2日は既契約のS様の打ち合わせを行い、今日三日は水巻K邸のリフォーム打ち合わせです。築三十年の輸入住宅は調査すればするほど、立派な作りに感心します。素材といい、性能といい、デザインといいある程度,高価ではあったと思いますが、重厚な今のたたずまいを見ると、家はきちんと本物を手に入れるべきだと痛感します。水巻からの行き返り、3号線にある数多くのプラモデルのようなモデルホームや恥ずかしげもなく垂れ幕に値段を書いた家の大安売りを見ると、「え、その家が坪27万円。そりゃ高すぎるやろ。プラステックの切って、張って住宅は15年後はまともに住めないのに…ローンだけを残すのであれば賃貸がいいのに・・・」と思うのは私だけでしょうか。年を重ねるごとに味わい深い佇まいに変貌する家と、「ぼろ」になっていく家、一目でわかるはずです。価格破壊といわれ、洋服にしろ食べ物屋にしろホテル、乗り物、・・・・安さがもてはやされてますがそういう商品は確実に価格だけでなく、モノまで破壊されています。きちんとしたものをきちんと手に入れることが今こそ大事な時代だと思います。モノと、それを扱ってる人を見れば簡単に本物、偽物の見分けはつくはずです。

       

       

       

       

       

      事件は車の中で起こる

      平田と熊本に行く途中、都市高速に乗る直前、「ギャー、なにこれ、ワーワー、止めてくださいーーー。」女みたいな涙声で平田が、訴えてきたのでふと見ると、ダッシュボードの隙間から、ムカデがくねるように出てきていました。車を止めると、すぐ外に逃げ出し、「もう、びっくりするー、かんべんしてください。刺されると腫れて痛い虫は苦手なんです。ゴキブリは平気ですけど。なんとかしてください。」今ゴキブリの説明はいらないと思うのですが、なぜか私に怒り口調です。ダッシュボードのものをすべて出して、探しましたが、どこかの隙間に逃げたようで見つかりません。いやいやながら再び車で高速に乗りました。「もう信じられませんよ。社長の家の山から連れてきたんですよ。西新にはあんなでかいのはいません。すごく大きくて元気良かったですもん。あんなのに刺されるとたまらんですよ。高速で出たら止めて逃げられないんですよ。」じーとダッシュボードあたりを監視しながらしゃべり続けてます。「ムカデも同じようにでかい二人にびっくりして逃げ隠れたかもしれんぞ。」・・・・・睨んでこちらを見るだけでいつもの返しがありません。基山パーキングのコンビニで殺虫剤を探しましたが当然高速で殺虫剤が必要な人などいませんからありません。平田は熊本まで緊張して珍しく寝ないままでした。熊本でキンチョールを買い、車の中にふりましたが、いまだ発見されません。帰りのドリンクホルダーはキンチョールの缶とケープスーパーハードの缶が並んでおいてあります。変な車です。しばらくすると、運転席側の窓のプラスティックの庇の金物が取れて、パタパタとあおり始めました。「おーーーー。怖い。折れて後ろの車にあたると大変なんで止めてガムテープでとめましょう。」高速です。止めるわけにいかず、そうこうしているうちに、バキッという音とともに折れて飛んでいきました。「ワーー。どうしたとこの車、今日変。」騒ぎすぎたのか、ムカデ事件は忘れたのか、帰り鳥栖あたりからの助手席は口をあけて爆睡するいつもの平田がいました。今、中村は体調が本調子でなく、あまり元気がないのですが、女性らしく、おとなしく、言葉づかいも上品で静かです。「大人の女」という感じです。元気で、食事もきちんととれば以前に戻らず、このままがいいのですが……。長いこと「ちょっと待て。」「そりゃいかんやろ。」「ちっちぇー男やなー」吐き捨てるような中村節を聞いてません。ときどきは聞いてみたい気がするのも事実です。

       

      後半戦

      5月も終わりです。今年後半の仕事のために、6月は新規の提案の月です。下関の薬局、小倉の住宅、下関の借家、水巻のリフォーム・・・・・。がんばります。前半体調不良だった平田は今元気に、バリバリ動けてますが、中村がややばててます。痩せてるだけに、よりやつれて見え、心配です。食欲がないようで昼もほとんど食べません。「私が朝、味噌汁を作って、中村さんに食べさせよう。」と言ってた平田は今朝、中村が作ったあさりの味噌汁を「あー。うまい。」と親父のように食べてました。近いうちに中村の好きなものでも3人で食べに行き、英気を養い後半戦に備えようと思います。今ばててたら,これからの梅雨や真夏を乗り越えられませんから。

      気になっていた松井がメジャーに上がりすぐ、ホームラン…。彼らしい勝負強さを見せてくれました。彼の今までの態度や受け答えは立派です。人として、日本人として尊敬し、誇りに思います。

      それに比べこの国の政治や役所は何一つ大事な懸案を決めることができず、あーでもない、こうでもないの都合のいい話し合いばかり。いい顔というかいい表情の人が誰一人いない。仕事をして結果を出せない人は顔が出来上がらないというがその通りだと思います。。いまの日本の民主主義などくそくらえで、信念のある独裁者出てこいという心境です。