久々のジョージアンスタイル

熊本T邸の原案ができました。オーナーにも喜んでいただけたのは、久々のジョージアンスタイルです。正統派のジョージアンは長きにわたり、世界の住宅デザインの主役の座にいます。シンメトリーでリズミカルな窓の配列は、バランスさえ間違えなければ美しいファサードになります。イギリスやアメリカ東海岸で成熟した外壁レンガのテクスチャーが重厚さをかもし出し、素敵だと思います。熊本水前寺公園の風致地区にはとても似合うはずです。
多忙なドクターのご主人を支える奥様が中心で打ち合わせを重ね、この形にたどり着きました。ワンチャンも家族です。今後細部の打ち合わせに入ります。これぞ輸入住宅といえる作品に仕上げるつもりです。いままでのジョージアン作品も何年たっても飽きることなく、存在感たっぷりで、地域の街並みの景観に貢献していると自負しています。

充実の土曜日

佐賀K邸の電気工事終了後、美装や片付けを中村に任せ、ハウステンボスB邸に向かいました。屋根の塗装が終わってました。オーナーの奥様も「きれいになりましたねー。」と喜んでくださり、ウインドヘッド等の飾りも塗装が終わり、雰囲気が徐々に変わり始めました。「こんなリフォームはDアート企画さんしかできませんねー。」とありがたい言葉を頂き、やや遅れ気味のF大工も気合が入りました。中村がヘロヘロの声で「何時ごろ戻ってこられますか?」と電話が入りました。佐賀K邸に戻ると予想以上にがんばってきれいに片付いてました。三瀬越えで帰る途中、「おなかすいたー。」を連発するので夕食を食べて帰ることにしました。。熊本S邸の電気打ち合わせもちょうどその頃終わったとの連絡が入り一安心です。。明日のS邸の図面を仕上げてあわただしくも充実した土曜日が終わります。
住宅に携わる仕事は、「土曜日が充実してれば成長する。」といわれてます。言い換えれば、いかに多くのお客様にお会いするか、お客様にいい提案をするための用意をするか。ということのようです。


休んじゃいけない。踊らされちゃいけない。

まじめで休まないわけではなく、休むと、後退しそうで、チャンスを逃がしそうで、まだまだ修行の身で休めない私です。伊集院静も言ってますが、会社や学校が週休2日になって、世の中おかしくなりました。そもそも勤勉が売りの日本人が遊びのために働き生きてる欧米人を真似てはろくなことがありません。向こうは働くより休みを楽しむプロなんですから。現にいまヨーロッパの国々は大変な経済危機になっています。            「学生や修行中の人は休むべからず。」・・・・「休むほど疲れてない。」
土日食べ物屋は、子連れの家族で混んでます。子供に「なに食べたい。」「どこ行きたい。」・・・子供中心で大人が子供に遊んでもらってる光景は、親が頭が悪くなり、叱ることも、しつけることもできない情けない現状のようです。子供が子供をつくってどうすんだという感じです。
休みが多く「暇」をもてあまし、、外国のタイヤ屋の味覚で決める3ツ星とかに一喜一憂し、安い洋服屋のオープンや新しい電話付ゲーム機の発売に行列をつくるなど、くだらないことに踊らされている輩が多いようです。情けないぞ日本人。と叫びたくなります。
われわれは休まず、動き続け、働き続け、修行します。それでやっと65あたりからゆとりをいただこうと思います。

ビルトインガレージ

日曜日ご夫婦お二人ともドクターのS様の打ち合わせを行いました。ビルトインガレージ、ご主人の書斎、奥様のユーティリティーと家族の図書館がご希望です。いままでゆっくりゆっくりお話や、5件の御入居者案内を行い、たくさんのヒントをいただかれたようです。その中でも特にビルトインガレージにはいろいろな使い方や便利な要素を見出され、必須条件になりました。雨の日の買い物、愛車や自転車の保護はもちろんですが、アウトドア用品、カー用品のストック、倉庫、半外部としての遊び場、洗濯物干し場、・・・・・・しかし本来ガレージは男同士の「基地」です。ご主人と息子さんが自転車や車を扱いながら、語り合いながら男の絆を深めていく場所です。
アメリカではビルトインではなく棟を変えてガレージを広く作る贅沢なケースもあります。ガレージハウスです。小屋裏をホビーにしたり、書斎にしたり、既製品も数多く出ています。屋根だけの日本のアルミ製品ガレージには、美しさも物語もありません。アメリカの住まいの考え方には、ガレージも含めて、生活とともに夢が詰め込まれてます。S様ご夫婦と語り合いながら、夢のある家を提案します。

三瀬越え・・・・花鳥風月

いい気候です。気持ちいい早朝、毎日三瀬越えで佐賀に通ってます。桜も満開で、若葉も芽吹き鮮やかな田舎の山の風景です。川の水面に例年どうり鯉のぼりの集団も気持ちよさそうに泳いでいます。この三瀬越えルートは四季を感じ、とくに春は最高です。高速道路では味わえない、「花鳥風月」があります。福岡も佐賀も三瀬越えの前後のバイパスはお馴染みの飲食店や車屋、スーパー、コンビニ、スタンドの看板が立ち並び、同じ風景です。便利なだけでもちろんそこには四季も感じられず、どちらが魅力的か幸せか首をひねります。自然の厳しさと美しさが共存しているのでしょうが、三瀬で暮らしてみたくなる春です。ここを走っていると、政治も経済も北朝鮮のミサイルも遠いところの話に感じます。人は自然の中にいると、やさしく健やかな思考になるような気がします。国会をはじめ国のリーダーたちや首都機能は田舎がいいようです。思考も人として「自然のもの」すなわち「正論」を導き出す力が自然にはあるようです。少なくとも気持ちいい自然の風景を見ながら悪巧みする人はいないでしょう。

お花見

仕事を夕方早めに終えて、舞鶴公園に花見に行きました。お弁当を買って満開の桜の下で食べました。日が落ちると寒くなり、雰囲気を味わうと事務所に場所を移し、コーヒーで談笑です。10数年前テレビ番組に取り上げてもらった映像や、平田がNHKに生出演したときの映像を懐かしく、見ました。さすがに私も、平田も若く、中村が失礼にも「若い,」「髪が多い。」「化粧が濃い。」など内容には興味を示さず姿形に大爆笑してました。痩せていて、ほめられることが多い平田が調子に乗って、仕事に関係ない、海外で取った「若かりし頃のナイスバディの水着姿のビデオをみる。」と若者に尋ねるや否やもってこようとするのを、必死で止めて、お開きとしました。よかったーー。

商売と事業

わたしは田舎の商売家で生まれ育ちましたから、家族、親戚、男女問わず皆、忙しく働いてました。家族団らんの夕食などありませんでした。役職や地位も別になく、皆が汗水流していました。自然と田舎商売のやり方みたいなものを学び、身についたように思います。大人になり、はたらきはじめ、ビジネスとか事業という言葉が聞こえてきました。「事業計画」「システムの構築」「作業の効率化」「節税」「中長期計画」「社会貢献」・・・・さまざまな業種で成功者と呼ばれる人たちの考え方や言葉が取り上げられます。「忙しい会社は儲けない」「残業が多い会社は儲けない」「きちんと休みなさい。」というアドバイスも多いようです。この会社をはじめるとき俗に言う偉い人に沢山アドバイスを受けました。数社の大手住宅会社社長や役員、大手の建材メーカー社長、ゼネコンの役員、銀行の支店長、弁護士・・・・・・。自分の心に響き、エネルギーをもらえることはありませんでした。「そういうもんかー。」と勉強はさせていただいたのですが・・・。頭悪いので「事業」はできないと思いました。お袋や、おばから学んだ商売の考え方が、わたしには「正論」でした。仕事ができるようになるまでは、修行たい。休んだらいかん。ひとのために動きまわっていたら、仕事のほうからやってくる。お金は後ろからついてくる仕事が、本物よ。
今私がやっていることは、忙しく、正月以外無休で、効率は悪く、汗水流し、何もかも自己完結の「商売」です。そうしてやっとわずか利益が出ます。株主のための利益追求とか、資産とか、事業拡大とか、何一つ興味すらありませんし考えたこともありません。目指すは親父やお袋がやっていたみんながなくなったら困るといっていた「田舎商売」なのかもしれません。業種や場所は違っても私は小澤商店を継いだのかもしれません。住宅版、小澤商店を続けます。

事故

私と平田がハウステンボスで打ち合わせ中、6時過ぎ、留守を守ってたはずの中村から電話がありました。「帰る途中、後ろからかなりひどく追突されて、どうしたらいいでしょう。」「警察に電話しろ。体は。?・・・・」たいしたことなく大丈夫なら「もちろん、ナイスバディーです。」と答えるはずなのに「怖くて頭が痛くて、吐き気もします。」これは普通じゃないと思い、いつもなら「え、三人目ができたか?」という返しも控えて、T先生に電話をして、見てもらう段取りをして、遅くてもタクシーで診察に行くように言いました。やや女性らしく、半べそ声で「大丈夫です。」といいながら、一度電話を切りました。、ちょこちょこ電話をしながら警察の事故処理、診察がおわった10時近くになっても元気がなく吐き気と頭の痛さが取れないようで、とても女性らしい口調と声のトーンです。後遺症が出なければいいがと、平田と話してました。そういう平田も腰と股関節の痛みと戦っており、起き上がれず、休む時もあります。しかし、先日痛々しく腰を曲げ、足を引きずりH先生の病院に診察に行った時、オダギリジョウ似のレントゲン技師に足や腰をさわられたと喜んで帰ってきました。未だに診察の結果は報告がありません。次4日に行くのをを楽しみにしているようです。
足腰の弱った平田とムチ打ちの中村・・・・・・・・・・どちらも口は達者・・・・・・・とにかく直してもらわないと。
今日1日いつものように三人で十日恵比寿にお参りして、身体守りと交通安全のお守りを買って、渡しました。

健康と気持ちと責任

健康な体に健全な精神が宿ると昔から言われています。体を壊すとどうしても、気持ちも行動もネガティブになります。頭ではわかっていても知らず知らず笑顔や、優しさを失い、人とも疎遠になりたがるようです。年を重ねるほどいろんな責任を持って働き生活しなければいけません。健康と精神と責任と価値観は密接につながっています。どれかがかけたら、より人に頼り、素直になることが責任を果たすことになります。自分もまわりも知らず知らずのうちにマイナス思考になることが一番怖いことです。社会人はどのような環境になろうと、苦しかろうと、できる限りの責任を持たなければなりません。逃げの知恵を考えたりごまかしの行動をとることは自分で自分の首を絞めることです。そして築いてきた信用を一気になくします。老いてアルツハイマーの同居のお袋が、いそがしく商売をしていたころ「人前でつく、ため息はお客さんも従業員も失くすとよ。」といわれてました。意味はわかるようになりましたがなかなか守れません。肉体も精神も健康である努力を怠らないようにしたいものです。
自覚症状がなく病んでる人が一番厄介ではあるのですが・・・・・・。最近多いように感じてます。

我々は何があっても、助け合い、話し合い、いつもいい精神状態でお客様に接したいと思います。

中村が健康を考えてつくる昼食・・・・・白いものより黒いもの

成長の春

ハウステンボスから白石、佐賀と打ち合わせをして、最後実施設計のS君と夜、熊本T邸の打ち合わせで終わりました。最近県外の仕事がほとんどです。天気が良く暖かいと車の運転もさほど苦になりません。今日は北九州と下関です。ガソリンの値上がりとETCの請求は気になりますが、運転の時間にいろんなことを考える時間ができます。仲間の体調と今後の展開、着工や完工のスケジュール、新しいデザイン、レクレーション・・・・・。その中で60近くになって初めて、これからの人生というか、生き方見たいな事をカウントダウン的に考えるようになりました。家と一緒でいい年のとりかたをしないといけません。いくつになっても、同じ価値観の仲間と好きな仕事で働き続けられる用意が必要です。そのためには、プライドが持てるいい仕事を重ねなければと考えてます。平田は仕事の中で若い人を育てることで、自分も成長する時期です。中村は考えることから、恐れずがむしゃらにチャレンジする時期です。それが何かは本人が決めることです。一人ひとりが成長することで、作品も成長します。得も知れない味が加味されます。この味はけっしてまねできないものです。

今年の花見は寒ければ桜はなくても、気持ちのいい、環境の下、おいしく料理を食べたいものです。「エアー花見」・・・・・・・ハウステンボスの桟橋が気持ちよさそうです。

B邸昼休み・・・・・ハウステンボスが泣いている。