熊本のSドクターご夫婦のお宅を訪れ、打ち合わせを行いました。先日、御入居者案内をさせていただいたことで、我々の作る空間やデザイン、具体的にはキッチン、ヴァニティーの考え方、輸入部材、仕上げの素材なども充分ご理解、納得いただきました。
とてもポジティブで、こちらが元気をいただけるご夫妻です。我々をプロとして、信頼いただき、任せていただけそうです。このようなオーナーに出会い、いい作品を作ることが何よりの幸せです。素敵な緊張感と責任感が沸いてきます。
私と同年の親戚が大名で歯医者をやっているのですが、先日歯の治療に久しぶりに寄りました。「おー。九州場所に向けて体調を整えよるみたいやねー。」あいかわらずです。N女史が歯の治療をしたいと言ったときも「いいよ。ぼったくるけん。」
兄弟がいない私にとっては、近くにいる大事な人です。「お母さん元気ね?」の一言がなぜかあったかく、田舎の親戚の情報も教えてもらえます。時間をかけて語り合うことはないのですが、「ホッ」とできました。
京都2
京都帰りのせいか、女性ふたりの不思議な京都弁やイントネーションが事務所で飛び交ってます。けっして二人からはかわいい舞妓はんは想像できず、中村玉緒が頭に浮かびます。やや手遅れのカンはありますが、京都に行けば少しは女らしい言葉遣いや立ち振る舞いをするのではないかという淡い期待もバッサリです。京都で歩きすぎて体中が痛いらしく、足を引きずりながら、行く前よりみっともないオバチャン格好で階段を上り下りしてます。そこを指摘すると「何言ってるんですか京都では私たち若かったですよねー、平田さん。」とN女史。どうも次から次にやって来るおじいちゃんおばあちゃん観光客と張り合って満足しているようです。
唯一目を輝かせ、声のトーンが変わったのはイケメン人力車のお兄ちゃんに乗せてもらった時だけだったように思います。
何はともあれ、また三人で目標を持って精一杯働き、感性を磨く旅に行きたいものです。 できればアメリカに行きたい。
京都
京都に行ってきました。宗派の西本願寺にもお参りでき、何かいい気分です。嵐山渡月橋、など紅葉はまだですが、京都の秋を堪能でき、刺激を受けて帰ってきました。以前から「日本」を知りたいと思い、京都を雑誌やTVで注目してました。去年平田が一人で訪れ、情報を仕入れてましたので、効率よく案内してもらい、感激感動することばかりでした。日本人の文化や誇りが集約されているような町で、歴史を身近に感じ、先人が何かを我々に語りかけてくれているように感じることができました。夜の高台寺、竜安寺,仁和寺は日本人のさまざまな「美意識」を感じることができました。
祇園の町や先斗町の佇まいも京都独特の物だと思います。日本人全員で守るべき町であり、伝えるべき町だと思います。問題点も多く見えましたが、まずはこの町の価値をしっかり受け止めることからだと思います。また訪れたい町です。
いい雨いい雑誌
朝からしとしと降ってます。こういう天気も悪くありません。落ち着いて「整理」ができます。思考したこと、目の前の問題、今後の方向性など・・・・・。プランの手も外の誘惑に負けることなく進みます。
最近N女史に「家庭画報」「婦人画報」のような雑誌を見ることを進めてます。何の圧力も受けず、レベル高い文化がちりばめられ、お手軽に知識と感性を刺激できます。写真もすばらしく記事もしっかりしてます。文化人や知識階級に長年愛され歴史を刻めたわけがわかります。私も大学時代建築デザインの先生に進められ毎月とはいきませんが愛読し続けました。もうひとつ、編集のすばらしさがあり、パソコンなどデジタルでは味わえない雑誌というアナログのパワーを感じれることも最近では痛快です。
「こういう質の高い雑誌を見た後、普通の雑誌見れませんね。」N女史の言葉です。徐々に覚醒していってるようです。いい物を見聞きすると自分に厳しくなるといった人がいます。少しわかるような気がします。自分のレベルがあがるということは、それを維持するパワーも大きくなるということでもあります。
われわれも、質の高いものを提供できる感性を磨き、そういう価値観の人に支持されたいと思います。
「レベルの高いところで生きている人にのみ、挫折が訪れます。その挫折に挑戦できるということは素敵なことです。」
御入居者案内
S様ご家族を3軒の御入居者宅に御案内をしました。ご夫婦ともドクターで、お子様も3人いらっしゃってお忙しい中、休日の時間をとっていただき感謝です。「どのお宅も素敵です。ありがとうございました。」と言っていただき、ホッとしました。いつものことですが、我々の御入居者のお人柄を誇りに思います。力不足の我々をいつも温かく助けてくださり、感謝してます。甘えてばかりです。
どのお宅もいい経年変化で、味のある空間、魂の宿る空間といえるほど、引渡し時期よりクウォリティーが高くなり、自信を持ってご案内させていただいてます。いい作品を作ることがなによりの「広告宣伝」という持論に間違いないようです。
今後この案内で打ち合わせがもっと充実し、楽しくなると確信しています。我々の家作りはこの案内を抜きに語ることはできません。
いろいろありまして
朝、十日恵比寿神社にお参りした後、昼の惣菜を買いにお店に。駐車場で財布を拾いました。現金やカードが入っていたため、早良警察署に届けに行きました。そこでびっくり。いいことをした人が座るカウンターどころか、容疑者以下の窓口であしらわれ、自分たちの仕事のための書類を書くまで待たされ、「お礼の権利を放棄しますか。?それならここにサインしてください。」何じゃこいつら、我々の常識と温度差を感じます。ほかの署員が私の近くを通るたびに、見ていく顔は、善意の人ではなく、「何したんじゃこいつ」という顔に見えるのは、私の僻みでしょうか。?そうすると駐車場で待ってたN女史は釈放者を迎えに来た悪の仲間になるのですが・・・・。
メンテナンスに出かけている平田が、おなかをすかせて帰ってくるだろうと、優しい気持ちで、彼女にぴったりの「男前弁当」をかいました。N女史いわく、「平田さんがハーフーいうときは、血糖値が下がるくらいおなかすいてるときですよ。だからこれ買いましょう。」「そうやな。」この善意もきっと、素直に受け止めてもらえず、おこられるのでしょうか。?
京都
昨年の11月、平田が京都に行き、感激、感動、残念・・・いろんな感想を持った土産話を雄弁に語ってくれました。それだけ魅力ある町であり、その魅力を受け入れきるだけの年齢になったということかもしれません。日本建築のデザインを再確認するうえでも、庭、建物、紅葉など「わびさび」を感じるためにも、11月一泊で京都に行こうと計画しています。N女史にとっては一番行ってみたい町、憧れの町らしいです。私もまだまだ自分の感性を磨かないと、自信を持った一歩先の住宅デザインの提案はできません。ワクワクした高揚感を手に入れたいと考えてます。そして来年のブログには「アメリカへ」というテーマで書きたいものです。
10月も終わりです。この晩秋、冬は輸入住宅が一番輝く季節です。ハロウィン、紅葉、クリスマス、雪景色・・・・・。暖炉に火を入れてあったかいコーヒーを片手に昔のアメリカ映画を楽しみたい気分です。
「Casa」日本建築、デザインの基礎知識という本を特別編集で出してます。雑誌としては質の高い内容でみんな楽しめると思います。
空腹の下関
今日一日平田と下関でした。小月S邸現場でオーナーと打ち合わせ、その後業者打ち合わせ、Y医院打ち合わせ、ご紹介者への挨拶等スケジュールをこなしていると二時過ぎました。助手席の平田が、言葉少なで元気がなくなり、うなりだし、落ち着きなく目が泳ぎ、小さな声で「おなかすいたー。エンストしそうー。ア~ア。フーお・な・か・す・い・たー・」朝、出かける前タマゴかけご飯を食べていたようでしたが、かわいそうなくらい空腹と戦っている姿を見かねて、唐戸市場で寿司とふく汁を買って車で食べました。食べると元気が出たようでいつもどうりしゃべり始め、帰りの高速ではリクライニングで熟睡してました。ある意味子供です。
今日休みのN女史が、いつも朝昼晩時間がくれば食事を出してくれることにいまさらながら感謝です。今日何人かの人に「小澤さんやせましたね。」と言っていただき、それを励みにまたダイエットがんばります。体調もいいので、もっと仕事ができそうです。
Y医院のY先生から、思いもかけず「KBC,TV出てましたねー。タダで牡蠣食べれてラッキーでしたねー。」と言われ、うれしいやら恥ずかしいやらです。十月もあと二日、がんばります。
暖炉の季節 炎の力
朝夕寒くなり、暖炉の季節になりました。20数年前、アメリカで、住宅はもちろんのことホテル、レストラン、ショップ等暖炉が生活に根付き、その快適な暖かさと、薪の燃える音、揺れる炎に魅せられました。当時日本ではほとんど見かけず、特別なものだったのですが・・・。
今は私どもの作品はもちろん、暖炉を楽しんでいらっしゃるお宅がずいぶん増え、ウィズザスタイル、ルイガンス、西鉄グランド、熊本日航ホテル等多く設置されてきました。以前も書きましたが、未だ世界の建築家であり続けるフランクロイドライトは建築の学生たちに「君たちが家を作る時は暖炉を設けなさい。暖炉の火は人の知性や感性を向上させる。」と教えている。
ある心理学者は、狩猟民族のDNAなのかどうかはわかりませんが、炎は男性に元気を与え、動物的本能が呼び覚まされるともいっています。余談ですが、渡哲也に「趣味は?」と聞くと。あの低い声で「焚き火です。」と答えてました。
日本の女性も昨今、アロマキャンドルをはじめ、炎を身近において癒されているようです。特に寝室、バスルームでキャンドルを楽しまれているようです。炎の動きは、見ていて飽きるどころか心を落ち着かせてくれます。
我々のリビング、ダイニングでも、平田とN女史でこれから、キャンドル、クリスマスグッツ、など雑貨にも力を入れて訪れていただく方に楽しんでもらおうと思ってます。
いつもサプライズを考える
私はいつもどこかで、サプライズを考えてます。誕生日のプレゼントにしろ、食事に行くにしろ、喜ばせるより、驚かせることに価値を感じてしまいます。けっしてそれが上手で、長けてるわけではないのですが、ついついチャレンジしてしまい、失敗することも少なくありません。できるだけ「レベルの高いサプライズを」と思うのですが、もっともっとと考えるとなぜか下品になります。先日も平田の友人の女性に和風便器を忠実に再現したお皿を誕生日のプレゼントにしました。少々のことでは驚く人ではないし、彼女の存在が世の中にとってサプライズですから。それに負けないため代表的レトルト食品もつけときました。食べてくれたかナー。
仕事においては、真剣にサプライズと向き合っており、思っていらっしゃる空間以上のものを提供することは不可欠です。「えーこんなできると思わなかった。うれしい。」という声を聞きたくて、アイデアとデザインとサプライズの三本立てを武器にオーナーに提案しています。それができてないものは、いい家にはならないような気がします。オーナーの希望するひとつ、ふたつ上を行く提案がいいサプライズのようです。