同級生

十五日、久しぶりにみんなで夕食を食べました。介護が必要なおふくろも風呂に入れてもらい身奇麗にして、仏壇に手を合わせおやじを送りました。うれしかったのか、びっくりするくらいの食欲で、「おいしかった。」を連発してました。食事の途中娘がアナゴ寿司をたべながら「サザエさんにでてくるあなごさん、何歳と思う。26よ。びっくりやろ。そして波平さんはおとうさんと同級生の54よ。」「えーーーーー。」箸が止まるほどショックです。いままで俺と同じ年は、桑田圭祐、さんま、しんすけ、郷ひろみ、西城秀樹、江川,掛布・・・・・・そうそうたるメンバーやろと自慢してた全てを一瞬で失いました。波平さんが54?・・納得いかず「その設定、どう考えてもおかしいやろ。」というと「サザエさんはわたしとおなじ24、カツオとワカメを考えると54はおかしくないでしょ。」とバッサリです。その話の後、急に老け込んだような気になって、なんども小声で「波平かーーー」を連呼してました。ちなみにサザエさんは福岡出身だそうです。そしてもうひとつショックなことを聞かされました。「波平さんはとしとらないけどお父さん来年55、波平さんより年上になるとよ。」う~~~~ん。何か腑に落ちない気分です。

休日の充実した仕事

盆休みです。町は静かで、ゆっくり時間が流れてます。昔から休日に、自分のペースでプランニングすることが好きでした。まったりしながら飲み物片手に資料を見たり、本を開いたり、思考したりする時間を過ごしていると、アイデアがひらめきます。日常から少し離れることで頭の中がクリアになるのだと思います。今日も新築の計画とマンションリニューアルを書き終えました。実を結べばいいのですが・・・・・。無から有を生み出す仕事は以前からかいてるように「ひらめきとカン」だと思っています。日常業務のない、休日と夜中を快適なプランニングの時間としてがんばります。話は変わりますが、我が家も小さな仏壇にたくさんのお供え、ちょうちん、とお盆らしい光景ができてます。自然とオヤジや祖父母、おじおばが思い出されます。「近いうちに墓参りに帰ろう。」と思っています。

茶碗蒸し

長崎に行く機会があり、久しぶりに浜の町や中華街を少し歩きました。青春時代を過ごした町は特別の思い出をたどって歩きますから、楽しいものです。もちろん月日が流れてますから懐かしい店や通りは様変わりはしてますが、時代の変化の中でたくましく、以前にもまして存在感を示しているのが茶碗蒸しの「吉宗」です。長崎を代表する老舗の佇まいは健在で2階の座敷もいい味を出してました。どんぶりの茶碗蒸しとそぼろご飯をおいしくいただきました。ダイエット中ですが「豚の角煮」もたのんでしまったことを反省しています。近いうちに泊りがけでゆっくり今の自分の目で散策したいものです。

一年点検

今、H女史とF大工、Nアシスタントで一年点検に回っています。事前に電話などで様子をお聞きして、その日に直せるものは直す用意をしてうかがいます。大変な時期に建てていただいたわけですが、皆さんの暖かい言葉や励ましの言葉をかけてくださり我々のほうが元気をいただいてます。その際、車庫や実家のリニューアルなど何らかの仕事を依頼いただき感謝しております。自分たちがオーナーとこだわって建てた家に「すみごこちはどうですか?。」「こまっていることないですか?。」という思いでうかがうことのできることが幸せなことであり、この行為は担当した人そのもの、造った大工その人が行うから価値があり、中身があるのだということにいまさらながら気づかされてます。

FACE,TO,FACE

先日別荘のメンテナンス調査に伺ったS様のご自宅に提案と見積を持って訪問しました。18日に工事することで仕事の話はすぐ終わり、南阿蘇近辺のいい温泉を紹介してもらいました。聞かない名前の温泉ばかりで、温泉好きの私にとっては興味津々です。地図までいただき18日の仕事帰りF大工とよるつもりです。日曜日は白石の現場に行きました。盆前なので、日曜にもかかわらず大工も出てました。オーナーにも着ていただき現場打ち合わせです。窓が入り、電気配線、断熱材いれと順調に進んでいます。オーナーと大工や職人が打ち合わせをとうして親しくなっていき、声を掛け合うことがいい家を作るコツだと思っています。「顔の見える仕事」「人と人が話ながら進める仕事」・・・・・・・。デジタルの時代だからこそ大切なことだと考えます。

形を気にして中身がない

少し愚痴ります。最近政治にしろ、テレビの内容にしろ、出版物にしろ中身のない陳腐なものばかりで、うんざりします。「評論家」と言う職業が堂々とまかりとおっていることにも違和感を覚えます。まずいところや、だめなところの指摘合戦にはあきあきです。形を議論して、建設的な中身の議論から逃げているように感じます。広島原爆の日に流れていた被爆者の静かな語り口と涙に何より心を揺さぶられますし、開幕した夏の甲子園の高校球児たちの純粋な泣き笑いの表情に心打たれます。自分にとって中身のある仕事を一生懸命することで自分の考えを伝えたいと思います。それが自分の大切な人たちを大事にすると言うことだと思います。子供たちの笑顔、年寄りのシワ、汗を拭きながら働く人たち・・・・・・。ここに本物があることに今やっと気づき始めたようにおもいます。今まで以上に魂の入った素敵な家を仲間たちと作りたいと思っています。

さすが!美しい夜景

先日、撮影をしたO邸のプリントができあがりました。いつもながら、いいできばえです。そのなかでも薄暮の写真がよくとれてます。窓からの明かりが暖かく、白い塗り壁がうかびあがり、きれいな形です。残念ながらご紹介できませんが家の前でとった家族写真のみんなの笑顔が幸せそうで、見ている私たちまで微笑んでしまいます。本当にいい家族です。

うまい!

フレーミング大工のK社長が矢部川で自らとったアユをわざわざ、まな板、包丁、わさび、しょうゆ持参で事務所に届けてくれ、刺身に裁いてくれました。はじめて、アユの刺身を食べましたが,新鮮で臭みもなくほんとうにおいしくいただきました。対馬で生まれ育った私は川魚を敬遠してたのですが、見直しました。翌日は塩焼きもおいしくいただき、K社長のやさしい思いやりに感謝です。刺身ができた頃H女史が都合よくかえってきて、ふるさとの矢部川で泳いだ幼少の頃の思い出話をうれしそうにしていました。仕事仲間とのこういうひと時は活力になります。感謝です。ごちそうさまでした。

南阿蘇の別荘メンテナンス

私は面識がなかったのですが、福岡在住で、南阿蘇に別荘をお持ちのS様からご連絡を頂きいつものF大工とお伺いしました。定住の家と違い、別荘は管理が行き届かないことが多く、やや痛んでましたが、奥様と二人で雄大な阿蘇の山々を眺めながら林の中でゆっくりした時間を楽しんでいらっしゃるようです。煙突周りの漏水の仮補修を済ませ、景色のいいリビングでお茶とケーキをいただきながら建てたころの思い出話を聞きながら、楽しい時間を過ごさせていただきました。痛んでいるところの見積もりをつくり福岡の自宅にお伺いすることを約束して帰路についたのですが、途中みなれないローソンを見つけ、飲み物を買いました。珍しいのか、何人かのひとが携帯で写真をとってました。夏のレジャーをかねた南阿蘇のドライブ。横がF大工ではなく素敵な女性ならいうことないのですが・・・・・。

年を感じた屋根足場

十数年前、前会社で設計させていただいた家のトッツプライト付近から漏水があり、補修をおこないました。F大工を中心に広い範囲で、トップライトをはずし、屋根をはぎ,防水紙、板金もやりかえました。ついでと言うわけではありませんが、シロアリ等できる点検を全て行い、完了です。久しぶりの屋根の上は高いところが好きな私にとってたのしいのですが、ぐらつく足場を登り、屋根足場をわたる行為は怖さを感じ、腰が引けているのがわかります。運動神経には自信があり、以前は職人さんたちと変わらないうごきができていたのですが・・・・・・。事務所でそのことを話すと「年をとると若い時の栄光を話したがるようになりますよね。」と、バッサリ切り捨てられました。翌日H女史に作業報告にいってもらうと、オーナーからいろいろご馳走になり建てたころの昔話に花が咲いたそうで、がんばりなさいと励まされ、小さな工事も依頼いただきました。ありがたいことです。