新幹線

今日は朝早く、久留米の現場で仕事を終え、八代の築25年H邸メンテの打ち合わせで、久留米から新幹線に乗りました。切符売り場で、水巻のご入居者のK若先生と会いました。久医大に出勤の日のようです。       新幹線は、わずか30分くらいで到着です。便利になったものです。25年前は、高速で2時間半、または特急で行き、少し打ち合わせで遅くなると、寝台車で博多まで帰ってました。若くもありそれがまた楽しくもあったように記憶してます。皆、車窓を見るでもなく、雑誌や新聞も見ず、携帯に目を落としてます。駅舎もモダンで、システムも、デジタル化され、九州の地方都市さえ近未来的な世の中になってるんだなーと実感しました。周りとの景観にギャップはありますが。・・・・・いまだにほとんど職人の手で、5,6か月かけアナログ的家づくりをしているわれわれにとってはちっとも今のデジタル化がいい方向に向いてるとは思いません。これが総理の言う「美しい国日本」を創るということでしょうか?生活に残すべきものがまだまだあります。財産になりうるものがたくさんなります。簡単に破壊し捨ててるような気がします。古い住宅、橋、学校・・・・・少し手を入れてデザインのいいものは、文化財ではなく、生活の道具として残しましょう。われわれの作ろうとしているものは古くても愛着が持てるものです。近未来的なものは年数がたてば廃墟でしかありません。金属の塊です。この国のデザインは何処を向いているのかさえ分かりません。それって文化レベルが低いということです。

そういう意味でも八代H邸は明治、大正、昭和、平成と4つの建物が敷地内に、立派に共存してます。こんな文化的な思想をお持ちのH家は称賛されるべきです。わたしが25年前平成の家をデザインするとき、周りの家の存在感を意識しました。