考えることが面白い。

西区D邸の大きな掘方が終わり、捨てコンクリート、矢板など、慎重に進めてます。深堀部分の配筋型枠は今月終わる予定です。どういう段取りでどう進めるかを現場で打ち合わせしながら考え決定することが仕事です。それを託していただく事は責任も負うということです。いろんな依頼や難しい相談をいただくと私も平田もやる気が出ます。今の会社、特に大きいところは責任を取らなくていいようなシステムが横行してます。特殊なことやマニュアルにないものは手を出さないようです。お客様から、小物、照明、カーテン、エクステリア、器、家具、看板、スピーカー、家電、花,絵画、食事処、ホテル、引っ越し等すべての依頼、相談を、お任せくださいと言える知識と、経験と、実績と、仲間を持つことが、我々のポリシーです。昔、20年以上前、ピンクや赤のエアコンを探しに探し輸入したことがありました。白いキッチンにこだわり、キッチン家電を同じ白で塗装したことも思い出されます。黒いピアノを、インテリアに合わせて白に塗り替えたこともあります。お使いのソファーの生地張替えなどは今も喜んでいただいてます。クリスマスの飾りつけ、シンボルツリー、キャンドルや、鏡、もよくご相談を受けてます。現在も、ご入居者とつながってます。住まいとはライフスタイルをコーディネートできる力がないと、語れないし、作ることもできないと思います。その多くの役目は平田が担ってくれてます。家だけ物として売ってるビジネスは表情が貧相に感じます。

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どうもおかしい。

あの平田が、ずっと怒りまくってます。荷物が何か月も着きません。相手は天下のN通運。アメリカの担当は怠慢で、責任を持って仕事せず、日本の担当者は物事を把握できづ、品物を約束どうり到着することも、今後の予定も把握できないまま請求書だけが来るという体たらく。何か月もらちが明かず、ついに上司ともども事務所に呼び出しての内容確認です。この上司というのが平田の質問に、何も口を開かづ、答えられず、平田の怒りを増長させる始末です。当たり前の仕事を当たり前にできず、対処もできず、お詫びもできず平田はあきれ返ってます。歯車の仕事しかしてなく、マニュアルの仕事ばかりなので、社会人として大人としてまともじゃありません。こちらが違約金を請求したいくらいです。

次に九州H空調です。打ち合わせ中の物件で、決定も契約もなく、突然われわれに、売掛金の確認という書類を送りつけ、確認して送り返せということでした。ふざけた話です。担当者は「無視しといてください。」それぞれの部署がそれぞれの仕事をするだけのようです。誰にいつまでにどういうことをしてご納得いただき、お金をいただくという仕事の趣旨を把握したうえで、自分はどこの仕事をするという理解の上の分業はいいのですが・・・・・。大企業ほど、社員の質は明らかに低下しています。学生諸君に言いたい。大企業に就職すると、馬鹿になりますよ。一人で仕事ができませんよ。魅力ある大人として成長できませんよ。偉そうな言い分ですがそれは全て、社長が社長の仕事をはき違えているからだと思います。

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ちょっと待って桝添さん

東京都知事のお考えでしょうが、どうもこの人の頭の良さについていけず、納得できないことがしばしばです。そもそも福岡出身の都知事になった最初の話が「都職員は残業などせず、家で家族と飯を食べなさい。」というものでした。わたしなどの頭では、「今不況の折、少しでも民間ががんがれるように、窓口を開き、場合によっては休日も交代で対応してほしい。今都民のためにできるだけのことを積極的にやろう。」という言葉が、都職員も、民間にも力を与えると思うのですが。今回、東京では老人介護職員や、保母さん等に月2万円支給するそうです。「安い給料だから人が辞めるので。」という理由らしいのですが、ドヤ声で語ってました。。そして出世コースを作り、やりがいを与えるそうです。私はこんなお金のいただき方、こんな出世など「馬鹿にするな。」と怒りを覚えますが。よその発展途上国の安い人材に頼ることもどうかと思いますが、仕事とは自分で誇りを持ったり、やりがいを持ったりすることで価値があります。仕事ぶりで人からの尊敬や評価が上がり自然と所得も上がります。御上の短絡的な政策はその仕事を成熟させません。頑張って働いてるものからは莫大な税金を取り立て、今「弱者を装う働かない元気なバカ」に税金が使われてます。国際政治学者の都知事には伝わらないでしょうが、弱者を装う働かない元気なバカを強制的にはたらかせる事を考えた方がいいと思いますが。

無題

 

口を挟まないと体に悪い

昨日は嬉野、白石、佐賀市と三軒のご入居者のところに伺いました。皆さん歓待いただきました。そろそろ築20年という作品もあり、いまだにこうしてお付き合いいただいています。ありがたいことです。家の作り方はいろいろあります。一般に、営業から、設計、見積もりにわたり、工事、メンテナンス、資金融資・・・・・・・五つの部署や、人を経て完成させるやり方が一般的かと思います。設計事務所ともなれば、設計が終わると、図面を、工務店に渡さなければなりません。自分の思うものを人に託すということは非常に、ストレスです。現場で、考えたり、指示したり、話し合ったりして、最後まで口を挟みながら作るのが我々流です。「設計して次に投げると、楽だし、効率がいい。手離れがいい。」という人がほとんどですが、わたしは心配でなりません。でも最後まで口を挟んで作るからこそ、20年たっても、お付き合いできると思います。5人の仕事を、二人でやってるのですから、そのしわ寄せは平田が背負ってくれてます。昨日西区、D邸の打ち合わせだったようです。

写真 (48)D邸模型カバードポーチのある暮らし

刺激をいただく

先日東京に行きました。われわれの仕事はお客様からいろんな刺激をいただけるのですが、それ以外ではよその土地に行ったり、特に東京などはいいにつけ悪いにつけ、いろいろ考えさせられ、刺激をもらえます。帰りの飛行機が昼なので明治神宮に初もうでを兼ねていきたいという平田の希望で、立ち寄りました。帰りに清正の井に立ち寄ろうかと思いましたが、悪いことが起こってはいけないので菖蒲園の庭までで帰りました。そこで見た小さな建物の美しさと品のよさに感動しました。こんな風景が東京にはたくさんあるのでしょう。夜友人と食事した、虎ノ門ヒルズ、散策した代官山・・・・・・東京という町はビルも自然も昔も今もすべて用意されてて、住み手の意識が高ければ高いほど、光り輝く街のようです。刺激は、待ってもらうものではなく、動いてもらいに行くもののようです。いつも刺激を欲しがるわれわれは「ゆっくりしたい。」という気持ちはありません。

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出前

うれしくてしょうがありません。食堂で出前してくれるところが残ってました。昔からやってるところのようです。寿司や、ピザ、ファミレスなど、宅配ではなく、出前です。ちゃんぽん、そば、うどん、どんぶり物、・・・・・値段は400円から700円程度です。安い。昔ながらの50ccバイクに、出前箱です。ホットもっとや、コンビニと違い、添加物も少なく、器がどんぶりです。また回収に来るのでしょうが、それを考えると超安値です。「お待たせしました。」とおじさんが入ってきて、平田が、「ありがとうございます。寒いのにすみません。」「とんでもない、ありがとうございます。メニューもってきましたからこれからもよろしくおねがいします。」人と人の会話で商売してます。ちゃんぽんを頼んだ私は、思わず、「わー、うまい、昔ながらの食堂のちゃんぽんそのものばい。」そばの平田も、うなずきながらがっついてます。

昭和の空気いっぱいです。効率や、利益や、リスクを頭で考えると出前なんかなくなるのでしょうがそれだけではない、大事なものがあるように感じました。事務所のキッチンには、一枚のメニューが張られ、幸せな気分です。

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新年あけましておめでとうございます。

新しい年が始まりました。今年もよろしくお願いします。年末年始にはたくさんのご丁寧な、ご挨拶をいただきましてありがとうございました。微力ですが今年も精一杯動きます。本気で、本音で家を作ります。

今年の正月はルーツの旅でした。1,2日は私の祖父、祖母の故郷である広島に行きました。もうほとんど、知り合いも親戚もいないのですが、祖父や祖母、親父から聞いた話が思い出され、わたしのルーツです。この広島から、船を持って対馬にわたったそうです。

3,4日は所要も含め諫早、長崎に行きました。高校、大学と、多感な時期を過ごしました。暮れに、下宿の仲間や、姐さんから電話をもらっていて、懐かしさでいっぱいです。親元を離れ高校野球に明け暮れ、、建築をやろうと決めたのもこの地です。母校にも足を踏み入れてみると野球部が練習していました。懐かしいものばかりです。べたですが、グラバー邸を散策し、中華街で食事をして、お気に入りの、喫茶店で、コーヒーを飲み、翌日は、お諏訪さんに初詣をして、帰りました。ここが仕事のルーツです。年のせいか懐かしさを求めます。

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よいお年を

今日で今年も終わりです。健康で、力不足ながら、一生懸命平田とともに頑張れた一年でした。吹けば飛ぶよな会社です。いつどうなるかわかりませんが、我々のご入居者と共に作った作品はどこにも負けない財産です。そして自分たちの信じたやり方でやり続けています。何の迷いもありません。もがきながらも好きな仕事ができてることを幸せに思います。今やっと見えてきたものや、感じられたことも多く、まだまだ勉強中です。、いつ病気が襲ってきても不思議ではない年齢です。健康に気を付け来年も動きます。ご指導ください。よいお年をお迎えください。

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働かない若者

本人にはいろんな理由があるのでしょうが働かない若者が多すぎると思います。ましてやその人たちを「弱者」として職業訓練の補助金を出したり、職探しを手伝ったり・・・・・。義務教育まで受けさせて、働かない人の多くは「やりたい仕事がない。」「どんな仕事が向いてるかわからない。」「働きたいと思うものが見つかるまでゆっくり待つ。」・・・・・・・・・・・・・国民としての責任を果たさない人に手を差し伸べるのではなく、今までの義務教育費など、返金してもらうシステムが必要です。働いた人の税金で生活しといて自分は税金も年金も払わないとはどういう神経してるのか。自分は保護し、それ以外は否定したり、信用しなかったり。必死で働いて、人と絡んで、お客さんと絡んで、喜んだり泣いたり悩んだりすることの中でいろんなものが見え、やりたい方向が見えるのであって、それを放棄した時点で、甘えてるバカな社会不適合者です。」切り捨てるか、強制労働がいいかと思います。もがいてる人、頑張ってる人に助けの手を差し伸べる国であってほしいものです。ハロウィンで仮装行列でバカ騒ぎして、後片付けもできず、翌朝ゴミの山。クリスマスはままごと恋愛の日、バーチャルな世界やネットで遊び、親のすねかじり、ジャンクフード食って、好きな時寝て好きな時起きて・・・・・・・・「頑張ってもがいてる人」に今助けが必要です。

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数字じゃない部分

設計とは「寸法をきめること。」です。作り手に寸法と、品番を伝える行為です。デザインは数字で表現できない部分であり、「アンバイよく」「バランスよく」を見つける作業であり、あとから寸法がついてくるものです。もう少し高く低く、広く狭く、大きく小さく・・・・現場で渕上や平田と幾度となく繰り返す行為です。それはヒューマンスケールという人間が心地よく思う空間を見つける作業でもあります。デザインは体感です。目で見える派手な材料や色や何でもやっちまった空間は一持的にインパクトはあっても、すぐあきてしまい、下作です。出来上がりが頭に出せない人が物を決定してはいけません。

学生のころ、何でもかんでも図面に織り込んで、派手でバランスの悪い空間をよく設計してました。「小澤、お前若いのに小手先の年よりみたいなデザインをするな。デコレーションしたがるということは空間そのものが駄目だからだ。何もしなくてもいい、のびやかで若者らしい発想で空間を作れ。」こっぴどく怒られました。

美人は化粧がいらないし、プロポーションがよければ何を着ても似合うし、年齢とともに色気も増すし、、、、。デザインはほとんど夜やります。昔体育館の設計を徹夜でやってた時、残業の先輩が12時ころ「お先に、頑張れよ。いい家と、いい女は夜作られるもんだから。」・・・・・・・・元気が出る名言でした。

無題30年前の作品