夢や希望を失うこと

人は夢や希望で生かされてると思います。物をなくすことより、人をなくすことより、夢や希望を無くすと人生の意味がなくなります。その夢や希望も自分が努力し継続し育てるもので、偶然の幸運や出会いを待ってると、「本物」にはたどり着けず、人任せ、人のせいの人生になります。

東北を襲った災害も、家族や家や仕事を失い、夢や希望が見えなくなった出来事です。自分がもう一度立ち上がり歩き始めるエネルギーは、これまた、努力する夢と希望です。突然、夢や希望がシャットアウトされた出来事は年を置いた人のほうが重くのしかかります。夢や希望が大きくしっかりしてた人ほど気持ちや心のケアにそうとう時間を要します。

共有の夢や希望には責任があります。共有できなくなったりしたときは十分話し合い、お互い納得しあうことが大人であり、それができれば夢や希望を追いかけてた期間が意義ある思い出になり、今後お互い助け合えるまでになると思います。充分な話し合いがなされるかどうかが「価値ある経験」か「裏切り」かどうかです。

家を建てるということは、オーナーと、夢と希望を共有することです。とても素敵なことです。仲間と夢と希望を造る仕事です。

友人や、親族が思いもかけず、突然旅立つことがあったり、母を施設に入れたり、仲間と別れざるえなくなったり・・・・・・・それを癒しながら頑張れるのは、オーナーさんたちの笑顔だったり、多くの仲間との仕事だったり、子供たちのさりげない思いやりだったり、・・・・・・・

4年ほど前に、平田と二人、みんなと力を合わせ大きな障害乗り越えて、今があります。その後、中村が加わり、新しい仲間とも出会い、何よりいいオーナーさんたちに恵まれ、この夢と希望を大事に育て続けなければと、今、再認識しています。責任をもって・・・・・・。

年齢を重ねて見えるもの。

業者さんに集まっていただき、夏の慰労会をしました。事務所でちょっとした料理をとり、2時間ほどの歓談です。20年ほどのお付き合いの人も、最近付き合いが始まった人も、大事な人たちです。最近感じたことがあります。態度でも声でも、男でも女でも、子供でも大人でも「わかっているだろう。」では通用しません。俗にいう「愛してるよ。愛してる?」を自分流に確認しながら頑張り続けることが大事なようです。若い時と違い、人が去ったりいなくなったりするとすごく堪えます。自分が頑張って一緒に築こうとしていた夢の途中で、リタイアされるととても辛くなります。それはきっと人生の残された時間が見えて、迷う時間、リセットする時間の余裕が見えないからだと思います。だからこそ

若い人たちに見えるエネルギーと危うさと、感動できない自暴自棄の笑顔、覇気のない無表情・・・・・・年をとると、無性に気になります。頑張ってる我が子を見ても、はるかに自分を超えてるのに、「調子に乗るんじゃねーぞ。」とつい、何の意味もない忠告をします。一度自分が歩いた道の険しさを言ってもわからないし同じ道ではないのに、つい口走ってしまいます。

同級生がなくなりました。「がん」です。壮絶な一年だったようです。悲しくて、ショックです。全て用意して、旅立ったようです。電話をくれたとき出れなかった自分がたまらなくいやです。人生でかかわってくれた人の大切さ、出会った人の大切さ、真剣に話、怒り、泣き、笑い・・・・「人」は大事です。

老いていく事を感じ始めてます。でもいやではありません。迷うことなく、モノが見えるようになりつつあります。老いていくことは強い武器になるのかもしれません。

気持ちとやる気と夢の整理整頓

新規の仕事、施工中、メンテ・・・・いい仕事をさせていただき、充実してます。謙虚にひたむきにやることを忘れないように、平田、中村そして阿部商事、職人さんたちとここで再度、気持ちの確認、やる気の確認、夢実現へのやるべきことを整理しようと思います。

平田はコーディネートに限らず、みんなの先頭に立ち彼女のプロデュース作品を作り始めてます。オーナーや技術屋、職人たちからも一目置かれる存在になったと思います。体の管理にきをつけなければ・・・。中村は中2と小6の子供を抱え、仕事を頑張ってきました。今やや疲れ気味ですが、これからもっと難しい大変な時期です。両立は大変ですが、持ち前の明るさと、みんなに協力をしてもらって、いい仕事をしてほしいものです。誇りを持って働く姿が子供教育です。

暑い夏も頑張りました。20人ほどの関係者でこれからのために、そして懇親のために週末集まろうと思います。

時とともにいろんなまわりの条件が変わります。家づくりのポリシーは変わらなくても、手段はいつもこれでいいのかを検証しながらみんなで楽しみながら、働ければ最高です。

キャナルのお店がオープンに向けて最終局面です。スタッフブログにあるように、新しいジャンルへの挑戦を平田がやってのけようとしています。物も人も価値観も初物尽くしの中、本当によくやってます。打ち合わせ相手はあのイッコーさんですがオーナーはご入居者K様です。いい勉強させていただきました。

 

 

新しい仕事に向けて

我々に仕事を託してくださる人に出会うと、責任感と誇りで 背筋が伸びます。東区で、Y邸をデザインさせていただくことになり、契約が終わりました。本格的な打ち合わせに入り、3月完工です。のびやかな空間が続く面白い住まいです。12日さっそく地耐力検査です。

水巻のK邸大リフォーム打ち合わせもいよいよ大詰めです。今日は関係業者を集めての現地調査です。私の中では30数年たった素晴らしい輸入住宅ですから、文化財を触る繊細な気持ちで事に当たろうと考えています。いろんな意味で今日の調査は大事です。性能ももちろんあげますが、年月が作ってくれた味をなくさないように打ち合わせるつもりです。

熊本のM邸の計画も進めています。建築家冥利に尽きるような思い切った提案をさせていただいてます。

いい出会いを大切にして、裏切ることがないように、関係を育てて行くよう全力で頑張ります。

伊集院静香が唱え続けている言葉「必死で集中すべき時」が今だと考えます。

 

ありがたい言葉

先日ハウステンボスB邸のメンテがほぼ終わりました。キャビネットに輸送ダメージがいくつかあり、再輸入が残りました。それでもありがたいメールをいただきました。「この家がリフォームでこんなに素敵になるとは思ってもいませんでした。性能もアップして、この暑い夏も快適に過ごせました。」というお礼の言葉でした。全てこの言葉をいただくためにやっているわれわれの家づくりです。

中村が担当した最初の小さなリフォームのK邸も無事引き渡しました。ご迷惑もかけたようですがお電話をすると「ありがとうございます。娘が理想の部屋だといって喜んでます。」といっていただき、恐縮です。

物を作る、住まいを作るという仕事は、いいものだとつくづく思います。その喜びは造り続けるほど大きくなるようです。中村はもちろん、若い人達にも、この家作りで経験する多くの深い思いと喜びを感じてほしいと思います。泣いて、悩んで、喜んでDアート企画の家づくりは、人対人、個人対個人の気持ちで成り立っているのです。

長崎空港から・・・・・・「あなたへ」

先日ハウステンボスB邸のメンテの件でメリットキャビネットの代理店の職人さんが東京から来てくれるということで、長崎空港に迎えに行きました。久しぶりに訪れました。大学の時工事中で赤い外壁に、アーチのデザインが斬新に感じてました。その設計事務所の福岡支店で一時期仕事もしました。親父の遺骨をもって対馬の家に戻る際も、悪天候で福岡からの便が欠航になり、長崎まで車で走り、この空港から帰った思い出もあります。

仲間や大事な人と夢を語り実現するために、がむしゃらに働き、同じ価値観を作り上げている途中で、突然亡くなったり、病気で挫折したり、価値観が変わったり、裏切られたりすることはとても悲しく苦しいことです。この年になると何度かそんな、静かな苦しみを味わいました。久しぶりに映画に行きました。最終上映は安く、人も少ないので昔はよく仕事帰り利用してました。高倉健の「あなたへ」というシンプルで表面は静かなストーリーの映画を見ました。自分の人生と照らし合わせなければ映画のほうから手を差し伸べて楽しませてくれません。熟年の映画です。下関、門司港、佐世保、平戸・・・・身近で思い出深い町が舞台です。背筋を伸ばして、身に起こることをきちんと正面から消化して「凛として生きよう」と思いました。

おふくろ

おふくろに会いに行きました。施設に預けて3か月です。それこそ仕事に名を借りたご無沙汰で、心が痛んでました。耳も目もわずかに機能しているだけです。私のことがわかったかどうかもわかりません。耳に口を当てて「もとふみよ。」というと、小声で「はい。」と答えます。声が聞けたら、なおさら涙が出ます。自分の無力さを痛感します。何もしてあげられません。働き方、商いは母から教わりました。今が一番相談したいのに・・・・・。「仲間に支えられ俺はがんばってるよ。そしてあなたの孫たちにも必死で働くことは伝わってるよ。」と手を握り心の中で報告しました。一緒に来てくれた平田も「痩せられましたね。何か楽しみがあればいいのに…」と元気な時を知ってるだけに心配してくれます。少しマメに通うことにします。そして教えの通り「人のために必死で働き続けなさい。喜んでもらえて一人前。」を忘れづ頑張ります。

 

バカな大人、バカな親

あわただしかった月末、平田が8時過ぎ、熊本から帰ってきました。ややホッとしました。振り込み、事務処理など中村が滞りなく終わらせてくれてました。回転すしでも食べて、風呂屋に行って、少しゆっくりしようということで、さっそく店に。カウンター席の左隣は、30半ばの夫婦と小学生2人のサラリーマン家族のようです。この親父が大馬鹿者で,携帯とiPhone2台をずっと手から話さず打ち続け、時々、ビールを飲み、鉄火をつまみます。子供が話しかけても相手にせず、私もその姿が目障りで怒りがこみ上げ、文句を言おうとすると平田に止められました。「相手にしないでください。言ってもわからないバカな親なんですから。人の迷惑も考えられないアホな大人ですねー。」私を諭すふりをしながらガッツリ、聞こえるように文句を言ってました。

右隣は初老のカップルです。このおばはんが、香水が異常にきつく、臭い。顔に似合わない精一杯のおしゃれなんでしょうが、本当にくさい。そして平気でカウンターに座ったまま電話です。文句を言おうとするとまたも平田が「寿司屋にこんな強い香水つけてくる人は何を注意しても聞きません。電話も香水も人に迷惑をかけたらいかんという意識すらないレベルの低いおばちゃんなんですから、文句言うだけ損ですよ。」これまたはっきり聞こえるように言ってます。何か私のストレスだけが残りました。

全くバカな親や大人が多すぎます。さあ9月です。頑張ります。

月末

やはり月末は、時間が足りません。ハウステンボス、熊本、下関、新規の提案、メンテナンス・・・・・・・・ 今月のやるべきこと、発生した問題の解決、来月に向けての用意、       悩み、迷い、決断、全力のラストスパートが月末には必要です。。一人でやる仕事ではないため、同じ価値観や喜び、責任、プライドを共有する仲間を何人作れるかが大事です。平田もそれを痛感しているようです。 今月の彼女の働きは、より頼もしく、また大きく成長したようです。今日と明日、下関、熊本、ハウステンボスと、平田と手分けして8月のラストスパートです。F大工も走り回ってくれてます。特に今月は高速のパーキングで、昼夜、食事をすることが多く、また太り気味です。

9月は職人さんたちも含め、阿部商事とともに、一度全員集合をかけ、暑かった夏の慰労と今後の目標、意思の疎通を図りたいと考えてます。

 

 

 

 

バンザイ40歳

28日わが社の名誉会長、中村由美子が40歳の誕生日を迎えました。不幸な人で昨日から体調を壊し、いつもの毒舌がありません。昨年は誕生日をすっかり忘れており、1年にわたり、ことあるごとに「どうせ私の誕生日なんか・・・・・」と責められ続けました。昨日、平田が「明日何してお祝いします。ケーキ準備しましょうか?、食事に行きますか?」平田も今年は忘れられないという緊張感があるようです。大台に乗るさみしさを40歳になると500円で「よかドック」がうけられると、負け惜しみを言ってます。

今日中村は初めて一人でリフォームの契約に行きます。緊張してるようです。忘れられない誕生日になることでしょう。

体調を見ながら夕食にでもみんなで行こうと思います。今度会われるときは「40歳おめでとう」と声をかけてやってください。体調を壊しやすいので、エサは勝手に与えないでください。

39歳京都にて

体調が悪い40歳