最近、いろいろ「変だな」と思うことを見聞きします。幼稚園に対して「幼稚園で汚した衣服は幼稚園が洗濯しろ。」「自分の子は小さいので横に大きな子を並ばせるな。」等等・・・・・。救急車を「蚊に刺されてかゆい。」「虫歯が痛い。」という理由でタクシー代わりの呼び、あげく「コンビニに寄って。」等と図々しいことまで言うようです。わたしが思うに、日本人は積極性はないけれど、奥ゆかしさはあり、自己表現は下手だけど恥を知る、世界でも優秀な国民だと思います。治安や衣食住は格差少なく住みやすい国にしてきたのも、まじめで優秀で人のためになろうと働いてきた国民の力です。いま人口不足を理由に「子供を作ろう」といってますし、子供を生み育てやすい援助をしているようですが、人の助けや、人への要求ばかりする人間が増えては何もなりません。いつの時代も間違ったことを注意し直す勇気と自分で真正面から問題に立ち向かう強い子供を育てることが大事だと思います。少子化になろうとも優秀な人間性豊かな人を育てる日本でありたいものです。

穏やかな時間

年が明けて2週間、あわただしく過ぎましたが、16日、日曜日の午前中机に向かい久しぶりに穏やかな時間を過ごしています。暖かいコーヒーとプランニングブックを手元において今日はリニューアルのデザインに集中します。この時間が「生みの苦しみ」を伴うのですが、「ヨッシャ」と思うものがひらめいたときは最高の気分です。後はノリノリで手を動かし、頭の中のものを、伝えるための「絵」を書くだけです。いろんな人の手を加え、その「絵」が現実の空間に変貌するわけです。夢のある楽しい仕事です。

昨日U邸の現場での電気打ち合わせでした。H女史とオーナー家族で前打ち合わせを充分行っていたおかげで、寒い中短時間で終わったようです。わたしはひさしぶりの「ダグラスファー」の構造体に見とれてました。いろいろ工夫した構造でもあり、ご説明しながら仕上げに入っていくつもりです。「こだわりと工期」どちらも重要ですが、とにかく皆で楽しく、真剣にいい家を造ります。

高塚地蔵

H女史と大分方面のお客様を訪ねました。狭いマーチでも、、まだ雪がたくさん残っているきれいな大分道を走ると、天気がいいせいもあり、ややレジャー気分になります。由布岳は九州とは思えないほどの美しい雪山でしたし、別府湾も青々した海を見せてくれました。鶴見岳、高崎山をぬけ、大分のお客様のところにおじゃましました。歓迎していただき、短時間でしたが楽しく住まいの話ができました。近じか私どものご入居者のお宅を案内することを約束して「楽しみにしてます。」といっていただき帰路に着きました。

帰りにH女史が「遅くても暗くても高塚地蔵にお参りして、お願いして帰りましょう。」というので高速を降りて寄りました。さすがに9時近くで誰もいませんでしたが、かえって厳かに感じていつもどうり「いい作品が作れますように。」と祈願しました。なんだかうれしい気分というか、ホッとしたというか・・・。不思議な心地よさです。「寄ってよかったでしょ。」と自慢げなH女史に「そうやなー。」とあいずちを打ちながら、高塚地蔵にまつわる祖父母や両親の話になり、やや感傷的になりました。なんだかいい一日になり、「どんどんお客様に会わなければいけませんね。」と元気に話すH女史がまた頼もしく見えました。

寒いですね。暖まっていきませんか。

去年の暮れからこれまで天気が悪くて寒い日がつづいています。着工した筑紫野のリフォーム現場、上棟検査のU邸、残工事中の北九州N邸すべて「お疲れさん。寒いね。」があいさつです。職人さんたちにホットの缶コーヒーを差し入れると凄く喜んでくれます。打ち合わせ中のお客さんのところに訪問すると「寒かったでしょ。雪の中すみません。」とこちらが恐縮するような言葉を掛けていただき、暖かいものを用意していただいたりしています。住まいをとうして「人とかかわりあう。」のがこの仕事です。入居者も、新しいお客様も、職人さんも、業者の人も気楽に暖まりに来てくれる事務所を意識してつくりたいものです。人が寄ってくるところが魅力のあるところです。そのためには人も空間も魅力的でないといけません。いつもウエルカムの体制を作るように努力します。暖かくて、気楽に入れる、一味違う気の利いたモデルホームを目指します。そして我々も入居者さんのところに、積極的に遊びにいかせてもらおうと思っています。

先日ご相談を受けてお邪魔した北九州S様の奥様から「何年ぶりだろうといつも会っているような親しみを感じながら、特に改めて挨拶を交わさなくても言いたいことが言えるというのは不思議ですね。」という言葉をいただきうれしくて、力が出て、お客様とこんな関係が築ける家作りを目指そうと固く心に刻みました。

十日恵比寿参拝

仕事を終え、みんなで十日恵比寿に参拝しました。「今年一年、元気でいい作品がつくれますように。」とお願いしました。初詣の厳かさから、十日恵比寿の活気・・・・・。日本の文化や博多商人の心意気が育ててきたお祭りなのでしょう。恵比寿さんと大黒さんにぜひ「福」をいただきたいものです。昨年の古いお札を返し商売繁盛のお札を買っていたH女史が、「小判のついたお守りをがんばってるマーチにつげましょう。」と買ってくれました。N女史はいつも薄いわたしの財布を見たのか「えびす銭」を入れてくれました。    用意万端、あとはがんばるだけです。

とはいっても、出店で買った「はしまき」「いかやき」「てんぷら」など立ち食いしないと十日恵比寿は終われない雰囲気です。ひょっとするとこちらがメインイベントかもしれません。寒い中食べながら歩いている顔は皆「えびす顔」です。これもご利益なのかもしれません。

北九州S邸の素敵なライフスタイル

S様ご夫婦からメールをいただき、北九州にN女史と向かいました。ほぼ築10年のこの家は、わたしの大好きな作品のひとつで、S様夫婦のライフスタイルともぴったり合っていて「自然体で住みこなしている。」という感じです。到着すると庭仕事をしてらっしゃった奥様が出迎えてくださり、室内に通されました。こだわった玄関ドア、当時としてはめずらしい壁、天井の荒々しいコテ塗り、ホール、ダイニングの床に張りめぐらしたフロリダストーンなど、インパクトのある空間と、素材は人々を驚かせたものです。2年ほど前に改装したドッグスペースの空間も含めて、初めて訪れたN女史は感嘆の声をあげてました。「土足での生活も自然で、なんだか心地いいですね。こんな暮らしがいい。」

今回の依頼はワンチャンのための勝手口ドアの改良、木製デッキのメンテ、シロアリ予防工事などです。一工夫,二工夫してグレードアップさせたいと思います。奥様からダイエットのためにと

いうことで、紙袋 いっぱいのお茶をいただきました。正月でややリバウンド気味なわたしは、恐縮しながらいただきました。

マーチでのハプニング初笑い

高速で佐賀M邸にN女史と向かってました。雪交じりの雨にラッシュが重なり夕方5時ごろの基山パーキング付近はのろのろ走行です。F大工が時間に遅れ同行できなくなったので、ボロマーチで高速に乗る羽目になったわけです。雪はひどかったのですが思いのほか順調で、「帰りは高速が通行止めかもな。」などと帰りの心配をしてると、急に「プーーーー」というクラクションの音です。誰が何に対して鳴らしているのか、周りを見渡してもわかりません。N女史が、奥にある小さい目を丸くして「なんですか?これ。マーチのクラクションですよ。」「えーーなんでや」といいながらハンドルをたたいてもひっぱっても音は止まりません。わたしは相当あせっているのに、N女史は窓を開けて「凄い音してますよ。」とゲラゲラ大声で笑っています。路肩に止めて、再度ふたりでたたいたりひっぱったり・・・・・・。知り合いの車に詳しい人に電話して、ヒューズボックスの位置を教えてもらい、携帯のライトと老眼鏡で「ホーン」というヒューズを見つけ、マイナスドライバーでむしりとるようにはずしました。音が止まった時はホッとして、うれしくて・・・・・。ドリフのコントみたいな出来事でした。遅れたF大工の悪口でストレス発散しながら、もう二度とクラクションがならないマーチで無事帰ってきました。

今年は安心して高速に乗れる車を手に入れようと強く、強く思ってます。

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。天気が悪い年末年始になり、寒かったのですが、除夜の鐘をききながら初詣を待つ列のなかで新年を迎えました。一時間ほど並び、自分も含め仲間の健康と、入居者の皆さんの健康、今施工中の物件、着工予定の物件がスムーズに進行することを祈願しました。まだまだ安定しているわけではないので不安や心配事が多いのですが、年末に問い合わせいただいたお客様に会うことを楽しみに、そしてエネルギーにして仕事始めを迎えようと思っています。今年は忙しさに振り回されることなく、忙しさをできない理由にせず、けど・・・とても忙しい一年にしたいと思います。単純ですが、今年も「がんばって、みんなでアメリカに行こう。」が合言葉です。いいお客様と出会い、いい作品を作り、お互い感謝しあうことができる仕事を目指してがんばります。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

運命、人生、価値観

今、余裕もなく生きることの真っ只中で、がむしゃらに一日一日過ごしてます。怒ったり、笑ったり、泣いたり、落ち込んだり、愚痴ったり、悔しくなったり、感激したり・・・・・・・。この一年半、普通見えないものが見えるようになり、価値観も変わりました。        デイケアーに行っている年老いた母が時々工作を持って帰ってきます。昨日は色つきの年賀状を作ってました。驚くほどの出来栄えです。三人の親のめんどうを見ることは大変ですが、その真っ只中にいると、同じように泣き笑いを繰り返しながら日々過ごしてます。この介護の経験は、自分にとってプラスになると信じてます。仕事にしろ、プライベートにしろ世間で言う苦しい時ほどそのことに正面から向き合うべきです。そうすることで本当の豊かさや本物の力が見えてくるような気がします。      この2年、カンペイチャンの世界一周を目に見える心のよりどころとしてがんばってきましたが、いよいよ玄界灘を渡り日本上陸がカウントダウンです。尊敬します。わたしもこの一年たくさんの人と出会い、関わり合いました。全て財産として消化し、来年の力にするつもりです。この年齢になると年末年始は、気持ちを切り替え新しい目標設定をする期間だと考えてます。そして普段できてない親孝行をするつもりです。    皆様よいお年をお迎えください。

仕事納めまで全力で

細かい残工事で走り回ってます。「年内に」という気持ちの焦りからかついつい大きな声を出してしまいます。現場はしっかり上棟させて養生、引き渡した現場は残工事完了、メンテナンス依頼は年内に完了、施工中で打ち合わせ中の物件は材料決め、見積り依頼の物件は年内提出、・・・・・・・・・・・仕事納めの28日夕方まで動き回って、すっきり終わらして、29日掃除の予定です。実は29日までアポイントがあります。

去年の今頃を思うとみんな良くがんばってどん底から少しは這い出せたように思います。でも、ちょっとでも気を抜くと元の木阿弥です。三年やり抜いて第一段階突破だと考えてます。来年はそういう意味で大事な年です。元気で楽しく真剣に仕事をして、充実した年末年始にするつもりです。一番苦しい時に不安の中家を託してくださったO家族が今日訪ねてくださったことはわたしにとってはやや涙腺が緩む意味のある出来事でした。われわれが体調を崩していたことを心配いただいて、H女史に大量の「赤マムシ」をおみやげにいただきました。わたしとN女史は通常の栄養ドリンクをいただきました。こんなうれしいお付き合いができる仕事を誇りに思います。信じあって、託しあっていい物を作り続けたいものです。