完工

 目の前が海の家は引き渡して半月ですが、追加でお願いされたこと、手直しが必要な個所を職人全員集合で終わらせました。いい天気で、気持ちいい風が吹き、海も穏やかでした。その後私は水巻に走り依頼を受けてたビルの玄関ドア変更の採寸、クリニックの外階段目隠しパネルの採寸も行い、昼はたけのこご飯をごちそうになりました。お味噌汁や副菜も上品にプレートに乗せて出していただき、アーこういう食事は体にも心にもいいなあと思いました。 東京の引き渡しに行っていたコーディネーターは無事喜んでいただき終わりました。と報告があり、夕方遅く空港に迎えに行きました。この仕事は彼女でなければできませんでした。根気強く業者や棟梁と話、引き渡しまで当たり前のことを当たり前にやること、仕事に責任を持つことを強く要求していました。怒鳴って言うことを聞かせる私とは違います。オーナーもそういうところが見えたのでしょう。感謝していただいてます。一区切りつきました。次の仕事のアポイントが待ってます。

 

 

悪友からの電話

 高校時代野球で汗を流し、一番思い出が多い悪友から朝早く電話がありました。人気者で思い出多いやつです。久しぶりに声を聴きましたが、元気がありません。よくよく話を聞くとあまり良くない病気のようで、つらい闘病生活に入るようです。あれだけの暴れん坊が気弱で会いたいといいます。私が知らないうちに同級生二人がなくなってたことも教えられました。改めてこんな年になったのかとさみしい気持ちです。人生で一番元気な高校時代を一緒に過ごした思い出はめちゃくちゃなことばかりです。よその学校と喧嘩をしたり、私の下宿に入り浸って女の子の話で盛り上がり、坊主頭を帽子で隠し成人映画を見に行ったり、対馬の私の家で野球部の連中と夏休みを過ごし、有明海のガタしか知らない彼らにサザエやアワビやウニなど磯遊びを教えてやりました。一足早く高校を出て社会人になった彼からはおごってもらったり旅行に誘われたり、少し刺激的な店に連れて行ってもらったり、大人を教わりました。同級生なのに、 兄貴です。下宿生活で金がない学生の私となぜか 気が合いました。まさに昭和の高校生でした。しごきも体罰もいい思い出話として、今、監督や先輩と楽しい酒が飲めるのです。 かけがえのない仲間になるのです。

ご入居者がご入居者訪問

 以前から私のやりたい家づくりの一つとして、ご入居者同士が我々の家づくりを通して仲良くお付き合いされることです。最近 水巻のK 奥様との家づくりがきっかけで、以前より多くのご入居者がご入居者をご訪問なさるようになりました。家を創ればおしまいのお付き合いではなく我々はご入居後から本当の意味のお付き合いが始まると考えます。家づくりが商売と考えず、文化という考えです。今回築35年25年のオーナーが家を見たい、庭を見たいということで水巻をご案内しました。再リニューアルの希望をお持ちです。そのほかに、どちらもねこちゃん好きで、お会いするといろんなお話で盛り上がります。ほとんどがご入居者のリニューアルや、ご入居者からのご紹介で仕事をさせていただいてます。そして最近東京、横浜、静岡、大阪、神戸など遠方の依頼、ずっと仕事をさせていただいてる、米軍住宅、いい仕事ばかりです。ハウステンボスワッセナーは、長く仕事をしていましたがご入居者の仕事を除き一年ほど前から委員会とワッセナー事務局のしんじられないでたらめなやり方に疑問を持ち止めることにしました。会社を作ったとき、口だけ社長ではなく必死で働き、お客様との共同作品を創る夢がかないつつあります。もしわれわれの家を見たい人がいらっしゃったら、素敵なご入居者と会っていただきいろんな家をご案内させていただけます。それが我々の財産です。 今回の新築の家はもちろんですが20数年前の大先生の家にすごく感激いただきました。それも我々の家づくりを認めていただいたようでうれしい出来事です。

 

後期高齢者

役人は平気でこんな呼び名をつけますが、世間を動かしてるのはそう呼ばれている人たちです。少なくとも、われわれのオーナーの多くは素敵な後期高齢者です。今仕事をいただいてるのは、70代前半が2件、70代後半が4件、80代が1件です。皆さん、多くのやりたいことをお持ちで、私に夢を語ってくださいます。持ってる土地に素敵な建物を建てたい。桜坂に店舗を創り、福岡ではまだお目にかからない住宅関連の情報発信基地にしてみたい。目の前がすぐ博多湾の立地に白いサイディングのリゾートセカンドハウスを建てたい。海が見える高台にB &Bを建てたい。・・・・・皆さんエネルギッシュでつい身を乗り出す話をしてくださいます。ゆとり教育から始まり、コンプライアンスでがんじがらめの社会は夢が浮かびません。これからこんな人たちが政治家になるとすれば国は危ういと思います。私はこんな人たちからすれば青二才です。まだまだ負けずに夢を追います。「好きなことやってもし体が動かなくなったら、わずかなお金も寄付して死んでいきたい。」とおっしゃった80代のご夫婦はお互いを思いやり、大事にしてとてもやさしく、お互いの補聴器をつけ合う笑いが絶えない本当に理想の夫婦です。昭和を生きてきた人たちの生活がこの国に大事なものを教えてくれています。私もそんな風に年を重ねたいものです。

 

住宅デザイン

この仕事をしてもうすぐ50年です。とはいってもまともにデザインができるようになってま だ25年程度です。必死で、うつくしいむかしの本にかじりつき、何度も何度も書き直し、緊張と心配と不安でくたくたになってました。楽しいとか、うれしいという感覚は最近覚えたような気がします。俗にいうデザインが下りてくるという感覚はひらめきとは違い、多くの家を建ててきた数に支えられています。バランスがいい美しい家は、指先が覚えてくれていて、今ではすいすいと書けるようになりました。ただ新しいデザインが生まれることは簡単ではなく、昔と同じで多くの本や、映像や、エスキスの積み重ねで偶然生まれます。でも今だジョージアンスタイルのシンプルな美しさを追い求めています。自分の作品が後どれだけ作れるかわかりませんが、これから自分に自分で期待しています。それはきっと古きアメリカの住宅のようなもののような気がします。

年度代わり

3月の終わりです。明日から新年度。たった2,3人で活動してる会社としては、年度どころか、土、日も、盆正月も区切りとはならず、一つの作品ができた時がみんなで喜び、また新しい作品に向かいます。連休など休みを楽しみに頑張るということはないのですから、仕事の中で十分楽しんでます。この年になると人生の思い出が一年のいたるところで出てきます。3月の私の誕生日は、西方沖地震、サリン事件があり、4月は熊本地震やおふくろの命日です。 この年度替わりは特に、進学就職が思い出され、自分自身や、子供たちの様子が思い出されます。今では孫まで。おかげで、苦しいことはありましたが、何とか乗り越え、大事な人は大きな病気も事故もなく人生を戦い、楽しんでます。私はできるだけ多くの人とかかわりながら、喜怒哀楽を表に出して、いい作品を創ることに邁進します。コーディネーターは、一日かけて体の検査です。

 

気持ちのぶつかり

もう世の中自分の考えや気持ちを押し殺し、おとなしくしとくことがいいようです。人は皆問題を抱えながら必死に生きていると思いますが、自分に正直に,叱るべき時は叱り、怒るときは怒り、うれしい時は喜び、…そんな中で意見の違いなどは朝から生テレビのように激しい討論が必要です。叱ったり怒ったりはパワハラとさげすまれ、喜んでうれしくて、手を取ったり、ハグしたりはセクハラとののしられ、お互いストレスを抱えるので、我慢して静かに生きることがいいようです。人を育てたり、しつけたりは必要ないことになりました。陰で人への怒りや悪口を言うことでストレスは発散するらしいです。そんなことが一番卑怯で正々堂々と 自分の意見を述べましょうという教育は間違いだったようです。驚きましたが、今は上手に二枚舌を使えないといけません。という評論家もいました。もう、映画なども、おとなしく暗い作品ばかりになりつつあります。昔漫画で「タイマンはったらダチ」という言葉を笑って読んでましたが、けんかで主義主張をぶつけ合うと、お互いの言ってることも分かるようになり、友情が生まれるということです。今どきの親子とか、夫婦とか、見ていられないほど、生きるマナーが欠落してます。レベルの低いほうに合わせる世の中の風潮が、企業のコンプライアンスにつながり、自分たちの責任回避に全力を尽くし、お客様に不快感を与えています。

 お礼の食事

 大阪から一週間来てくれたエクステリアの社長に、いろいろ無理行って助けてもらいました。お礼に彼が好きなもつ鍋をご馳走しました。クリエイティブな仕事をする人は の自分の仕事に誇りを持ち周りの人と合体していい作品をオーナーに届ける気持ちが必要です。最近の仕事は自分のエリアだけ黙ってやれば、あとは他がどうとか関係なく帰るだけです。叱かってもらえることも嫌がり、人から学ぶことも必要とせず、仕事で人生を創ることもないようです。仕事ができるやつは魅力的です。彼はマイアミまで飛んで、WBCの準決勝決勝も見たそうです。先日の東京ドームのドジャース、ジャイアンツも見に行ったそうです。国内海外行きたいところには飛んで行ってるそうです。 ビールガンガン飲みながらコーディネーターには大阪弁の敬語で逮捕されそうなセクハラ三昧です。 多くのご入居者がこの人の魅力がわかり、大阪ですが、庭の管理をお願いされてます。みんなまだまだ力不足ですが、仕事が好きで、チャレンジして、人とつながることでいい作品が出来上がります。

 

 

確認審査機関の世間とずれた態度

 目の前が海の家の完了検査を受けた際、セントラルエアコンの機械を設置するスペースが、面積に入るといわれました。今までそんな指摘は一度もなく、機械を置くだけで点検修理などでメーカーの人が入るだけです。それを主張すると「それぞれ見解が違うのは当たり前。」といいます。役所と民間各社で見解が違えば、それは損得が発生するし、法ではなくなります。セントラルのメーカーも今まで聞いたこともなく、営業妨害です。なんでそんなことを言うのでしょうという始末。出入りできる扉をふさぐことになり、頭に血が上ってますが、我慢してこの工事を行いました。オーナーは検査済みなどいらないと怒ってました。 ハウステンボスの家もセントラルです。エクステリアに対して塀にバットレスを取れという理不尽なことも言われました。大阪からフェリーで来て工事して日帰りで帰りました。民間はこんなことをして自分の仕事を全うするのです。ところが再検査では見もせず、たかだか寒くて雨のせいか、5分もいなかった。こいつら人を馬鹿にしてるのかと切れました。これは問題にします。許すわけにはいきません。いつも言うように、家も作ったこともない連中が、何を検査し、何の指導ができるのか?。こちらの質問には一切答えづ、口を開きません。そもそもセントラルエアコンを詳しく知らないようです。同じ時期に同じように設置した水巻の家は、何も言われず、役所に聞くと、機械スペースであれば面積には入らないはずです。といいます。東京、静岡、横浜、吹田、など九州以外でも何も指摘すらありません。いい加減な確認仕事は許すわけにはいきません。徹底的にやります。役人全員とは言いませんが、世間ずれしているおかしな連中の救済組織です。民間の厳しい世界では通用しません。

 

涙もろくて

 今日は我われのご入居者S奥様にお願いしてた目の前が海の家のリビングに置くスタンドフラワーができてご家族で届けてくださいました。目の前が海の家のオーナーご夫婦も来ていただきみんなで、喜び、、楽しい時間でした。作品のすばらしさはもちろんですが、ご入居者同士が素敵な友人としてお付き合いしてくださることがうれしくてなりません。水巻のオーナーご夫婦も含め、素敵な友人の輪ができてます。家づくりをする者にとって究極の幸せにたどり着いてるようで、最近年のせいもあり涙がでました。事務所に帰りしな、久しぶり孫から電話で「今空港。いまからニュージーランド留学に行ってくるね。」という報告でした。小学4年生の娘を数か月とはいえ留学など我々には考えられませんが、本人は平気みたいです。これも涙がでます。夕方娘がメールをくれました。驚きました。長嶋と大谷のツーショット写真です。見た瞬間から号泣です。いい写真です。泣かされてばかりの一日です。

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