久々の熊本

震災後、一度行ったきりの熊本に行きました。市内は、やはり、足場のかかった建物や、ブルーシートがかかった住まいが目につきます。約二十年前に作ったS先生から電話をいただき、久しぶりに伺いお会いしました。建てた時以上に、いろんなものができ、いい邸宅になっていました。先生から「やはり、あなたのデザインはすばらしいねー。私はやはり本物のアメリカンハウスが好きです。」というもったいない言葉をいただき、恐縮しました。表面からは何も地震のダメージは見えませんが、20年たつこともあり、コーキングや、シロアリや、床下、小屋裏の点検をやることになりました。先生も私も年を取りましたが、作った当時の、思い出を共有しています。幸せな仕事です。

近くに、先ごろ建てた、M邸があり、プールのあるT邸と、ごあいさつにお寄りして帰りました。いろんな形で、いつも心遣いいただいてます。認め合える家はオーナーと我々の共有財産であり、我々にはメンテの責任があります。熊本は特別な場所です。

IMG_5383

目に見える実績が安心感

ハウステンボスワッセナーS邸、オーナーと現場で打ち合わせでした。シロアリや腐食でかなりの痛み方ですが、上手に、構造材を入れ替え、樹脂のペアガラスサッシュに入れ替えてます。普通ならオーナーは心配で不安でしょうがないと思いますが、我々が同じハウステンボスワッセナーで、リニューアルした完成現場を見、ご入居者からの快適な住み心地をお聞きになり、安心しきっておられます。「楽しみです。」と笑顔で言っていただくことで、期待に応えるいい出来栄えにしようと思います。いくつもの実績が信用につながるということを感じてます。その後、佐世保スペックハウスの、模型を持って、S社長の事務所に伺いました。3棟の模型はいい形です。喜んでいただけました。設計契約を締結して、帰福しました。たくさんの仕事をさせていただき、本当に感謝しています。今家具などもご依頼いただき、平田ががんばっています。

ワッセナーのご入居者のB様とお会いしました。オランダ人のご主人はとても器用な方で、庭もご自分で作りこんであります。今バラがきれいに咲いてました。パーゴラも近く、作られるようです。その相談がありました。家との素敵なかかわり方を、日本人もまねる必要があります。

IMG_5365

IMG_5369IMG_5367

救世主

やや体が疲れ、一人でハウステンボス、佐世保往復は、つらいと思いつつ出発しようとしてたら、休みの娘が運転手をかって出てくれました。救世主現るということで、娘にもらった小田和正の最新CDを聞きながら助手席でゆっくり2時間の、ドライブです。ワッセナーの現場や、M邸、Y邸、I邸により、佐世保のS社長との打ち合わせも終わりました。みんな娘を歓待してくれ、娘もワッセナーの美しさに、たくさん写真を撮ってました。「ここに一つ家欲しいね。」兄妹で同じこと言ってます。帰りも運転をお願いし、夜事務所で平田の手料理を食べました。世間話に花が咲き、楽しいひと時でしたが、手芸が全く駄目な娘に、得意な平田が布を広げ、教えようとしてるのですが、教えられる方が偉そうで、「父娘そっくり。」と言われ、私も見てて「俺に考え方や価値観がそっくり。」と思います。その後もう一仕事でした。

IMG_5084

 

ツーバイフォー

輸入住宅、つまり、ツーバイフォーで育ってきた私は、在来木造や、鉄骨、RCのデザインは厳密にいうと、本職ではありません。どの工法でも作れるといえばそうですが、やはり、それぞれの工法の良さをデザインの主役にすべきです。「どの工法がいいんですか?」と聞かれましても、答えようがありません。地震についても、確かに揺れに対してはツーバイフォーは強いと思います。デザインで言えば同じお城でも、大阪城とモンサンミッシェルやプラハ城のデザインは工法と文化で、異なものです。物を作るということは自分の主戦場で培ったものが基本になります。大きな病院のデザインの依頼を受け、鉄骨だ、RCだといろいろ理屈で考えましたが、ツーバイで、考えようと思ったとたん手が動きます。小田和正は演歌は作らないし、吉幾三は演歌です。・・・・・いやおら東京さいくだ。やとも子があるか。まあ私はツーバイフォーを基本にこれからもデザインします。

IMG_5339

怪しげな魅力、怪しげな期待、怪しげな面白さ

家は積水、車はトヨタ、職業は、大手企業か、銀行、公務員、間違いのない、人もうらやむ正統派の人生です。そこにたどり着くには、裕福な家庭に生まれ、いい教育を受け、受験戦争を勝ち抜き、資格試験に合格し、いい伴侶をもらわなければなりません。間違いない,安心感たっぷりの、人生です。わたしなんぞ、建築デザイン、輸入住宅などという怪しさたっぷりの職業で、いつなくなってもおかしくない不安たっぷりの企業に見えて当然です。ごく限られた嗜好の方が怪しげな魅力や、期待や、面白さで、依頼いただいてます。皆さん打ち合わせを楽しまれ、できて喜ばれ、家具、カーテン、照明、ガーデニングで、楽しまれ、どこにでもある家ではなく、存在感のある作品に誇りを持ってくださいます。「他と何かが違う。素敵。」という最高の褒め言葉をいただくには、怪しげな存在だといわれることをを受け入れることだと最近気が付きました。メジャーはある意味すごいけど、予測の範囲内です。安心感です。俳優で言うと、北大路欣也や佐藤浩一はいつも期待通りですが期待を上回ることはありません。、笹野高史の花咲爺さんに心躍ります。伊集院静も作家なのか、作詞家なのか、ギャンブラーなのか、怪しげで、怪しげで、その怪しげな視点で物を書くから魅力を感じます。とことん怪しげな爺さんになってやる。

images (10)

ゴールデンウイーク

仕事をしながらも、車を走らせると、ゴールデンウイークの、雰囲気は味わってます。アポイントを多くいただき、打ち合わせが終わると、すぐ、見積もり依頼や発注連絡をしたいのですが、大きな会社やメーカーは八日まで休みだし、震災で、ないものもあり、せっかちな私はイライラします。毎年のことですが、この時期はデザインを描くことが一番です。そしてこの年になると、日本の会社は休みが多すぎると感じます。そして休みが多い会社ほど、利益も多く、給料もよく、お金の心配もなく、自分のために動きます。我々弱小物は、働くだけ働き、何とかやりくりしながら生きてます。心配事や、不安ばかりですが、変なやりがいと充実感、出会いが自分らしいと思ってしまいます。無理してたり、かっこつけたり、強がったり、しながら毎日、休むことなく、不安と闘い、人に喜んでもらおうと動くことが「働く」ということのようです。

h_0-e1435403479377

舛添さん

以前からブログでこの人の発言に疑問を呈していました。都知事なり立ての時のあいさつで、「職員は残業はやめて、家族で晩飯食べなさい。」と挨拶してました。不況で、大変な時でした。「今民間もがんばってる。できるだけ働きやすい環境を整えるため、残業や交替で休日出勤をして、頑張ってください。民間にできるだけ寄り添い、お手伝いをして不況を乗り切りましょう。」くらいのあいさつが欲しかった。

政党を作った時も、「お金にきれいな政治」ということで、母親の介護だ、ゴミ捨てだとパフォーマンスが過ぎてました。政治家は決断力と、ビジョンです。金を作る裁量も大事です。使う裁量ではありません。権力を握ると、勘違いが始まるようです。公用車で別荘通いも、ファーストクラスで、スイートルームの海外出張も、もってのほかです。自分で稼いだ金じゃないのですから。国民、都民から預かってるお金です。

ムヒカ大統領ががなぜ世界から支持されるのかというと、我々の考えるリーダー像そのものだからです。それがわからない政治家は政治家になってはいけない。自分で、自分をトップリーダーと呼ぶ時点で、勘違い野郎です。

images (9)

おかしな銀行

もともと金に縁が薄い私は銀行というものをよく思っていません。彼らの仕事はよくよく考えると、「立派な仕事」とは言えません。人の金を集めそれを高い金利で人に貸付、その利息で儲けるなんぞ、怪しからん商売です。最近では自分の金さえ自由にできません。いくらまでしか振り込めないとか、下ろせないとか・・・・・・・銀行は金持ちの味方です。権力の味方です。お金を取り扱う仕事は正義の味方でなければいけません。今回私の高齢者を抱えた親戚が、リフォームの融資を受けるのに、顔写真付きの身分証明書、自筆のサイン、謄本、所得証明、見積書、申込書に記入のうえ、銀行の窓口まで来いとはどういう上から目線か?その高齢者はある程度まとまったお金を預金してるお客様であるのに。これからの高齢化社会どう考えてるのか?字はかけず、認知も入り、免許所やパスポートを持ってない高齢者、意思表示できない高齢者はたくさんといます。いくら説明しても、何とかサインだけでもとか、証明できる書類を何とかという。とにかくお偉い人に命令された書類を集め整理し、それを提出するのがローンの係の仕事のようです。「お客様のおっしゃる通りです。でも決まりがあって・・・・・。」その決まりがおかしいと言っているのに。人として正義感を出せと言いたい。。お客が混んでイライラ待たされてるのに、カウンターの中で、、支店長や偉い人と思われる仕事せずへらへら笑ってるオッチャン達がいます。ありがとうございます。混み合いましてすみませんと、出入り口で頭くらい下げる仕事をしろ。税金で食う人、人の預金で食う人、魅力的ではありません。

IMG_5144

悲しい議員、マスコミ

何とか大臣が熊本の被災地に入り、テレビ会議で、握り飯、バナナを差し入れてくれといった事がけしからんというニュースが流れていることに腹が立ちます。そんなことどうだっていいじゃないか、重箱の隅つついてる場合じゃないだろうと思います。そんなことや、不倫や、領収書あるなしなど、くだらないことしか議論できない、国会議員は即刻首。告げ口や、いじめを税金でやっていることは犯罪です。なにもできないやつは、熊本に入り、なんらかの役に立ちなさいと言いたくなります。今議員たるもの、何を決断し、どうするべきか、今何を行動するか考えなさい。ちっちぇえやつらばかりで、困ったものです。それを放送するマスコミも、自分では何もできず、人のふんどしで相撲取るやつらばかりです。握り飯とバナナくらい副大臣に、俺が送ってやってもいいですが。国会議員も、県議も市議も、税金でくわしてもらってる輩は、自衛隊や警察、消防の指示のもと全員熊本で汗水流しなさい。国民県民市民のためと日頃選挙の時言ってるでしょ。・・・・・・・私の素直な気持ちです。

ダウンロード (12)

人と絡む

JR,NTT、航空会社、電力会社、ガス会社、携帯電話会社・・・・・・・・何処も大きな立派な会社ほど、人の気持ちを逆なでし、ストレスを増幅する、コンピューターによる電話対応ばかりです。いろいろのケースで、番号を打ち、なるべく、パソコンで、操作し、どうしてもわからない人はオペレーターに、すごい時間待たせてつながります。そこでの対応もコンピューターと同じで、「わたしどもの決まりではこうなってます。」「それ以上は何も言えません。」困ったこと、相談、クレーム、どれもそれ用の係がいて、電話を録音し、お客様のために何とかしようなどという輩は誰もいません。これが就職したい会社の上位だというのだから、将来この国に多くは望めません。高齢化社会に逆行する世の中に怒りを覚えます。困ってる人に寄り添ったり、何とかしてやったり、人と人とが絡んで起きる人情や、義理や、やさしさや、説教、そんなものが必要です。「必要悪」は切り捨てられていきましたが、人と人があんばいよくものをおさめることが人間の優れたなせる業です。誰かを犠牲にしてはいけませんが。

東京行きの新幹線を途中で降りてすぐ、大事な忘れ物に気づき、電話して、何号車のなんという座席でした。すぐ見ていただけないかという連絡にコンピューターから、オペレーターにつながるのに、一時間かかり、挙句の果て、「探すことはしてません。」「もし東京駅に連絡し、届けがあれば本人が東京駅に取りに行くか。本委任状を持った人が取りにきてください。」という事でした。いろいろ言うと、「それ以上は答えられません。」というばかり。しつこく電話すると、二転三転し、家族ならいい、いやダメだと自分たちの決まりさえ、把握してなくて、半日を要し、挙句、息子が東京駅に行ってくれたら、遺失物を、遺失物係がどっかやったという、コントみたいなことまでおこり、散々でした。客を客とも思わない口のきき方、対応に血圧は上がる一方です。

images (8)