この素敵な番組が長く続くのは、景色だけではなく、人が見れるからだと思います。異国へのあこがれや哀愁や、自分と違う人種が見せる笑顔や、さみしげな表情に、生活を感じ、共感すら抱きます。中島みゆきの歌の魅力に似たところがあると感じます。仕事柄車窓に広がる民家に目を奪われます。決して裕福な家ではないとすぐわかるのですが、シンプルでプロポーションがよく、印象的なカラーリングが自然の風景とよく合っています。見習うべきもの、忘れてしまっているものがあの短時間の映像に詰まっています。今この国の向っている方向は決して正しくないと感じてます。生活は便利になってますが残念ながら人も、家も、暮らしも、義理、人情も、退化し始めてます。病んでいます。ぼけています。
何から何まで
平田と私の個人事業主のような会社ですから、二人で何から何までこなします。営業、設計、コーディネート、現場、見積もり、部材発注、経理、事務、掃除?花植え、お茶出し、メンテナンス、、・・・・・・・・。時々、体が疲れ切りますが、自分ながらよくやるなーと思います。家づくりが好きじゃなければやれません。それを見てる仲間が本気で手伝い、一緒に動いてくれてます。アウトソーシングしながらほとんど二人でこなします。もうこんな働き方は、はやりませんが、その対価として多くの経験と、知識と、工夫とを繰り返し、輸入住宅のノウハウと、オーナーが望んでいらっしゃる本当の声がだいぶんわかるようになりました。偉い人が机で指示を出してる会社とは感覚、感性が違います。
小澤商店、平田商店が自分たちにはあってるようです。経営者などなれるはずもなく、なりたいとも思いません。オーナーと喧々諤々、現場で楽しく家づくりすることが何よりです。昨日は平田、渕上と、熊本M邸の家具の組み立てに行きました。たくさんの輸入家具がアメリカから届き、空間が生き生きしてきました。お昼はオーナーからおいしいお寿司をごちそうになり、この仕事は楽しいと痛感しました。
禁煙
毎日100本程煙草を口にしていた私が、やめてから6年です。いろんなことがあった中、たばこなど吸ってる場合じゃない。好きなものを絶って頑張るための禁煙でした。この十年で本当にタバコ人口が減りました。周りに迷惑をかけてましたし、タバコは体に良くないのは当然ですが、必要悪の部分もありました。事務所や商談からたばこが消えて、職場は様変わりしたようにも感じます。口数が減り、活気や元気がそがれたように感じるのは私だけでしょうか?サスペンスドラマや、映画でも喫煙シーンは極端に減りました。家づくりにおいても、喫煙者のご主人は、換気扇の下どころか、バルコニーか庭です。その状況下でローンを払い続けるのかと思うと気の毒です。亡くなった親父も100本程吸う人でしたから、帰省した時など、実家の窓から出る煙の量で火事ではと驚かれるほどでした。「禁煙ができた小澤さんですから、ダイエットなんか簡単でしょう。」といわれることがつらく感じます。
人生いろいろ、工務店もいろいろ
最近、いろんな工務店や業者、職人と仕事をすることが多くなりました。自分が現場をとりしきらず、工務店が請け負うのですが、とにかく、われわれの常識外が多く、驚いてます。できない理由が多く、現場にも来ず、オーナーにも会わない上司から怒られない仕事のやりかた。「まあ、これでいいか。」というこだわりのない仕事、・・・・・オーナーをむいて一緒に楽しんで作品を作ろうとする姿勢が全く見えません。職人も、こだわりもなく、だまって自分の仕事だけやって、引き上げていきます。会話も、討論も、笑も怒声もない静かな現場です。自分たちの職人に改めて感謝です。先日、塗装の出来具合が気に入らず、自分の塗装屋に相談すると、北九州から熊本まで、すぐ見に来てくれました。こんな人たちでオーナーとともに作った家は素敵です。
納得できない。
大手企業が最近電話に出ず、コンピューターで対応して、番号押させたり、待たせるだけ待たせて、かけなおせと機械から言われる始末。腹が立って仕方ない。みんな怒っていても、金もうけ最優先の会社は、平気のようです。お客様と対峙しない会社は人が育ちません。やっと電話に出たかと思えば、耳を疑いたくなるような無知で、社員教育がなされてない腹の立つ対応です。お前ら何様かと思わずにはいられません。人ときちんと話さないとわからないことがいっぱいあるでしょう。会社の中も顔つき合わせて会話せず、機械でボタン押して自己表現してみろ。伝わらないやろ。そういう人たちがパソコンで、愛の告白をし、プロポーズをしているのでしょう。規模だけ大きくて中身のないバカな会社が多すぎです。
メールだけ送って何の連絡もなく、それで仕事をしたと思っている人が多いこと。遊びじゃないんだから仕事はきちんと報告、連絡、相談が常識でしょう。こんなやつに限って、いい仕事ができません。人の顔を見ないと人が何を考えてるかは見えません。したがって頭が悪い大人が増えていきます。子供が育てられない大人になります。
旅館ホテル、交通機関、・・・・・いろんなチケットはパソコンで予約、購入すると安いのはわかるのですが、人と話して決めたい方なので、時代遅れと言われようと、高かろうと電話口の人の魅力も含め、決めてます。
粋で、魅力的な人に出合うと、幸せな気分になります。正論で生きていきましょう。
いろいろ口うるさいので、おかげで、身の回りに変な奴がいません。排除する前に、逃げていきます。
安心できるメンバー
朝から南区M邸に走りました。渕上大工、屋根屋、監督が集合していよいよ本格スタートです。わかり合えてるメンバーでの施工は久しぶりです。安心感があります。昨日の電気打ち合わせも、職人とは思えないほど、お客さんと話し、前向きな意見を出してくれました。われわれは根っから住宅屋です。いい家をつくるために、デザイン屋も職人も同じ土俵でディスカッションをすべきです。組織が大きくなると、お客様も見ず、現場も見ず、家に思い入れがないお偉いさんが、物事を決めます。会社の利益を守ることがすべてで、常識が通じません。家づくりの根本が違います。そんな組織に守られ寄らば大樹の陰でのうのうと生きてる組織人は、現場で違和感を感じます。お客様や監督より、会社のお偉いさんを向いて仕事するのですから当然です。
葬儀
対馬の叔父がなくなりました。葬儀に行くため東京から来る息子と福岡空港で待ち合わせです。10時半の対馬行は強風のため欠航。2時半まで待ち、大揺れの中到着。レンタカーで、一時間半走り、最後のお経に間に合いました。滞在時間30分で一時間半かけて空港にトンボ返り、福岡行きは間に合わず、長崎行き最終に乗りました。小さな小さな飛行機はプロペラを必死で回しながら大揺れで何とか夜八時半長崎空港着。平田に迎えに来てもらい、息子と三人で10時過ぎ福岡到着。大変な一日でした。
子供のころからかわいがってもらった叔父の死は、時の流れと、自分の老いを痛感させられました。叔母や、いとこや親戚との久々の顔合わせは、もう不幸ごとの時くらいかな。とさみしく感じました。毎朝仏壇の前で手を合わせるひとが18人だったのが19人になりました。
政治家、役人
めでたい国です。公共の電波を使い、女性閣僚の追い落とし合戦です。それぞれの仕事の世界があるのでしょうが、そんなことは新聞記者や週刊誌に任せて、議員や役人は本来の仕事をしてもらわないと、税金の無駄使いです。安倍さんが海外で、どんなことをしてきてどんな成果があったかが大事で、帰ってきて小渕さんを首にするかしないかなんて、あまり重要ではありません。
今日午前中県庁職員と約束してましたが、連絡も取れず、明日もどうなのかわからないそうで、困ったものです。期限がある申請仕事でこの体たらくは民間では怒鳴られるか下手すりゃ首です。いつになると、政治家や役人は、国民を見て仕事ができるようになるのでしょうか?頭のいい人のはずなのに、自分のために汗はかけても、人のために汗をかけなければ、人は動きませんし、人からは支持されません。党員がやくざの組争いみたいなことが政治家の仕事と思っていると、いい政治家が去って、馬鹿ばかり残る事になります。
ステージ完了
地方の力
大都市と地方を比べて、地方が優れているものといえば、人のつながりであり、人間らしい価値観のように思えてきました。競争や受験や、出世や、人が日常生きていく中で必要ないものに力を注がないと、豊かな暮らしが手に入らないのが都会です。みんなでコミュニティーを作り、何かやろうとか助け合おうとか人としての生活の営みは地方にあります。経済ばかりの観点から地方再生は無理だと思いますが、お金はなくても豊かな暮らしのコミュニティー作りは地方でしかできません。自然とリーダーができ、出身者の有識者にアドバイスや活動に参加してもらい、国に頼らず独自の文化の再構築をやりたいものです。お声さえかかれば住まいや建物で協力できれば楽しいと思います。