あなたのためだけの・・・・・・

人は悩んだとき、苦しい時、誰かに相談します。偉い人や成功者、仲のいい理解者にそれを求めがちですが、いつも、ずっと「あなた」を本気で見つめ、愛し、心配し、怒り、注意してくれる身近な人だけが本音で意見してくれます。「あなた」はいつも自分を正直に隠さずさらけ出すことが重要です。「黙って聞いてくれる。」「わかってくれる。」「優しく励ましてくれる。」で済む悩みならそれでいいのですが・・・。答える人もその人のかなりの部分を理解していないと、愛情がないと本気で「あなた」のためだけの熱い意見はできません。だから、素敵な親、パートナー、親友・・・・・が大事な存在です。一般的な話ではなく、「あなた」のためだけの・・・・・意見してくれる人をもっている人はすごい財産です。それに気づかない人もおおいのですが・・・・・。もし間違って手放したとしたら、しがみついてでも取り戻すべきです。何よりの財産ですから。

家もそうです。一般的に多くの人が支障なく快適に暮らす家を企画して販売することでビジネスをしている大手メーカーは、できることできないこと、オプションを用意した中で家づくりを行います。メーカーの作った都合のいいルールの中で家づくりは行われます。われわれは「あなた」のためだけの家づくりを行っています。相当の時間、手間暇をかけて打ち合わせを重ね、すべてのご要望をお聞きして、プロとして消化し、形にして喜んでもらう。非効率ですが、「あなた」のこだわりは形になり我々もいい作品が作れます。

「あなた」のためだけにと思ってもらえる人に出会えることも、思う「あなた」に出会える人もどちらも素敵です。私にとっての「あなた」は、もちろんお客様です。「あなたのためだけの家づくり」我々のポリシーです。

ひらめきと、かん

私の建築デザインは、ひらめきと、かんに支えられています。ひらめきと、かんを磨くには、見て聴いて、いろんな人と真剣に話し、だれにでも声をかけ、とにかくまじめに遊ぶことです。高級だろうと、低俗だろうと、哲学書だろうと、週刊誌だろうと読み漁り情報の入れ替えが必要です。学術的な勉強は嫌いでしたから、試験は嫌でしたから、これが天職です。動くこと、忙しいこと、働くこと、人と会うこと話すことなどは、大好きです。苦になりません。でも裏でいろんなことを真剣に突き詰める押し問答を繰り返しています。本物の結論をその都度出さなければ気が済まない性格です。

でもちょっとでも怠けると、ひらめきと、かんいうやつは蓄積することができないので放電してなくなるのです。遊び続けなければいけません。これも結構大変で、心にダメージや心配事があるとなおさらです。年を取ると「健康であること。」も大事になります。今、仕事同様、ひらめきと、かんを持続させるのにきりきり舞いしてる自分がいます。人生の「負」の部分を長く放ってゆっくり解決することはできず、すぐ消化して解決していかないと、前に夢や希望が見えてないとこの仕事はできません。「小澤さん、楽しそうですね。」「おもしろいですね。」「変な会社ですけどなんかいいですね。」「生き生きしてますね」「普通じゃないですよね。」・・・・・・こんなほめ言葉?をかけ続けていただけるような自分でありたいものです。

 

土日の顔

相変わらず平田が頑張ってます。土日の朝は特に、集中力と緊張感で凛々しい顔になります。ずーと同じ価値観で私以上に勉強し全て仕事を優先させてここまで来ました。経営者より、より経営者らしい感覚でお客様と接し、信頼と信用を勝ち取ってます。疲れでへとへとになりながらも、お客様の打ち合わせは、完ぺきにこなすプロ根性には恐れ入ります。先日新しいアシスタントを募集し面接をしました。平田の言葉は「この仕事が根っから好きかどうかです。私は、手取り足取りで教えませんしそんな時間も余裕もありません。観て聴いて自分から動き、覚えようとする人には、徹底して教えます。会社は1,2年はあなたへの先行投資です。あなたも1,2年は何よりも仕事を優先し、集中して一人前のコーディネーターになろうと思うかどうかです。」同感です。

私と平田は二十数年徹底して高いレベルを目指してこの仕事をしてきました。最初のころはよく怒り,泣き、仕事ができるようになってからはよく衝突もしました。よく続いたものです。お互い造る家にはプライドが持てたからでしょう。たくさんのいいご入居者にも恵まれ、作品ともども何よりの財産です。同じ考えで、仕事好きで何よりお客様を優先する社風の中で仕事をするのはすごく敷居が高く難しいとよくいわれますが、それがDアート企画なんです。

これからは少しずつ、人を育てながら作品を作る年齢です。これまでなりふり構わず働き、酷使した体をいたわりながら、女性として、上司として、新しい魅力あるコーディネーターを目指してほしいと考えてます。まずはダイエット。

エスプレッソ

先日大工のK親子と昼食をとりました。ややしゃれたところで、イタリアンです。大工という職業は騒音の中の仕事ですから声が大きい人が多く、現場のことや今後のことなど雄弁に語り、我々のテーブルはやや、浮き気味でした。終わり際にお店の人が来て、「最後御飲み物は?」「コーヒー」と私が頼むと「エスプレッソでよろしいですか。?」「はい。」それを聞いていたK大工は「エスプレッソってあれ?」と隣のテーブルで飲んでる人を見て、「あれこまか。俺エム」「??????・・・・・・・・」エスプレッソのカップを見てエスはSサイズと思ったらしく、大爆笑です。これにはもう一つ落ちがあり、親父が「エム」といったすぐ、息子も小さい声で「俺も」といったのを聞き逃しませんでした。本当に愛すべき親子です。あーなりたいかといわれると首をひねりますが、見習うべきところがたくさんあります。なくてはならない人です。

大切な人へ

最近 大切な人に わがままな手紙を書いたり、強引に思いを伝えたり、電話をしたり、少し焦っている自分がいます。おふくろの衰え、子供たちの自立、仲間や同級生の健康、気がかりでさみしいことも多くなりました。これからもいろんな人と出会うでしょうが、新しい人たちと新しい歴史を作っていく時間も多くあるわけではありません。私の年からすると、今まで出会い育て、作ってきたものや人をより大事にすることが何より必要だと感じてます。簡単に粗末にすることなく、より気持ちや思いを再確認して、大切な人をより大切にして、頑張りたいと考えています。 これからの人生設計はより ディティールにこだわって、十分話し合って 、刺激的で魅力ある物に進化させたいと考えてます。

遠賀川

秋晴れのいい天気が続いています。最近仕事で、水巻、直方に行く機会が多く、遠賀川沿いの道を走ります。コスモスがたくさん咲いて、多くの人が遊んでました。きれいな風景です。遠賀川というと私は「青春の門」を思い出します。高校3年から大学時代、信介シャンと織江を追いかけてました。ずいぶんリアルな影響を受けた小説です。「こんな世界もあるのか。」対馬という離島で生まれ育った人より特殊な生い立ちの自分がそう感じ、驚きました。

直方の医院、自宅改装の仕事をご紹介いただき、ご挨拶と現場調査をさせていただきました。水巻のK邸同様、長く地域医療に貢献され、息子さんの代に移ろうとされる時期のようです。院長先生ご夫妻と息子さん立会いの下、隅々まで見せていただき、ご意見もお聞かせいただき、私どもなりのご提案をさせていただく事になりました。いつも、老舗医院の先生のお話から、地域へのホスピタリティーとボランティアが感じられます。「若先生」にもその精神は自然と受け継がれているようです。いい提案をさせていただきます。

目頭が熱くなるお電話

ご入居者のK先生から朝早くお電話をいただきました。今やってる下関のY医院の内容や工事価格等のお問い合わせで、近い将来、医院を作るときの参考にしたいというお話で、その際は小澤さんにお願いしたいというお話をいただきました。K先生には大変お世話になりながら、不義理を働き、ずっと申し訳ない気持ちを持ちながら、伺ってお詫びしなければと思いつつ3年余り過ごしていました。数か月前やっとお会いしてお詫び申し上げた私に、このような電話をいただけたことにとても感激しました。電話を切った後、一人で目頭が熱くなりました。エネルギーがわき出ました。

自分も人ときちんと接することができる人にならなければ・・・・・。自分の身近な人にさえ、安心感や希望や夢を与えられてるか疑問です。人はそこでつながってるはずですから、いつも声を掛け合うことが大事なことです。一本のいただいたお電話でいろんなことを考えさせられました。そのことをすぐ中村に電話して、平田にも話しました。

 

 

 

 

 

休みと仕事

今日もいい天気です。世間は3連休でいい天気に恵まれ、みんな楽しんでいるようです。昨日はご入居者のリフォームの打ち合わせでM邸、K邸に伺いました。懐かしさから、思い出話や近況報告も含めて楽しい打ち合わせでした。

我々は休みません。出社、休み、勤務時間等は必要としないどころか、邪魔です。それは能力のない集団を束ねるための方法です。全て自分で考え自分で判断できる集団は自己責任の元、休みを決める必要もありません。「休みもなく大変ですねー。」とよく言われますが、休まなければならないとすればそれが大変なんです。最近よく耳のする言葉で「それいいねー。楽そうで。」「これだけ休みがあれば楽よねー。」「そうしてもらえると楽」楽を求める風潮・に危機感を持ってます。楽をすればするほど、経験不足、能力不足、思考不足になり人に頼り生きていく、何の達成感もない人生になります。

人生の修業をすることもなく、集中力をもって頑張ることもせず、大したプライベートも持たないくせに、自分の時間とやらをやたらほしがる若者たちに喝を入れたくなります。仕事を必死でやることで、面白いことに出会ったり、社会性を身につけたり、すてきな人に出会ったり、価値あるものに心動いたりして、自然と自分の人格ができ、人と語り合うことができ、人を自然と育てる権利が持てるのだと思います。「子育て」をしてはいけない人が子供だけ作ることを世間が許しすぎです。この閉塞感や不景気感や危機感を持たない危機感を打破するには、自己責任を植え付け「働け、働け」の精神が必要だと思います。

ここのところエラそうなことを書いていますが、私と同年代の懐かしい仲間が続けざまに、病気と闘っています。みな自分の人生の中でそのことを消化し、前向きに考えて戦っています。いろんな手紙や電話をもらう中で「まだまだ熱く頑張れてることがうらやましい。」といいます。「50,60は鼻垂れ小僧。みんなでまだまだ頑張るぞ。」が私の返事です。

温度差は悲しい

まだこの年で落ち着けず、おおらかにいろんなものを受け入れる度量もなく、すぐ熱くなりすぎて、まっすぐに考えすぎて、あきらめが悪くて、周りの人との温度差を感じることが多々あります。「社長とはそんなもんよ。」とわかったようなことをいう人もいます。「まあ、そうはいっても、そんなにうまくいかないですよ。」という言葉や態度に接すると、悲しい気持ちになります。自分を主張しながらも、相手を思いやる気配りは忘れないようにと考えてはいるのですが。自分が幸せな時や、仕事がうまくいってる時ほど、自分の周りをよく見て、頑張ってる人にその気持ちを分け与える優しさを持ち合わせたいと考えてます。一人では[今]はないのですから。わずかな一言でも「見ていてくれてる、わかってもらえてる。」と感じてもらえれば落ち着くはずですから。孤独感の中で生活したり仕事をするほどつらいことはないですから・・・・。

平田、中村、工務店、大工、職人、仲間たちと温度差のない気持ちで、認め合い助け合い、Dアート企画の家づくりを完成させたいと考えてます。みんなで、よく話し合い、切磋琢磨しながら、成長しあう先頭に立って、喜怒哀楽を素直に出しながら頑張ります。

建物の出来栄えでその成果が図れる仕事です。中村の言葉ですが最後にお客様から「ありがとう。」をいただくことにみんなでこだわりたいものです。

母の施設に行きました。最近心穏やかになれず、仕事の合間や夜に、元気な母ではなく、弱ったさみしそうな母が時々頭に出てきます。椅子にきちんと座れず、眠ってました。職員の人に聞くと、夜眠らないそうです。起こして耳元で大きな声で「幹文よ。わかる。」「はい。」全てわかってないのですが声を聞かせてくれます。働き通しの母でした。みんなが母を語るとき、私の同級生やそのお母さんたちも、あんなに頑張って働いた人はいないといいます。まして寝たきりの祖父、祖母二人を介護しながら・・・・・・・。親父は船乗りで家には半分しかいないし、私は諫早の高校に下宿してました。叔父叔母と「小澤」を守った人です。尊敬してるし間違いなくマザコンです。「働く」ことの尊さを叩き込まれました。今の気分はまさに「吾亦紅」さながらで、帰り際に「髪に白髪が混じり始めても、おれ死ぬまであなたの子供」と胸の中で歌いました。

いつの間にか、きつい時、悩むとき、うれしい時、大事なことの前、母のところに行ってます。顔を見てると自分にしか聞こえませんが、いつも「しっかりしなさい。」と言われてるように感じます。9月は誕生日でした。まだ83です。時代は流れてます。