元気の出る話

昨夜サッカー日本代表がワールドカップカメルーン戦に歴史的勝利をおさめ、やや元気をもらえたわけですが、最近のニュースでは「イトカワ」という小惑星に行って帰ってきた「はやぶさ」に大きな感動と勇気と元気をもらい、日本人としての誇りも久しぶりに味わうことができました。長い歳月、苦難の連続だったようですが、それをみんなで必死に乗り越え任務を果たし帰還させたことはまさに奇跡です。無人で感情をもたない機械であるはずの探査機「はやぶさ」の旅に心動かされ、涙するのは、地球にいるスタッフ全員がけっしてあきらめることなく全力でささえることで、機械を生命体に進化させていったように思います。この「錯覚」は高い文化ではないと起こり得ないことで何より日本らしい偉業だとおもいます。私もオーナーやスタッフと力を合わせ、家を生命体に進化させるほど強い思いを持ち続けるつもりです。

地鎮祭

中央区O邸の地鎮祭が執り行われました。梅雨入りしていましたが雨もふらず、滞りなく終わりました。近隣挨拶ではお留守のところには、挨拶状をおかしていただき再訪問するつもりです。仮設の電気、水道の手配,遣り方、基礎と入っていきますが、天気予報とにらめっこの日々になりそうです。地鎮祭にあわせて模型も完成しました。渋い色とテクスチャーは、大人の家です。落ち着きのある邸宅として、全力で作り上げていくつもりです。17日職人が一同に集まり着工前打ち合わせを行う予定です。

男の言い分、女の言い分

家を作る際、トイレは男と女で一番意見が異なるエリアです。一般的にメインはやや広めでタンクレスのおしゃれなウオシュレット付洋風便器にカウンター付手洗いを設置するか、もしくは、贅沢して洗面化粧台を設けることが多いようです。よほどの広さがなければ「小便器」を設置しようと言う話にはなりません。ましてや洗面化粧台や手洗い器をやめてでも小便器をなどと言う話は皆無です。男は小便器の前に立ち用を足すことで男を実感するのですが、それもかなわず百歩譲って洋風便器の便座をあげ、立ってすることで男を保っているようです。女性にとっては立ってされることで、飛び散る不潔さ、掃除の大変さを必死で訴えかけてきます。最近はご主人に「座って用を足してください。」というリクエストが多く、若干の反論をされるご主人もいますが、結局は「わかりました。」ということで一件落着です。男として、女として、自己主張しあいながらも微笑ましい会話の端々に、しっかり愛情が感じられます。

福岡市K邸

久しぶりの訪問

約一年半前に完成した北九州のM邸にF棟梁と一緒に訪問しました。引渡し前に誕生したお子さんも大きくなられ、庭の芝もきれいに根付いてました。玄関に入ったとたん、セントラルエアコンのさわやかで心地いい空気に触れながらリビング、ダイニング、キッチンに足をのばすと、勾配天井の大空間とアイランドキッチンのグリーンの大理石カウンター、それに六角形に張り出したヌックが存在感たっぷりでした。手前味噌になりますが、F棟梁と「いい家やなー。」と話しました。住んでみられての多少の手直し、ご要望工事を来週やる予定です。ちょっとしたこともデザインを大切にされる奥様ですから、いい提案をして喜んでいただければなによりです。

好物と浪費

型枠検査のため白石の現場に行ってきました。一人では寂しいし、疲れるのでF棟梁をさそって運転してもらい一時間四十五分かけて到着しました。暑い中、大工である施主のお父さんとお兄さんが基礎屋を使わず、自分たちで丁寧に工事をしていました。鋼製型枠ではなく、新しい合板型枠で立ち上がりが組まれ、金曜日コンクリート打ちだそうです。最近、経費節減のため高速を使わなくなったのですが、下の道を走ると、いろいろな好物や懐かしいもの、珍しいものが目に入り、寄り道してしまいます。小城を通ると、「水田の塩羊羹」を買い,三瀬を通ると「三瀬そば」を食べ、北山では評判のパン屋に寄りました。合計すると高速代の三倍くらいつかってました。F棟梁からは、家族への土産まで要求され、「こんなだったらいつでもお供しますよ。」と笑顔で帰って行きました。節約が浪費にかわり、やや自己嫌悪になりました。

地縄張り

中央区の「正統派の輸入住宅」O邸の地縄張りをしました。どの家も地縄は小さく見えます。「えーこんなに小さいの。」と心配顔になられたオーナーを何人も見てきました。工事が進むにつれて建物は大きくなるように感じるものです。しかしながら今回のO邸は85坪です。「地縄の段階でこの大きさなら上棟の時はそうとうおおきいなー。」と張り終えた地縄を見ながら大工と話しました。大工もこの家に携われることがうれしいようです。夜は、設計のS氏とコーデイネーターのH女史、輸入部材担当のK氏と4人でコンビニおにぎりと麦茶で小腹を満たしながら細かいマテリアルの打ち合わせをしました。いよいよ始まります。

様変わりする結婚式

親戚の結婚式に出席しました。場所はノートルダムマリノアです。海辺のチャペルで外人の牧師、賛美歌、ファンファーレで結婚式が行われ、チャペルの階段を出席者のフラワーシャワーを浴びながら中庭に下りてリムジンに乗り込むという、まさに「欧米か」と言いたくなるプログラムでした。海外に行かなくても「夢の挙式」を提供してくれるようです。建物もそれなりのマテリアルをつかい、悪くありません。見慣れたモールデイング、ウインドウヘッド、三方枠などたくさんありました。パーテイー会場は大きなガラスから、博多湾、能古島が間近に見え、明るいリゾートレストランの様相です。歴史がない分、文化も人も真似事のように感じましたが、デイズニーランド、ハウステンボスなどのテーマパークにはじまり、インターネットをはじめとするメデイアによる世界の情報によって、明らかに若者の間で欧米文化が根ずいていってます。輸入住宅が将来増えていくと今日の結婚式に参加して確信しました。その文化が定着する頃「本物と偽者」のみわけがつくはずです。だからこそ本物を作り続けます。

恩人からの電話

私は、約20年前,30代前半の頃、初めて手がけさせていただいた輸入住宅が総レンガ張りで150坪のY邸でした。Yご夫婦はヨーロッパでの海外生活の経験もあり、妥協のない本物のエレガントな住宅を希望されており、まだ知識も経験もない私は緊張感いっぱいで、必死で設計し、打ち合わせをしました。一生かけても経験できないような作品を、若造だった自分に「若い感性に賭けよう」と託してくださったことに感謝し、その後のデザイン屋として、恥ずかしくない家を作れるようにしてくださったのもYご夫妻のおかげです。竣工式の時、引き渡せた喜びと、緊張感からの開放で、不覚にも号泣してしまいました。いい住宅をたくさん作ってきたつもりですが、取引先のアメリカの業者が「アメリカでもめったにない。すばらしい。」と感嘆の声を上げてくれたのはY邸でした。昨日そのY奥様からお電話をいただきました。「元気でがんばってますか。」と言う優しい言葉が身にしみました。20年と言う長い歳月のなかで、それぞれ訪れた試練に立ち向かい今、がんばっていることに凄く共感でき、また勇気の出る言葉を頂うれし涙をながしてしまいました。私の人生の節目に必ず声をかけてくださるY様に感謝します。人にしても、物にしても「本当の本物」が少しわかりかけてきた今からが、自分でも楽しみです。

Y邸邸ダイニング

Y邸玄関ホール

デコレーション造作

百道浜のリニューアル工事の大工造作が終わりに近づいてきました。ウインドウヘッドや階段親柱などデコレーション造作も次々と完了しています。日々変わる空間をオーナーも楽しみにしていただき、毎日足を運ばれます。特に輸入住宅特有の玄関ドアデザイン、キャビネット、モール、内部ドア、洗面ボール、カランなどは、満足いただいているようです。今日から外壁を塗り替えます。数日後は外部の窓周りや外灯取り付け台座などのウレタン系デコレーションが取り付けられ、より一層ご満足いただけると確信しています。後、半月で完成です。いよいよあわただしい、活気ある、楽しい内装工事がはじまります。

キッチンキャビネット設置

昨日から本格的に百道浜で二邸同時にキッチンキャビネットの組み立てに入りました。歩いて1,2分の距離なので、あっち行ったり、こっち行ったりでほぼ1日現場にいました。西新の事務所からこれだけ近いところで二邸の現場が持てることは大変ありがたいことです。一軒はメイプル材のビストロブラウン色でカウンターはグリーンの大理石がまわり、壁にも200角の大型タイルを貼ることで、重厚な仕上がりになります。もう一軒は、リニューアルのテーマでもある「ブルーリゾート」らしくパネルはMDFのボーン色で各所にモールなどのデコレーションを施す予定です。またIHの前壁にブルーのモザイクタイルを貼り、明るいキッチンを演出します。どちらも個性的で広いキッチンが出来上がるはずです。一見の価値ありです。配管、コンセント、照明工事、シンク、IH、食洗器、カラン、浄水器など打ち合わせることはたくさんあります。ここ数日コーデイネーターは二邸を走り回るはずです。