魅力

スポーツにしろ、音楽にしろ、お笑いにせよ、技術が優れた人、記録を作る人は相当の努力をされてるはずです。先日テレビで、卓球なんか子供のころ、夜中の一時二時まで練習だそうです。プロを目指す子供らは考えられないような努力をし生存競争に勝った一部の人が表舞台に立てるわけです。でもそれに「魅力的な何か」が備わらなければ「スーパースター」にはなれないのです。魅力とはどのようにして作られるのでしょう。我々世代、王と長嶋、美空ひばり、石原裕次郎、力道山・・・・・・。人がスターを作ってた時代もあったでしょうが。今はそれも難しくなりました。私見ですが、車について言うと安心できる技術の裏打ちはトヨタです。でも車が魅力的かと問われると?。住宅産業で言うと積水が一番認知されていますが、一番魅力的ではないようです。

魅力的になる定義は今はないようです。実力、時代背景、ライバル、生い立ち、こだわり、人にない感性、夢・・・・・それらが運と合体して出来上がるもののようです。金もうけが先頭に立つと魅力は逃げます。我々も弱小ではありますが「魅力ある家」を作るデザイン屋と言われるように日々、勉強します。

さわぐ人,群れる人が嫌いです。

せっかちで、うるさいところが嫌いな私は、料理がなかなか出てこず、周りを気遣うこともできないくらいのうるさい酔っ払い軍団がいる店はすぐ出ます。そんな店は、料理や酒を楽しませるのではなく、酔っぱらわしてくれることで金をとってる節があります。修行もせず、頭にタオル撒いた素人兄ちゃんがやってることが多いように思います。店の主も、客も、何の魅力もなくただ酒で酔うことだけです。そんな場所に子供を連れて酔っぱらってる大ばか者もいます。騒ぐ酒、語り合う酒、味わう酒、・・・・場所をわきまえましょう。

我々で言うと、たまにですが、こだわりの住まいを、引き渡した途端、半端じゃなくぶっちらかしてる人がいます。豊かな住まい、暮らしが描けず、高い箱を作っただけの人です。そんな人ほど何度も電話してきます。家族そろって哀れです。ちょっとしたことで大騒ぎをしてメンテで呼ばれ家に入ると、そんなことより片づけるのが先やろと思ってしまいます。散らかってるものを足でかき分けるほどです。掃除もせず、管理不足が故障の原因です。倉庫で暮らせばいいものを。いや倉庫の方がまだ整理されてます。頑張って作ったものを粗末にされ、バカにされたようで二度と伺いません。

料理にしろ家にしろ主とお客様は同じ感性で認め合って、大人としてのいいお付き合いが続くと思います。そこは気にせず、金のやり取りまでの付き合いは何も生まれません。成長できない仕事は簡単に起業でき、簡単につぶれます。

オーナーの楽しみ

家づくりはオーナーが主役です。ただ、家の完成までにすべてが決まるかのように、焦りや、迷いや、悩みで、ストレスを感じる人もわずかながらいるようです。家はお引越しからすこしづつじぶんたちいろに作り上げていくものです。年々素敵になっていくものです。照明、カーテン、家具なども早く、衝動買いで、失敗されるケースも少なくありません。お店でそれだけ見れば素敵と思うのでしょうが、トータルで空間や、家の路線を考えると、頭をひねることも時々あります。ネットの安売りも要注意です。デザイン、大きさ、色、・・・お店の人も、売ることに必死ですし、空間を知らずに売るのですから。打ち合わせが終わり図面をフィックスしようとすると、急に不安になるのでしょう、「やはり平屋より二階建てがいいでしょうか?」根本的なことを急に言い出される人もたまにいます。わずかなオーナーですがすべてを含めて、我々の力不足が招くことだと思います。こだわりはモノではなく、空間に。好きな色ではなく、カラーコーディネート。広い、高いを追求せず、居心地がいいバランスの空間を目指しましょう。広くて高いのがよければ、体育館です。ほとんどのオーナーは我々に家づくりのかじ取りをお任せいただき、楽しく、面白く、完成し、予想以上に素敵に住んでくださっています。家のご案内や、作品集でそれがわかっていただけているようです。

私が許せないのは、われわれに調査、デザインさせて、そこから急に連絡取れず、気が付けば似たようなチンケな家が建っているずる賢い人です。我々の仕事がなめられてます。こんな人を見極める目を持てるようにならないと。

盆も正月もない仕事。

週休二日とか、盆正月の長期休暇、最近では一週間の夏休み、育児休暇、金曜日早く帰ろうなど、やすめることがいいことのように言われます。私のおやじは船乗りで、おふくろは食料品店と、仕出しをやってました。じいさんの口癖は「大人の仕事に盆も正月もあるか。」でした。小さいころから、日曜日という感覚はなく、大晦日は21時に店を閉め、それから12時までかかって棚卸でした。おふくろはそのあと、正月の料理を作っていたようで、「盆、正月がいちばんいそがしい。」と言ってました。でも生き生きしてて、そんなおふくろが好きでした。運動会や、敬老会、・・・・いろんな町の行事の仕出しの注文を受けると、もちろん徹夜で、ぎりぎりに配達です。「小澤の弁当はうまい。」といっていただきたくて、数日前から食材とおかずを考え、楽しそうに悩んでました。親父も、当然海の荒れ具合で動く仕事です。特に冬の玄界灘は荒れるため、対馬に帰れず、乗組員は大きなフェリーで帰し、博多の船で、正月ということも少なくありませんでした。小さいころから休むということは身近になく、休まず働けることがいいことと叩き込まれたためか、いまだに休まなくていい仕事が素敵だと思います。休みなんぞ、自分が決めるものです。

8月終了

今日で8月終了です。平田が今月の支払いを夕方終えると、いつもながら、「終わりました。今月もありがたいですね。」とほっとした表情で言うはずです。いいことも、腹立たしいことも、消化したうえでの、月締めです。昨日は筑紫野でT先生の土地契約に立ち会い、佐世保に走り、マンションの仕上げの打ち合わせ、ワッセナーに移動して、U邸現場、A街区調査、自治会の打ち合わせ・・・・・無事終わりました。9月の最初は鳥栖M邸の検査、引き渡しです。いい仕事をさせていただき、職人も含め、評価は高いようです。引き渡し前のこの一週間がとても、充実する作品はうまくいった証拠です。K建設に感謝です。月の反省、物件ごとの反省、週の反省、一日の反省・・・・・この繰り返しは、思考を前向きにするためのものです。九月は打ち合わせ、申請、引き渡し、着工、めじろ押しです。オーナーに全てにおいて喜んでいただけるように、動き回ります。

ワッセナーA街区の小住宅は我々にちょうどいい広さで、東京の息子が「共有で買おうよ。」と乗り気ですが、管理費や、リニューアル費用を考えると、難しいと思われます。運河側はオークラがきれいに見えますが、専用の桟橋に置く、クルーザーもボートもなく、「かっこ付かないぞ。」というと、「スワンのボートくらいなら変えるかも。」とふざけたことを親子で話しました。一瞬の夢を見ました。

坪単価って?

その辺のオッチャンおばちゃんの下世話な話題のように、民主党の国会議員が「税金を使ってるのに、加計学園の坪単価が150万とは高すぎる。」と大声で訴えていますが、自分が無知でバカだといってるようなもので「坪単価」などというレベルの低い住宅屋が使いそうな安売りのはずかしい話をしてることが滑稽です。契約行為とは施主と、作り手が金額も含め納得して契約を結ぶのですから周りがとやかく言う必要もありません。私に言わせれば、知識不足、勉強不足、新幹線でお手手つないで、パーティーで金集め、必要ない経費を政治資金で私的に使い、国会で寝て、記憶すら失う人ばかりの議員に税金で多額な報酬を税金で払うことがよっぽど罪で、許せません。人としての単価はゼロだと思います。コロコロいうことが変わり、代表が変わり、離党者が多い政党に政党助成金を税金で払われ、それを平然と受け取り、人のことは「坪単価が高い。税金だぞ。」と吠えるのはどんな根性してるのやら。100万するバックもあれば、1万のバックもあります。3000万の車もあれば、100万の車もあります。3000円のハンバーガーもあれば、100円のハンバーガーもあります。ましてや一級建築士と称して、「図面を見ると高い材料ではないので坪150万は高すぎる。」とほざいている人がいるようです。。材料で金が決まるのではなく、それをどう操るかがいい建築家であり、オーナーの満足をいただいていい作品です。自分の仕事にプライドがないどころか貶めてます。私に言わせれば、公共施設の建築費はうらやましいくらいの予算です。城の修復なんぞ言い値です。そんなことも知らんから、人から依頼がなく暇だから民法のテレビなんかに出るんです。仕事しろ。お金で人を攻撃するのではなく、本質の議論をして、理事長から話を聞きだし補助金不正があれば、そこからいろいろ真実を精査すべきです。「坪単価」という言葉を使う議員がこの国にいることが恥ずかしくてなりません。籠池さんが逮捕されるのなら、同じような商売してる人、議員・・・・逮捕されなければおかしな人がたくさんいると思うのは私だけでしょうか?

安倍さん、菅さんどう思います?

品格

少し前、品格という言葉がはやりました。とても大事な人としての資質です。品格は躾と勉強と、知識と、継続で養われるものだと思います。日本人は本来持ち合わせたように思いますが最近欠落傾向です。我々の仕事で言うと、ただでデザイン案を要求し、その返事も、報酬もなく、ひどくなるとそれを三流工務店にわたし猿まねの、なんちゃって輸入住宅を建てる怪しからん品格のかけらもない人がいます。今、北とアメリカのリーダー二人にも品格が見当たらず、自分が得することしか考えてないようです。韓国中国も同じようなリーダーですが・・・・・・・。マスコミも品格が問われます。人の私生活を暴露し、面白おかしく視聴率目線で物事を伝えてることを恥ずかしいと思わなければ、北や中国の国営放送と大して変わらなくなります。品格のなさは倫理観のなさに結びつきます。この国の怖さは自分たちの人としての素晴らしい資質が失われてることに気が付かないことです。高校野球が愛されるのは野球を通し、躾けられた若者が純粋に、学校愛、郷土愛を持ち仲間と一つの目標に向かっている姿にほっとするのです。

 

完成写真、作品集

ワッセナーの作品集を作ってというリクエストをいただき、近く作ろうと思っています。そのため早速引き渡したばかりのS邸の完成写真撮影を行いました。久しぶりに地球外生物の同級生のカメラマンに頼み、ワッセナーまで走ってきてもらいました。私のわがままな要求にも対応してくれ、3時間ほどの時間をいただき、オーナーご夫婦にも多大な協力いただきました。エレガントなこの家は、有田のご入居者が作られたフラワーアレンジの作品もあり色がたくさんで、写真映えがします。多くの作品を手掛けさせていただき、いい本ができると思います。贅沢をいえば、この町でのライフスタイルがフィルムに収められたらと思います。ここでしかない暮らしが必ずあるはずです。町に静かな活気が欲しいと思います。

東京

先日東京に行った際、銀座シックスに行きました。高級ショッピングビルです。テレビで見る吹き抜けのバルーンは私には何がいいのかわかりません。二子玉川の駅のショッピングモールも近未来的ですがその良さは分かりません。蔦屋家電の取り組みが面白いくらいです。それにしても蔦屋の戦略はどの店舗も魅力的で、何度言っても飽きません。大好きです。本屋としては東京駅横の丸善本店が好きで、丸善がやってるハヤシライスは絶品です。丸善の社長の名前を取ってハヤシライスとしたそうです。表参道から明治神宮まで炎天下を歩きましたが東京は、マスコミに載ったのでしょうが、ラーメン、ケーキ、ジュース、ポップコーン・・・・・・すべてに行列です。並んでまで食べ物を欲する気持ちがわかりません。夜、息子家族が、アマン東京に連れて行ってくれました。外資系のホテルは日本文化を意識するのか和紙を使ったインテリアです。どんどん新しい感性で町が新しくなる中、九段の武道館や、靖国神社、そして東京駅に行くと、ほっとします。じいさんの感覚です。昔、私も爺さんや親父たちに、「そりゃ古いよ。」と言ってました。どっぷり爺さんになる前に、なるべく動けるうちに新しいものに出会おうと思います。

娘に感謝

お盆ですが、仕事で、用意もできず、気にしてたら夕方お客様と食事中娘からメールです。写真に添えて、「みんな仏様はちゃんと用意して、迎えたから安心してしっかり仕事して。みんな仕事してるお父さんを見守っとうよ。」大人になったものです。昭和の女が娘というのもうれしいもんです。人として大事なものは何かを、わかっていることに、感謝です。今の娘を、親父やおふくろに見せたいと思ってしまいます。忙しい中ででも、墓参り、お盆のお迎え、叔父の初盆もできたのは娘のおかげです。いい仕事でこたえたいと思います。