ハウステンボスワッセナーで新しい仕事のお話をいただきました。Y様ご夫妻と、現地で物件を見ながら打ち合わせ後、ご入居者のI様宅をご案内しました。いつもながら笑顔で迎えてくださり、Y様ご夫婦も感嘆の声を上げられ、喜んでいただきました。この家はどなたにも好評です。家の中のさりげないディスプレイはクリスマスバージョンになってました。おしゃれです。平田も私も、自分たちの提案をほとんど受け入れていただいたI邸には特別な思い入れがあります。そしてハウステンボスの中での工事が継続できることはとても光栄なことです。ベストを尽くし、いい提案をしようと思います。デザインと、構造と、予算といいバランスで仕上げます。レンタルハウスのS社長から、事務所をアパートに用途変更する仕事の依頼を受け、早速プランに取り掛かります。佐世保が今や我々の主戦場です。
人生いろいろ、喜怒哀楽
仕事の喜びや不安、心配・・・・・プライベートも同じです。この年になっても、力がないせいか、性格なのか心配事の方が多いと感じます。でもご入居者の温かい一言や、子供や孫の便りで元気を出して、仲間の力を借りて乗り越え、乗り越えしてここまで来ました。自分の人生、すべて自己責任です。ただ自分の好きなことを仕事とし、何とか食べていることは幸せなことです。自分ではいい家を作ってる自負はあっても、評価はご入居者です。幸いご入居者さんとは長きにわたりほとんどいいお付き合いが続いており、たくさんの力をいただいたり、案内等ご協力いただいてます。
人は大なり小なり、何かを抱えて生きてます。毎日、喜怒哀楽を繰り返しながらふと気づくと、60になろうとしています。自分の周りの大人たちが旅立ち、自分のコミュニティーでは最年長の部類になります。総合力ではいまや子供に追い越され、平田に負けてます。「経験」と「人脈」が私の財産です。お金の財産がない私はリタイヤとかのんびりとかできるわけもなく、今以上に動き回り、喜怒哀楽を繰り返しこの仕事をつづけながら生活ができれば何よりです。自分は生涯一住宅デザイン屋です。
佐世保レンタルハウスと、ハウステンボスワッセナーM邸
レンタルハウスは一階がほぼ仕上がり、二階,三階の塗装やクロスの施工中です。オーナーのS社長も、現場にお越しになり、工程確認と、今後の仕事の話をいただき、楽しみです。何度も書いてますがこんなレンタルハウスはありません。広さ、仕上げも、高級分譲マンション以上です。駐車場も2台、個別エントランス、大型バルコニー、大型ストックルーム・・・・・・「分譲しようかな。」S社長の笑顔での一言です。家具までセッティングするかもしれません。
ハウステンボスワッセナーのM邸は構造との兼ね合いを見ながら柱や梁を足したり、抜いたりです。サッシは入り、大きな間仕切りはできました。日曜日にオーナーに見ていただきます。秋深いワッセナーの街並みも、上品さが増したように感じました。ご入居者のIご夫妻が声をかけてくださいました。25日からはB様の庇板金のメンテナンス工事の予定です。この町に欲を言えば、この町の良さをわかり、デザインがわかるひとと、住民の方に対する接客のプロ、サービスのプロがより良いコミュニティーつくりにかかわれば、街の格はもっと上がります。「いい暮らし」が見えればいいのにと思います。
いろいろありまして
昨日ハウステンボスワッセナーM邸のこれまでの進捗と、問題点、解決案などの打ち合わせで北九州のご自宅にお邪魔しました。歓待いただき最後に来月初め家具視察のため神戸にご一緒することでお話が終わりました。奥様が茶室でお茶をたててくださいました。作法知らずの私は緊張し、、何も言葉を発することができず自分の無知さに落ち込み反省しながら帰りました。今日18日は平田が東京出張です。H様の打ち合わせと、現場視察、ホームショー見学、業者との打ち合わせが目的です。朝、空港に送る途中呉服町あたりで携帯を忘れていることがわかり、あと40分しかないのに、事務所にもどり、携帯をとって都市高速ぶっ飛ばしです。頭の中は’007のテーマが流れてました。出発8分前に何とか空港につきました。改めて、福岡空港の近さに感激です。家の者も、孫の1歳の誕生日で、1泊で東京です。出かけることなどめったにない人ですからそわそわドキドキがこっちにも伝わります。トイレに起きると、9時15分の飛行機なのに、朝5時には寝室の電気がついてまして、何やらやってます。事務所ではパートのIさんもお休みで、柏原氏とオジサン二人で昼食になりそうです。掃除や、コーヒーを入れたり、宅急便や郵便、セールスの電話、午前中だけでも日頃やらない事ばかりです。いなくなるとありがたさがわかります。女性は偉大です。
孫も一歳になりました。東京に住んでいますがH様の家を建てさせていただき、この一年、現場に行くたびに、会うことができました。息子夫婦もばあちゃんのお見舞いや、何やらで頻繁に福岡に来てくれます。子供の成長は早いものです。
漬物
最近は事務所でご飯を作ることが多く、昼も、4人でわいわい言いながら出前や、弁当、夜は平田がいただいた野菜や、魚などで作ることがほとんどです。ごはんは玄米のおかゆです。平田特性スムージーも食後飲みます。先日は同級生が漬物など、いろいろ事務所にもってきて、食事を作ってくれました。白菜のつけものをおいしくてお茶で食べてると、塩分が多いとみんなから注意されます。でも漬物がおいしい食事が何よりです。市販品ではない、酸っぱいのが好みです。こうした食事をしてると、外ではあまり食べたくないようになります。これからは鍋の季節です。野菜たっぷりの鍋や豚汁、漬物でのお茶漬けが何よりです。よく考えると、焼肉などほとんど食べに行きません。食事はこんなに健康的なのになぜ痩せないんだろうと考えると、つまみ食いの回数が多い、食べるのが速い、夜遅く何か口に入れる、遠方に出かけた時、いろんなものを買って車で食べる。甘いもの好き・・・・・・・納得です。あ、対馬から送ってくる、トンちゃんや干物等も食欲が増します。
教育
国のレベルは教育で決まるといっていいでしょう。教育勅語や学問のすすめなど、賛否両論ある中で今現代文で読み返してみると、いいことがたくさん書いてあり、納得できます。「民意」という言葉が最近使われてますが、日本人の民意のレベルも怪しくなってきました。日本人の躾、修行、礼儀、謙虚、自己犠牲、誇り、絆・・・・・・これらを総称して教育と呼ぶのではないでしょうか。今なくなりつつあるものばかりです。
今私が首をかしげることは誇りを亡くした日本人のレベルです。中国人のツアー客のマナーや,行動を非難しつつ、たくさん来てたくさん買いものしてお金を使ってもらうため、多くのモール、お店、ホテル等が中国人優遇姿勢であることです。評論家やキャスターまで「迷惑な行動が多いが、お金をつかって日本の経済が潤うので爆買はありがたい。」そんな発言こそ恥ずかしい民意の低い人です。まずいマナーや、ルール違反、約束事が守れない人、人を不愉快にさせる行為の人には売れないという姿勢が必要です。金さえ払ってくれれば少々のことは目をつむりどんどん売ろうとする方もみっともない人と思います。われわれで言うと、金さえ払えばどんな人にも家を作るなんてことは、恥ずかしいことです。職人も怒ります。貧乏しても、わかってくれる方、喜んでくださる方、大事に住んでくださる方の家を作りたいと思います。福岡の不動産も、中国人が物も見ず、買いあさってます。こんなことやってると町が変わります。文化がなくなります。作り手、売り手のプライドはなくしてはいけません。心を込めて作ったりデザインしたものはだれにでも売れるものではありません。教育が大事です。
ホリエモン、古市
彼らの言葉が話題になっています。「寿司屋の職人が十年も修行するのはばか。センスや才能がないだけ。」「今どきのいけてる寿司屋は、二年ぐらいの専門学校に行って開業したり、海外に店だして成功してる。」「機械を使おうと、なにしようとうまいものはうまい。」「長く修行させるのは店が安く若いもんをこきつかいたいから。」これに対し、賛同する人や、反対の人、様々です。経営やシステムやアイデアで商売する人もいれば、すし職人の技や知識、接客を磨き続けそれで商いという人もいるでしょう。できたものを食べ比べて圧倒的な味の差があるとは思いませんが、われわれは、修行を重ね、知識を習得し、技を磨き、研究をつづけお客様の前で堂々と握れる人、接客できるお店を「寿司屋」と呼んでいます。回転すしは「寿司屋」ではありません。「似て非なるもの。」です。回転すしでも大繁盛し、おいしいところもあるでしょう。でも私は寿司屋のカテゴリーに入れません。おいしい食料センター、おいしいファーストフードです。古市という社会学者も、彼独自の価値観があり、「赤ちゃんや、出産は汚いもの」「子供は別の個体」「ぬるま湯の日本は居心地がいい。」「スポーツにしろ難にしろ海外で活躍してる人たちをほめすぎ。」などと発言してるようです。二人とも高学歴で、知能指数も高く,弁もたちます。ただ、賢くないのでしょう。人としての奥深さに欠けてるのでしょう。それは修行をしてないからにほかなりません。わたしは二人とも大好きなんです。誰彼かまわず堂々と自分の考えを語るなど、そうできるものではありません。人は年を取り、人生の修業により奥深いところの物がちらほら見えてくると「最近の若いもんは。」といい始め、若い時のやんちゃと、間違いを自慢げに話し始めるのも事実です。きっと彼らもそうなります。二人は何となく、同じにおいを感じます。似てるようにも思います。同じにさえ見えます。そういうと彼らは反論します。似て非なるものといいたいようです。
心が通わない仕事
最近、仕事においても、しゃべらない仕組みが当たり前になり、特に大手企業には怒りを覚えることがあります。とにかくメールを送ることで仕事が終わるようです。電話をしても、「メールでください。」・・・・・・。危うい仕事のやり方だと思うのですが。顔を突き合わせて話すことが一番、次に電話。誰が何と言おうと機械では真意は伝わりません。横浜も、佐世保も、足を運んで打ち合わせして、現場を見て、相談して、また出来栄えを見て、この繰り返市で、細かいニュアンスも通じるのです。写真や、動画や、図面や、文書をメールで送る行為は、間違ってないでしょうかという質問体質に過ぎず、よりいいものを作ろう、もっいいアイデアはないかを考えてる人はディスカッションを望み現場で人と会って思いのたけをしゃべります。オーナーや職人と心が通い合う仕事をしようとする人は、フットワークが軽く、明るく、おしゃべりです。組織が大きくなると自分達に責任が及ばない仕事のやり方を、コンプライアンスなどと呼び、自分たちの都合をメールで送って読ませたうえで人にものごとを決めさせます。、世の中の仕事を、面白くない方向へ導いてます。支払い条件や、責任の範囲、承諾しなければいけないこと、保証の内容・・・・・・・・・商品はそっちのけです。われわれがパースや模型を作る理由はこれからの打ち合わせで家をもっともっと素敵にするためです。そして自分たちのデザインの検証でもあるのです。
MRI
ご入居者のU先生の医院で毎年恒例、頭の検査をしていただきました。早朝からご夫婦で迎えてくださり、MRI検査です。30分弱うごかないでいることはせっかちな私には辛いことです。検査後丁寧なご説明と、アドバイスをいただきました。やさしく謙虚で笑顔がとても素敵なご夫婦です。いつもドクターであるU先生と、奥様から、接客を学ばせていただいてます。自分の仕事に自信が持てるように、日々努力を続けること。仕事が好きであること。どうしたら安心いただいたり、喜んでいただいたり、納得していただけるかを考えること。ご夫婦の姿を見てそれを感じます。「小澤さんが元気でいないと、困りますよ。」と言っていただけることに感謝と、責任を感じます。力不足ながら多くのご入居者からもそんな言葉をいただきます。幸い今年もいい結果でした。頑張ります。