本物から遠ざかる時代

最近は建築資材の高騰や、職人不足、などの原因で、しっかりした家の受注が少なくなってるようです。ありがたいことに我々は変わらず仕事ができてます。一般的に、築年数が古い家を増改築で売ったり、低価格住宅と称して安い素材で、表情がない四角い家を販売したり、安くするための工夫だけで、「なんちゃって」の時代です。年月を重ねて味わい深い家を作ることより、目先の金のようです。住宅に限らず、ほとんどの建築物は軽く、うすっぺらなものになってます。今の時代のものが100年後、200年後大事に残そうと思うのでしょうか。私は住宅においては今のスタンスで仕事を続けます。自己満足でも納得できる本物を目指し続けます。

 

うれしい依頼

先日、ご入居者とそのお母様を乗せて佐世保の米軍住宅に行きました。途中、ワッセナーのご入居者のところにも寄り、家を見せていただきました。ご入居者同士の交流はうれしいものです。また数人のご入居者からデザイン依頼があり、取り掛かります。八代のH邸の屋根、外壁、などメンテの仕事もいただきました。築34年ですが今もいい関係を続けられることに感謝です。ご入居者の力に支えられます。その中でも水巻K先生ご夫妻のご自宅のデザインが大詰めです。年を重ねるほど時間がもっとほしくなります。

 

幸せ

以前日本中知ってる大手住宅メーカーで働いたことがあります。成績も悪くなくそれなりに充実してましたが、その会社の売るための仕組みに不信感があり退職しました。大きな有名な会社で、いいポジションの役職でもあったためか、みんなが『何が不満でやめるのか。」といわれました。それに比べると独立して始めた住宅デザイン会社は2人の零細会社です。しかし日本中から依頼があり、好きな住宅を建てて、ずっとオーナーとのお付き合いが続きます。再受注も多く、申し分がないほど幸せです。いい人との出会いばかりでビジネスというより自分でも驚く人脈ができました。30数年前からのオーナーとのお付き合いは今も続き、いろんな相談をいただいたり頼んだりです。幸せな仕事です

 

時の流れ

スタッフが11月アメリカに行くのにパスポートが切れとるとかで古いパスポートを持って、パスポートセンターに行ったそうです。勝手なもので10年前のパスポートの写真と今の自分に違和感なかったらしいのですが、新しい写真を撮った時点で、比較すると『わー年取ったー。顔と首の境がわからんやん。」図々しいにもほどがあります。当たり前のことです。今回撮った写真は実物よりよく取れてるというと不機嫌になります。「こんな年とったと思ってなかった。」・・・やや呆然としています。ばあちゃんとしての自覚が足りません。その後、緊急連絡先として会社の電話と私の名前年齢を書いたようです。「10年のパスポートですがこの人10年後生きてそうですか?』という窓口の人の失礼な言葉には、笑いながら『大丈夫でしょう。」と答えたようです。勝手なものです。多くのご入居者のご主人から作品集の我々の写真は『詐欺』といわれてます。「失礼な」と思っていたらしいのですが、これで納得したのではないでしょうか。10年一昔とはよく言ったものです。10年たつと別人です。

北海道

1泊の出張で、旭川、深川でした。高速道路を走るとどの場所も同じ景色です。勾配の広大な農地や北海道でしか見られない風景には出会えません。残念です。工務店の社長との楽しい会食の際、『白樺はさみしがりやで一本ではたっていません。仲間と街路樹などとしてあると聞き、なるほど一本だけというのは見ないと思いました。たくさん北海道の話が聞けて、いずれ、時間をつくり回りたい思いました。博多と、旭川といえば食や文化の比較が面白いはずです。飛行機で2時間半、今度は我々が博多を案内したいと思います。冬の厳しいときの北海道も今回訪れようと思います。建築の仕様、設備の違いを身をもって納得するためにも・・・。そして流氷も見て歩きたいと思います。

アナウンサー

最近、アナウンサーといえばタレントまがいの人が多く、一人前になる前に、レポーターやバラエティーなどで恥ずかしい姿、知能をさらけ出します。スポーツ満載の昨今、人気タレントや女優などを使いバレーだ、バスケットだ、ゴルフだ、野球だ、ラグビーだ、オリンピックだ、世界陸上だ・・・・・あおりにあおり、試合となるとアナウンサーが絶叫、解説者が応援団となり、お祭りです。昔のプロレスに近いものがあります。もっと静かに観戦したいのですがテレビ局の視聴率争いの都合なのでしょう。だから野球を除けばどのスポーツも熱しやすくさめやすい「にわかファン」が多く、競技の人口は増えません。テレビのアナウンサーはしずかに、ラジオのアナウンサーは状況をきちんと伝えてほしいものです。女子アナはなぜスポーツ実況をしないのでしょう。そう、きっと皆さんが思ってることがその理由です。

もっと大事なものがある

名前を隠しながら物事を言うことは嫌なのですが、領土がおおきく、人口が多いある国の一部の人間がいつものようにいたずら電話や誹謗中傷ばかりで困ったものです。すべてはしつけと教育の問題です。親であるその国の政府が自分のことと金のことしか考えていないようです。国益第一主義です。困ったものです。共存共栄をみんなで話し合い目指すことが何より国益のはずです。理解できないでしょうね。

日本の中では相変わらず、海への放流で保障しろ、金くれ、助けろという人頼みばかりです。子育て、生活保護、就職支援、母子家庭絵の援助、災害の復興支援、ガソリンの補助、旅行支援、・・・・・政治とは金を配ることという認識しかありません、国民も金取合戦です。これまた貧疎な国の発想です。じいさんがいってた、人のために働け、そうすれば人も助けてくれる。でも人の金はもらったらいかん。それが一番みっともないといわれた。私の故郷である対馬は原発の後始末の場所になりそうです。これについて爺さんは予言してました。また書きます。

長崎

野母崎のきれいな海の目の前で、家を作りたいということで現地調査と打ち合わせのためコーディネーターと長崎へ走りました。我々の作品のファンだといっていただき感激です。いい天気で、軍艦島を見ながら現地に到着するとすばらしいビーチです。やや狭い土地ですが正面ファサードが勝負の土地です。気にすることもなく、面白いアメリカンリゾートハウスをご提案します。久しぶりの長崎です。吉宗で茶碗蒸しを食べて帰ろうということになり行ってみると暑い中行列です。お土産も買い車に戻る途中、高校時代食べてた夕月のカレーを見つけ、懐かしさで興奮しました。いい一日でした。

 

アメリカ、カナダ

テロやコロナでアメリカが遠くなってました。今は息子がサンフランシスコ、ロンドン、シンガポールなど仕事で飛び回ったり遊びに行ったりで、話を聞くとそろそろ出かけたくなります。お客様からも、アメリカ行かないんですかという声をいただきます。『ストリートオブドリーム」にコーディネーターを行かせようと考えてますが、どうも以前よりレベルが低いときくと、足踏みします。材料も日本で調達できるし、困ることはないのですが、行くことで磨かれる感性もあります。何度もいろんな町に訪れたおかげで、これまで多くの作品を書けましたし、コーディネートできました。家具、照明、キッチン用品など、進化してるはずです。ここでもう一度新しく感性を磨くべきかもしれません。シアトル、ポートランド、ロス、サンディエゴ、バンクーバー、ヴィクトリア島・・東海岸は遊びには行きたいですが、西海岸でストリートオブドリームを蜜用と思います。

天才?

デザインをする、設計をするとき、『お客様の希望要望」を忠実に守ろうとする人が多いようです。「とりあえず、これでいいか。」打ち合わせしてまたいろいろ聞こう。」住宅メーカーの人に多いようです。私は自分が作りたい決まりをお客さんの言葉から決めて、ファサードをバランスよく美しくかっこよく作りこみ、空間はインパクトと心地よさを融合させ、オーナーを驚かせることに集中します。「ま、いいか」はありません。難しいのですがベストを作ります。できたときいつも大声で、『俺天才。』と叫びます。事務所の中の仲間は『出た、天才。』と合いの手をくれます。新しい作品集もでき、多くのご入居者から『素敵な作品をたくさんつくりつづけていらっしゃってすごいですね。素敵です。』と恐縮する言葉をいただいてます。『天才」の言葉が出るまで、何度でも考え続けます。自分が納得して自信あふれるものをオーナーに届けたいと思います。勉強を続け、アメリカのデザインを吸収し、小澤のデザインを完成させることが目標です。凡人が本当の天才を目指し続けます。