十日恵比寿

毎年恒例の十日恵比寿に行きました。多くなる前の夕方5時半ごろに行ったせいか思いのほか混んでなく、くじでは恵比寿だるまがあたり、幸先よいスタートです。毎月の一日参りは欠かしませんが、その時の静寂感と違い、正月は初詣よりすさまじい人出のようです。お祭りです。焼きそばのソースの香りや、焼き鳥、たこ焼きの匂いが漂う出店の中を何もかわず帰れなくて、焼きそばとおこわを買って事務所に帰りました。これで用意万端一年が始まります。毎年毎年、今年はやれるかなあと思いつつ10年目に入ろうとしています。この仕事は気が休まることはありません。自分のデザイン力と、ご入居者や仲間との絆が力です。

新年行事

L&Sさんのお誘いで毎年仕事始めの時期に、佐世保の黒髪山で護摩焚きに参加させていただいています。ピリッと身が引き締まり、今では恒例行事として、年始になくてはならないものです。ありがたいお付き合いです。昼食会で親睦を深めた後、ワッセナーで打ち合わせでした。今年もここでの仕事が続くことを願いました。新年号に消費税アップ、難しい外交問題、選挙・・・・あわただしい一年になりそうですが、まっすぐ、人のためになる仕事を続けたいものです。

あけましておめでとうございます。

いい正月です。珍しく息子夫婦も帰省しにぎやかです。孫も子供らしく動き回っている姿を見て、みんな健康で、きちんと働き、元気な顔がそろうことに安堵します。私の人生から祖父母、父母、おじおばなど、いなくなり、今じいちゃんの役目のときです。今年もみんな元気で働き、人の役に立てるようにがんばることが何よりです。よろしくお願いいたします。

いい一年でした。

相変わらず、動き回り、何とかかんとか今年も年が越せそうです。よく怒り、なき、笑い、悔しさ、喜び、すべて半端じゃない一年でした。平穏は私の人生では訪れないようです。多くの人に支えられ、いい一年でした。ただ生産性がなく、金で商売する、銀行や証券、税金で食う、政治家や官僚、汗水流さない、IT屋、ネット商売、えらそうにほえる馬鹿なコメンテーター、人をあばいて稼ぐ、週刊誌や、TV、法曹界、・・・・・大嫌いです。私は汗水流し人の暮らしに根付く仕事がなによりかっこいいと思います。家族、仲間、コミュニティー、身近な人たちとかかわりあって生きていこうと思います。ご入居者の皆さんよいお年をお迎えください。力足らずの私ですが来年もよろしくお願いいたします。

白川郷

念願かない、駆け足で、白川郷まで行きました。観光化されているとはいえ、世界遺産です。村での暮らしが垣間見えて、人の知恵や、工夫が感じられました。必要美というのでしょうか、大きいものでは5階建てにもなる、三角形の造形美と、雪と戦う窓や開口部の工夫が美しさを作り出しています。我々の作るプロポーションと同じような考えです。ただ家の真ん中は囲炉裏などの煙を通すように、格子床になっており、ものも置けます。いつもながら、非常ベルや、消火栓、火災報知機など、建築基準法や消防法が野暮な適用で、雰囲気をぶち壊しています。観光客は歩くときも、喫茶店も、食事時も、会話もなく、携帯を見るばかりです。なぜこんな馬鹿に成り下がったのでしょうか。

商売

私は商売屋に生まれたので、両親や、おじおばに商売の考え方を叩き込まれました。媚を売ったり、買うことを押し付けたり、自分の損得だけ考えたりするようなことだけはやるな。ときつくいわれました。つきあいに商売を絡めるのもよくない。親戚だからとか知り合いだからで物事を推し量らず、きちんとしたところでビジネスは行うものです。一番大事なのは、お客様ではなく、仲間だとも教わりました。お客様とは対等な関係であるという意識がいい商売につながるといわれました。今頃その意味がよくわかります。リスペクトしあえる関係が理想です。ただ物売りと、物づくりでは意識のずれは大きいようです。同じ会社でも、営業と、技術は分かり合えないことが多いのもそのせいです。世間をにぎわしてる「お客様は神様です。」という風潮は文化レベルが低い感覚です。正々堂々とした商売こそ、長くいいお付き合いと、信頼関係が気づけます。そのためには腕を磨き続けなければいけません。

対馬

親戚の葬儀で対馬に帰りました。親父と一緒に、船で、対馬のために人生をささげたといってもいい人です。働くばかりの人生だった人ですが、謙虚で、おとなしく、人のために体を動かす人でした。今はこんな人はいません。我が家の墓にも立ち寄り、一緒に行った娘と手を合わせてきました。娘にも感謝します。私みたいな親父によく付き合ってくれます。お袋の妹の家にも寄り、しばし話して帰りました。とても奥深いいろんなことを考えさせられた一日でした。毎朝仏壇に手を合わせて大事な人の名前を呼びかけますが、今日からその名前が一人増えました。「敬輔おじさん、さようなら。」

ノーベル賞本庶先生

本庶先生がノーベル賞を受賞され、セレモニーがテレビから流れてきます。羽織袴で、しぐさや所作、ユーモアある言葉すべてがすばらしく、研究に没頭され人として損得抜きで人の役に立つための仕事に人生をかけてこられたのがよくわかります。こんな人がいてくださることで勇気や希望や目標やエネルギーをもらえます。金でみっともない姿のゴーンや、株主や会社のために金を集める仕事に一生懸命の経済界の連中は貧祖でみっともない哀れな金持ちにしか見えません。おかしな洋服屋のちっさいお金持ちのおじさんも月にいくしか能がないようです。柳井さんや孫さんも金のにおいしかしません。政治家も同じような哀れな連中です。小さいことでも人のためになる仕事をしないと魅力的な人生は遅れません。生き様は顔に出ます。

人として程よい世の中

ゴーンが50億だ、100億だの報酬、洋服やのちっさいおじさんが月にいく、武田薬品が何兆もの金で買収、柳井さんや孫さんの所得・・・・もう人間を逸脱した金でしょうし、それが何になるのかさえわかりません。世界の経営者としてはおかしくないといってるやつらがおかしいとしか思いません。人の力なんぞそんなにかわらない。まして所詮金ですよ。程よい金があればそれでいいのに。みな程よい金を汗水流し得ているのです。ソフトバンクがシステムダウンで大騒ぎです。電話、パソコン、メール、チケット、お財布携帯、ネット販売、・・・・すべての機能をひとつの機械に詰め込んでると、こんなことも起こります。公衆電話や、切符売り場や、現金決済は必要です。若者は地図も見ることができず、金の計算もできず、英語も話せず、馬鹿製造機械にすべて頼って生きてます。人と人が程よい便利さで生きていく世の中を作れないのであれば、人の世も長く続かないでしょう。

30年前の作品

ここのところ、2軒続けて私が輸入住宅のデザインを始めたころの作品のリニューアル依頼をいただきました。ほぼ30年前です。ある意味、今より質の高い住宅を作ってたように感じます。オーナーが素敵です。「年月とムク材が作ったこの味を壊さないようにリニューアルをしてください。」という言葉をお聞きするとうれしくなります。プレハブやその辺の住宅ではこのステージは味わえません。自分の作品にプライドがもてます。本物は色あせず、むしろ、重厚感が増してます。