基本

最近口先ではなく、実感として、基本が大事ということがわかるようになりました。お笑い芸人も、話術や、笑いの約束事など、基本を学び、下積みの舞台を踏んで一人前になった人と、基本や下積みを学ぶ前に売れた人はすぐわかります。いろんなジャンルで基本を身に着けてない人もすぐわかります。もちろんみんな才能はある人なんでしょうが、最近のメディアは、素人の変わった人がお好きなようで、バカや、オカマだらけです。歌にしろ、作詞作曲にしろ、基本を大事にした人が、文化を作る人です。日本では住宅というジャンルは、建築を学んでいない人が大半の業界です。にわか仕込みで、住宅の素人が営業と称してお客様に「販売」をします。こんな家は、街の景観にも貢献せず、人も大事にしないので短命です。金もうけのための家です。建築を学び、下積みし、デザインができます。そして、親方について修行した人が職人として腕を振るい、家ができ、それが街を作る。それが長く人々に愛され、年月の重みがデザインに加わる。それが本物の住宅です。基本の学び方は学校、弟子、独学・・・いろいろありますが、本人がそのジャンルが好きかどうかです。

人気のファサード1DX_7802修正

走り回ってます。

佐世保のレンタルハウス、ハウステンボスワッセナー、横浜、柳川、百道浜・・・ここの所、毎日走り回り、現場の職人から物を決めてくださいとおいまくられてます。小さな工事も多いのですが、どれも足を運び、段取りをすることに変わりなく、頑張ってます。「働けど、働けどわが暮らし楽にならず。」といった人がいましたが、楽したいわけではなく何とか食べていければオーナーや、職人と顔を合わせて話し、討論し、笑い、喜び、悩み・・・・・これが楽しいのです。好きなことやってるんですから幸せです。夕方仕事をして事務所に帰ると、体は疲れてても、また平田と仕事の話で盛り上がります。年間3,4万キロ走る非効率を考え直さないと、儲けないと考えるのが正常な会社でしょうが、現場に行きたいし、みんなに電話もしたいし、みんなでお茶飲んだり昼飯食ったりしながら家を語り合うことが生きがいです。60過ぎたら、65になったらゆっくりしたいとか、のんびりしたいとか、趣味を楽しむとかいう人もいますが、好きなことして生きてきたので、のんびりなどできません。必要とされれば動けるまで続けます。30数年前から始めた住宅デザインは、間違いなく進歩してます。好きこそものの上手なれ。FullSizeRender (47)

ラグビー

とんでもないことを起こした日本ラグビーチームを誇りに思い、尊敬します。もちろん勝ったという結果があったからではあるのですが、彼らは、自分たちを信じ、とんでもない大きなものに向かって、すごい努力を、世間の目につかず1年以上も狂ったようにやってきたわけです。「できるわけがない。」と全世界が思うことを目標にしてやってきたことが、まず素晴らしい。そして、残り時間わずかの決断で、同点ではなく、勝ちに行く方法を選択した選手が素晴らしい。こんなことがあるのだろうかと心底思いました。人生の中でも最も素晴らしい試合の一つです。めちゃくちゃ泣きました。みんな彼らから学びましょう。彼らが目標にしたこと、努力を惜しみなく続けたこと、仲間を信じたこと、前向きの決断をしたこと、………政治家も、役人も、経営者も、国民も現実主義の方法論だけの世の中になっていないか?法には触れぬが人としてやってはいけないことがたくさん見える。この国の目指してるところ、行き先が見えてないことが問題です。何よりこの一勝だけでも、国民栄誉賞の価値があります。いやそんなもんじゃ表せない。とにかくすごいことをやったもんです。

ダウンロード (1)

 

怒りの土曜日

朝からU邸の引っ越しのゴミ捨てに、清掃工場に行きました。縦割りの役所の弊害で説明が二転三転して、あっち行けこっちに捨てろ、どこどこに電話しろ、それはここが係りじゃないからわからん・・・・・お役所特有の言葉と態度が並び、最後今宿の埋め立てまで持って行けとまで言われ「もう少し、親切丁寧に事前説明できないの。」「役所の決まりどおりです。」といわれ、悪い癖ですが、ついに切れました「お前がごみじゃ。ゴミ投入口から飛び込め。」車がゴミで汚れたので、洗車を頼み、その間床屋に行きました。お兄ちゃんがカットすると素人のおばちゃんらしき人から髭剃りや、シャンプーでこねくり回されて「バックね。」といいながらブラシで三回後ろに髪ををなでつけて「ありがとう。」計20分です。よくよく考えるとこれで1800円は高い。マッサージなどはいらないし、必要以上の丁寧さも必要ないけど、流れ作業でチャンチャンは怒ります。汗をかいて事務所に戻ると、「衣文かけにポロシャツがかかってますよ。」と平田。エモンカケ・・・・・・ばあちゃんが生きてる頃以来聞きました。昼ご飯を買いに入った弁当屋は順番を間違えるは、天丼と、天とじ丼を間違えるわで、さんざんです。事務所の前の違法駐車の車に、「ここに止めると、車を入れられないし、じゃまでしょ。」というと、すいませんもなく「すぐ用事は終わるから。」昨日お客様宅の前であんたより短い駐車で、駐車禁止張られた平田という人もいるんだと心で叫びながら「やかましい。すぐどけろ。駐車はゆるさん。」と口で叫びました。怒りつかれた一日でした。

ダウンロード (1)

 

久しぶりのご入居者訪問

アメリカ人の奥様とまさに日本男児のご主人、K邸。久しぶりに訪問し、楽しい時間でした。昼休みにわざわざご主人も帰ってきてくださり、修理個所や、美装、増築の話を行い、近く見積もりを提出します。10数年すぎて、多少汚れたり、傷ついたりしてても、存在感があるいい建物です。てかてかにするのではなく、それなりの手を加えて年月が作った味は残したいという話をしました。近くのY邸にも顔を出すと、明るくとても素敵なご家族がいいのか悪いのか10年たっても、みなおそろいで暮らしてあるということでした。大好きな奥様は何もお変わりなく、笑顔で迎えてくださり、こっちまで、楽しくさせていただきます。ご家族一同介して食事でも計画したいと思います。うれしい一日でした。

FullSizeRender (36)米村邸外観 (1)

 

車、電話

今更ながら,iPhoneで嫌な思いをすることが多くなってます。普及が進むと自然に、マナーもよくなると期待してましたが、悪くなる一方です。ソフトバンクにしろ、auにしろ、ドコモにしろ、コマーシャルに莫大なお金をかけ、競争しているようですが、売った責任を考えると、マナー改善をテレビや、機種そのもので訴えることも必要だと考えます。いくら金があって、偉そうなことを言っても、世の中で便利を上回る悪をまき散らしていることも事実です。そこを認め、どう改善するか触れない経営者など、偉人にはなれません。凶器にまでなっています。また、一人前じゃない人が持つとおもちゃとしてしか使えないバカの道具となり、周りに迷惑をかけるだけです。人の力が、魅力がどんどん下がってます。

つい何十年前、車を作り続け、コマーシャルで売り続け、道や、車庫やお構いなしで金もうけに走り、排気ガスだの、交通事故だの多くの人が犠牲になりました。必要以上の生産や供給が世の中をダメにすることを、人はもう学ぶべきです。

現場で打ち合わせの最中に、電話が鳴ると出て、長く話し込み、現場での打ち合わせを外す人がいます。どちらも中途半端な結果になります。メールで仕事が終わるくらいの仕事はすごくくだらない。会話に、メールがプラスされるからよりよくなるのであって、機械相手の仕事は成長しません。作業を機械にさせ、人が仕事をするべきなのに、人はもう機械で物事を決めるための機械の作業員に成り下がっているのかもしれません。

images (1)images

相談、解決

ハウステンボスワッセナーM邸の、桟橋工事のご相談を受けてます。何件か補修、やり替えの経験はあるのですが、海に浮かぶものですから劣化も早く、いろんな材料を検討しましたが、ダグラスファーにしっかりキシラデコールをぬって、まめに管理することが雰囲気も良く、安価だと思います。アルミや、注入剤は、やはり、偽物です。

百浜道のM邸の、美装補修を行っています。高圧洗浄や、木塀の塗装、内部の美装やタッチアップ、水回りの床材張替え、ふすまや畳、障子の張り替え、植木の剪定・・・・・。小さな工事でも、多くの職人の手が必要です。工程表に沿って、目を光らせながら一週間でやります。

ご入居者の、柳川K邸の、外壁の塗り替え、コーキングの相談も受けており、久しぶりに楽しい、アメリカ人の奥様と会えることが楽しみです。

声をかけていただけることが、うれしくて、力になります。イメージされてる以上の、結果でこたえたいといつも思います。

FullSizeRender (13)

FullSizeRender (4)

住まいと災害

関東では大雨で、大変なことになってるようです。50年に一度等という放送もなされてます。震災、土砂災害などおこるたびに、住まいは在来木造か、軽量鉄骨か、コンクリートか、ツーバイフォーか・・・・・・短絡的な比較がなされます。どれもいいところもあれば、欠点もあります。日々過ごす家は、自分に合った暮らしに適合する構造で作ればいいと思います。その中で、場所や地盤を考慮して、杭、高基礎、補強等で考えられるリスク回避を行えばいいというのが私の考えです。災害を考えすぎて日々の生活が快適でなければ、決していい暮らしとは言えません。200年や300年に一度の大津波に備え、海岸に、擁壁以上の壁を何百メートルも作り、日々の大事な景観を失うことは、私は耐えられません。わたしは木の家が好きで、日本もこれだけ洋風化した暮らしになればツーバイフォーがいいと考え、我が家はそうしました。アメリカは世界の中でもとびぬけて住まいの先進国です。木で家を建て、切った木の後に苗木を植える。70年から100年で老朽化し、土に戻り、植えた苗木が成木になる自然のサイクルが理想と考えます。コンクリート、樹脂、アルミ、鉄など、産業廃棄物は自然を破壊し、わたしには素材の美しさが見えません。在来木造の実家で育ち、社会人になって大型マンションで暮らし、自宅をツーバイフォーで造り感じることは、家は器ではなく、暮らしを考えて決めるものだということです。そして、買うものではなく、いろんな調査や話し合いをしながら、建てるものが住まいです。

我が家 unnamed (1)

神戸

一泊で神戸でした。家具屋さんに行くことが主たる目的です。震災があったとは思えない活気ある街です。異人館に足を延ばし、居留地も散策し、観光もさせてもらいました。偶然にも、野球アンダー18と韓国の試合が甲子園でやってるということで、夜、見に行きました。このチームの人としての礼儀や姿勢、野球に対する純粋さや、仲間を信頼する態度・・・・・・・涙が出るほど誇りに思いました。わたしも含め多くの大人が見習うべきです。スポーツで養われる、人間形成の力を感じました。思い出深いいい旅になりました。夜偶然入った神戸らしい、ビアホールも含め、収穫おおき出張でした。家具屋さんともいい話ができ、お客様にも喜んでいただけると思います。

FullSizeRender (11)

FullSizeRender (9)

わたしに元気をくれる人

いろんな意味で建築、特に住宅デザインを真摯にやってきたつもりです。戦いでした。今もそうです。世間と闘ってきて、味方半分、敵半分。テレビなどで「あの人を悪くいう人はいなかった。」という言葉をよく聞きますがその人は本音で生きてないと思ってしまいます。中島みゆきの時代という歌を聴くとまっすぐ生きようと思わされ、誇れる仕事を目指し続けます。負けても立ち上がれます。建築そのものでは、吉村順三の、当たり前の言葉に、「そうだよなあ。」と勇気をもらい、建築デザイン屋の一本の線の責任の重さを痛感しながら生きてます。建築の勉強とは社会勉強なのかもしれません。長嶋茂雄は神です。「九回裏ツーアウト満塁」で打席が回ると、プレッシャーより「よくぞこのチャンスを私にくださりありがとう神様。」と感謝しながらパコーンって撃つ天真爛漫さは、すごい努力が裏付です。プロは客を喜ばせる仕事で、努力はみせず、華を見せる。迷ったら「お客さんはどう思うだろう。」と考えればすぐ正解にたどり着くそうです。わたしに元気をくれます。彼らの言葉に難しいことは何もありません。

先祖、子供、仲間、ご入居者・・・・・・・・喜びと、元気をくれます。人生とは「ひと」です。

ダウンロード (2)