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20日で53歳になりました!バースディケーキもいただきました(ブログC)3月20日は毎年、地震があった、サリンが撒かれたというのが話題になります。明治安田生命のTV/CMがどれも大好きです。小田和正の歌とスライドが「そりゃ、反則でしょう」というくらい絶妙で「幸せの涙腺」を刺激させられます。人生の喜怒哀楽と生まれてから老いていく人の歴史がよく表現されています。おじいちゃんの笑顔で「苦労したんだろうなぁ」と思わされ、子供の泣き顔で「幸せなんだろうなぁ、この子は」と感じてしまいます。我々の仕事も人の役にたち人を幸せにすることだと考えれば「完成写真」ではなく幸せな家族としての暮らしが垣間見える写真を撮りたい。そんな家を作りたいと強く思います。ワンシーンで何かを感じてもらえるには「人」をいつも主役としてデザインすべきだと思いますし、人の手によって手間隙かけて造ることを忘れてはいけないと感じています。「人が感じられるワンシーン」を大切に53歳の仕事をします。ちなみにバースディプレゼントは随時受け付けております。

屋根を利用した勾配天井の吹抜をよく提案します。勾配天井は総吹抜と違い、包み込む優しさがあり、大空間の割りに人間が生活する心地よいスケールを守れるような気がします。吹抜は下から見上げること以上に上から見下ろせる空間として心地よさを与えてくれます。手すりごしに上下で空間が続くということは家族の会話や行動、気配も感じられ、安心感や連帯感が生まれます。大人の空間と子供の空間、静の空間と動の空間等、異なった用途の空間と繋ぎ合わせる吹抜は面白く楽しい生活を約束してくれるはずです。吹抜は気持ちいいけどエアコンが効かないからとマイナス志向になるか、空間が続いているから1つのエアコンで2つのエリアをまかなえるとプラス志向になるかは家の高断熱・高気密という性能に自信があるかどうかです。
2004 H邸(山口県)

2008 K邸(福岡市)

ニッチとは壁を凹状にくりぬいた飾り棚のことを言います。ここぞという場所にさりげなく設けることでその空間全体がオシャレな感覚になるのがニッチです。沢山家中に設けるものでもないし、主役にして存在感をしっかり示すこともよくないと思います。そういうニッチを作ると「品」のない空間になります。「えっ!?こんなところに細工をしてたの?」と思う程度がベストです。ピンスポットを入れて、お気に入りの中でもなるべく小さいものを飾ることをお勧めします。最近は、玄関横の外壁や門柱、門壁などエクステリアにもそのデザインを応用、提案しています。
2006 S邸(飯塚市)

2006 S邸(飯塚市)
2008 S邸(佐世保)

今、What’s Newで100年近い時を刻んだドームのテーブルスタンドを紹介しています。ドームと言えばガレと並び称されるアールヌーボーの巨匠です。この話をチャーリーから聞いた時は驚きました。これは商品ではなくアート作品として是非ご覧頂きたいと強く思っています。Dアートとしてこのようなお話をいただける事は大変光栄なことです。価値あるものは時を重ねるほどにその存在感が増していくことを改めて認識しました。この作品が似合う空間をイマジネーションして楽しい気分になっています。
1996 M邸

1996 S邸

平面図で見るとほぼ同じ形、同じ広さを持つ2つの家のリビングがあります。インテリアのテーマは1つの家がトラディショナル。もう1つの家がモダンです。床の仕上げがオークフローリングとカーペット。塗装がオイルステインとオイルペイント。その他、マントルピースの仕上げや天井の形状、ディティールの違いでそれぞれがテーマを完結しています。2つの家に訪れると全てのものや生活そのものがテーマを守って違和感なく見事に暮らしていらっしゃいます。「楽しくくらしています」という言葉をいただくと何より嬉しくなり、この言葉を一緒に造り上げた職人さん1人1人に届けたくなり、携帯電話に手をのばしてしまいます。
2003 S邸(熊本)

2003 H邸(福岡市)

「好きなものに囲まれて暮らす家」というテーマをお持ちのオーナーがたくさんいらっしゃいます。家はある意味、その家族のギャラリーの役割も果すべきです。植物や花、陶器、絵、写真、書・・・等。チャーリーは画家としてだけではなく、完成した空間をギャラリーとしてディスプレイするプロでもあります。彼は「壁」をアートに変えます。空間を引き締める色を選びます。先日、彼の友人でペーパースクリーン(版画)の製作をしている大場さんという人にお会いしました。私にとっては新しいジャンルのアートでしたが、チャーリーの頭の中は我々の作った住空間にペーパースクリーンのディスプレイが浮かんでいたようです。近々、チャーリープロデュースで展示会を催すことになったようです。是非足を運んでみてください。
1999 T邸(山口県)

2001 N邸(福岡市)

洋画の名シーンに階段が良く登場します。それはその空間の中で圧倒的な美しい存在感があるからだろうと思います。シンボリックな親柱とスピンドルで構成された重厚な階段や、柔らかい曲線の手すりとアイアンによるモダンやエレガントを表現する階段は子供の頃から目を奪われたものです。私は今、リビング、ダイニングの空間に階段を設けることが多いのですが、どこに設けるにしろ、大きな吹き抜けの中でその美しさを表現したいと思っています。広いリビングを見下ろしながら降りていく階段が好きです。それは何にも代えがたいインテリアアイテムであり、生活の中で自分達の名シーンをたくさん作ってもらいたいと思っています。
2005 T邸

1999 M邸

2000 U邸

欧米の住宅のデザインとは窓のデザインと言ってもいいのかもしれません。ブログHでカーテンによる窓のデコレーションの話がありました。同様に外部においても窓の表情は大変重要なデザインアイテムです。一般的に全体のバランスを考えながらフラットモールをつけますが外壁がタイルの場合は窓の上下にタイルの縦貼りを用いてデザインしたり石モールを使うこともあります。エレガントに仕上げるにはウインドヘッドモールやリブモールも使いますしパインシャッターを両サイドにつけてよりデザイン性の強い窓を表現したりしています。美しい窓から黄色い灯りが漏れる夜は、一際その存在感が増します。窓の近くには内、外を問わず植物があって欲しいですし、素敵な外灯が灯っていて欲しいです。
2007 H邸

2005 S邸

sample

みんな意外に思うらしいのですが、私は「和の空間」を提案するのが好きです。日本の伝統建築が醸し出すワビ・サビを学んだ上で畳、障子、ふすま、床の間、書院等、自分流にアレンジして「和室」を作っているつもりです。そのご家族のお正月、鍋を囲む食事、ひなまつり、節句、七五三、結納、和美術品のディスプレイ等、日本の守りたい文化、生活をイメージし、一方でご主人のゴロンとできる休日、おじいちゃんおばあちゃんのお泊り、夫婦喧嘩から仲直りするまでの一時的な「ご主人の寝室」としても素敵なこだわりを持ちましょう。現代の和のテーマは「人をもてなし自分を癒す空間」です。
2007 M邸

2007 K邸

どうも日本は昔から「庭は見て楽しむもの」という感覚が強いせいか「庭の中で楽しむ」という概念が遅れているようです。DNAでしょうか?特に気持ちのいいテラスにはなかなか出会わないし(街のカフェテラスも含めて)そもそも外(庭)で飲食をするとか本を読むとかという欲求が少ない国民性ではあるのでしょうが、だからこそ我々作り手が真剣に快適なテラスをデザインして新しい楽しみを提案、提供しなければならないと思います。アメリカでは寒い日でもテラスで楽しむために外部暖炉を設けキッチンもあるのです。テラスも楽しい生活空間には欠かせないものなのです。ストリート・オブ・ドリームスの見学に行ったとき、アメリカの建築家が「我々は家をデザインするのではなく、敷地全体を家としてデザインするのです」と言っていたことが強く印象に残っています。
2002 S邸

2006 H邸
