恥の文化の崩壊

日本人の誇るべき文化として「恥を知れ」と教えられ、人に迷惑をかけず自立することが大切だと祖父母や両親から叩き込まれたように思います。力のある人は弱い人が自立できるための手助けはしてもただ物や金を恵むことはしていないはずです。もらう人も恵んでもらうだけでは「恥」を感じたはずです。世の中が恥を忘れ、権利の意味を誤解し、リーダーであるはずの政治家や官僚の裏側が暴露され始め、上手に恵んでもらいながら生きる人たちが増えつつあります。小さなことから言うと、年老いた親から養ってもらいながら働かずひきこもるいい大人、仕組みの盲点を突き生活保護をもらい、車を持ち男と暮らし、贅沢に遊ぶ人、何かというと保障や保険で金をとるだけ取ろうとする人、「入院や交通事故」ではそれが常識になってるようです。選挙のため農家保障など無条件で金をばらまく政治家。恥ずかしげもなくそれを堂々と受け取る人。じぶんたちの既得権を手放そうとしない官僚や公務員、・・・・・・・・・。自分の得に精力と時間を使い一喜一憂しながら生きて何が楽しいのだろう。自分の好きな、得意な道で社会貢献しながら凛として生きていく心地よさを感じることが幸せだと思うのですが。立ち直り、自立するため期限付きの援助はしても、恵むことはやめましょう。国のレベルが落ちる一方です。合法的とはいえ自己破産を恥じず、会社の倒産を上手に仕組む人もいます。親の価値観が子に引き継がれるとしたら恐ろしい世の中になります。ましてや不正を上手に手ほどきする本を書いてる輩は刑務所行きに値します。

 

 

 

 

 

6月スタート

1日いつもどうり、十日恵比寿に三人でお参りに行き、6月のスタートを切りました。幸先よく、新規のお客様が訪ねてきてくださり、マンションリフォームの計画を提案させていただくことになりました。熊本S邸が今月で造作を終える予定です。熊本T邸が基礎補強工事、下関Y医院が、鉄骨架台作りです。2日は既契約のS様の打ち合わせを行い、今日三日は水巻K邸のリフォーム打ち合わせです。築三十年の輸入住宅は調査すればするほど、立派な作りに感心します。素材といい、性能といい、デザインといいある程度,高価ではあったと思いますが、重厚な今のたたずまいを見ると、家はきちんと本物を手に入れるべきだと痛感します。水巻からの行き返り、3号線にある数多くのプラモデルのようなモデルホームや恥ずかしげもなく垂れ幕に値段を書いた家の大安売りを見ると、「え、その家が坪27万円。そりゃ高すぎるやろ。プラステックの切って、張って住宅は15年後はまともに住めないのに…ローンだけを残すのであれば賃貸がいいのに・・・」と思うのは私だけでしょうか。年を重ねるごとに味わい深い佇まいに変貌する家と、「ぼろ」になっていく家、一目でわかるはずです。価格破壊といわれ、洋服にしろ食べ物屋にしろホテル、乗り物、・・・・安さがもてはやされてますがそういう商品は確実に価格だけでなく、モノまで破壊されています。きちんとしたものをきちんと手に入れることが今こそ大事な時代だと思います。モノと、それを扱ってる人を見れば簡単に本物、偽物の見分けはつくはずです。

 

 

 

 

 

事件は車の中で起こる

平田と熊本に行く途中、都市高速に乗る直前、「ギャー、なにこれ、ワーワー、止めてくださいーーー。」女みたいな涙声で平田が、訴えてきたのでふと見ると、ダッシュボードの隙間から、ムカデがくねるように出てきていました。車を止めると、すぐ外に逃げ出し、「もう、びっくりするー、かんべんしてください。刺されると腫れて痛い虫は苦手なんです。ゴキブリは平気ですけど。なんとかしてください。」今ゴキブリの説明はいらないと思うのですが、なぜか私に怒り口調です。ダッシュボードのものをすべて出して、探しましたが、どこかの隙間に逃げたようで見つかりません。いやいやながら再び車で高速に乗りました。「もう信じられませんよ。社長の家の山から連れてきたんですよ。西新にはあんなでかいのはいません。すごく大きくて元気良かったですもん。あんなのに刺されるとたまらんですよ。高速で出たら止めて逃げられないんですよ。」じーとダッシュボードあたりを監視しながらしゃべり続けてます。「ムカデも同じようにでかい二人にびっくりして逃げ隠れたかもしれんぞ。」・・・・・睨んでこちらを見るだけでいつもの返しがありません。基山パーキングのコンビニで殺虫剤を探しましたが当然高速で殺虫剤が必要な人などいませんからありません。平田は熊本まで緊張して珍しく寝ないままでした。熊本でキンチョールを買い、車の中にふりましたが、いまだ発見されません。帰りのドリンクホルダーはキンチョールの缶とケープスーパーハードの缶が並んでおいてあります。変な車です。しばらくすると、運転席側の窓のプラスティックの庇の金物が取れて、パタパタとあおり始めました。「おーーーー。怖い。折れて後ろの車にあたると大変なんで止めてガムテープでとめましょう。」高速です。止めるわけにいかず、そうこうしているうちに、バキッという音とともに折れて飛んでいきました。「ワーー。どうしたとこの車、今日変。」騒ぎすぎたのか、ムカデ事件は忘れたのか、帰り鳥栖あたりからの助手席は口をあけて爆睡するいつもの平田がいました。今、中村は体調が本調子でなく、あまり元気がないのですが、女性らしく、おとなしく、言葉づかいも上品で静かです。「大人の女」という感じです。元気で、食事もきちんととれば以前に戻らず、このままがいいのですが……。長いこと「ちょっと待て。」「そりゃいかんやろ。」「ちっちぇー男やなー」吐き捨てるような中村節を聞いてません。ときどきは聞いてみたい気がするのも事実です。

 

後半戦

5月も終わりです。今年後半の仕事のために、6月は新規の提案の月です。下関の薬局、小倉の住宅、下関の借家、水巻のリフォーム・・・・・。がんばります。前半体調不良だった平田は今元気に、バリバリ動けてますが、中村がややばててます。痩せてるだけに、よりやつれて見え、心配です。食欲がないようで昼もほとんど食べません。「私が朝、味噌汁を作って、中村さんに食べさせよう。」と言ってた平田は今朝、中村が作ったあさりの味噌汁を「あー。うまい。」と親父のように食べてました。近いうちに中村の好きなものでも3人で食べに行き、英気を養い後半戦に備えようと思います。今ばててたら,これからの梅雨や真夏を乗り越えられませんから。

気になっていた松井がメジャーに上がりすぐ、ホームラン…。彼らしい勝負強さを見せてくれました。彼の今までの態度や受け答えは立派です。人として、日本人として尊敬し、誇りに思います。

それに比べこの国の政治や役所は何一つ大事な懸案を決めることができず、あーでもない、こうでもないの都合のいい話し合いばかり。いい顔というかいい表情の人が誰一人いない。仕事をして結果を出せない人は顔が出来上がらないというがその通りだと思います。。いまの日本の民主主義などくそくらえで、信念のある独裁者出てこいという心境です。

 

 

 

仕事の価値

好きな仕事で人に喜んでもらうことはとても幸せなことだと思います。日曜日、平田は委員として活動してきた同窓会を、キャンセルして新規のお客様と着工前のお客様の打ち合わせに行きます。「自分が行かなくては」というプライドがあるのです。この仕事はレベルが上がるほど休むことができなくなります。先に延ばしたり人に代わってもらうことすらできなくなります。そうなって一人前です。私も、子供の入学、卒業、運動会、授業参観・・・・・・・・など全く参加していません。肉親の葬儀すら夜中駆けつけるありさまです。子供たちはさみしいことより、「お父さんじゃないとできない仕事」をしていることを誇りに思ってくれました。今、子供たちも基本は同じ価値観で働いてます。娘に「上海に行った3日間を取り戻そうとまたシャカリキに働くんやろうね。」と言われました。「帰りの飛行機の中は仕事のことばかり考えてたでしょう。わたしもそうだから。」自分の好きな仕事についてレベルアップするために日々努力,思考を繰り返し、人に喜んでもらおうとする人が魅力的です。何も努力せずできる、できないをきめて、好条件の職場を探す人、平穏無事な安定を求める人、難しく責任のある仕事はなるべく避ける人,時給という概念で仕事を考える人、できない理由を語る人・・・・苦手です。いい仕事をするにはいい思考回路が必要です。

痴呆が激しい母の介護は大変です。下の世話や徘徊・・・・疲れますが、それ以上に毎年の私の作品集をうれしそうに見てもらえないことが一番さみしく思います。私の父母の働き方は半端ではなく、村のために働くことをその背中で教えられました。父母もまた私の学校の行事に参加する余裕はありませんでした。船乗りの父と仕出し屋と食料品店を営んでいた母は、行事の時が一番忙しい商売でしたから・・・。それでも運動会の日はおふくろが徹夜で作った100個の弁当を「小澤商店の弁当はいつもうまいねー。」と言いながら食べる来賓の人たちの声が私の誇りでした。村のするめを博多に運び、建材、生活用品、食料品を積んで村に帰る親父の船は、離島の村の暮らしを支えてました。親しみを込めて親父は「平和丸」と呼ばれてました。5月26日は親父の命日です。両親は自分の能力を余すことなく使い切って、人に喜んでもらう仕事を全うしたと思います。

 

上海

上海を訪れました。話には聞いていましたが,形容しがたい大都会です。建物にしろ、人にしろ、モノにしろ一つのポイントから陰陽、過去と未来、貧富等、対局がはっきり見える町です。たった2日くらいで語ることはできませんが、一番大事な人の教育やしつけが全くできてないため、活気はあるものの人からの文化が見えません。それにしてもすごい街です。森ビルをはじめとした近未来的ビルやタワーが立ち並ぶ浦東地区も目を奪われますが、わたしは歴史的ヨーロッパ建築群の外灘エリアがとても気に入り、最後のランチはちょっと贅沢してその中のフェアモントピースホテルにしました。感性に刺激を与えられたいい旅でした。平田や中村の感想はスタッフブログでご覧ください。きっと数回に分けて掲載すると思います。

 

 

民間と役所

下関と北九州で計画予定があり、現場調査と役所調査に平田と行きました。相変わらず役所の中は活気もなくどんよりした空気です。どこの課を訪れても振り向きもせず下を向いたオタクみたいな職員と窓際で暇そうに何もせず新聞見たり、ボーとしたりしている老害管理職です。そもそも税金で飯食ってる役所という組織はどこよりサービスに心掛けるべきだし、年中無休の組織であるべきです。国民にいかに気持ちよく働きやすいサービスを提供するかを考え、税収をふやそうとすべきです。立派すぎる庁舎は土日も国民に解放して自由に使ってもらえばいいと思うのですが。北九州の法務局は何をか言わんやです。間違った地番の謄本や字図を出しておいて金をとり、正しいものをとりなおしたのですが、お金は返してくれません。「間違っても出したものの代金は返さない決まり。」だそうです。自分たちのミスだと認めても金をとる組織です。と平気な顔で言える神経はもはや人間ではありません。
次の日大牟田からの帰り高速で昼食のため、わかめそばを頼んだのですが、わかめが入ってなく、「おかしいな。わかめが練りこんでいるそばという意味かなあ。」と思いながら食べていると、食堂のおばちゃんが「すいません。わかめ忘れてました。申し訳ありません。とあやまりながらわかめをいれてくれ、お金を返そうとします。いやいやいいですよおいしいですよ。というとしばらくして責任者とおばちゃんがいなりずしをもって本当に申し訳ありません。食べてください。と・・・・・・ごらんのとうりのからだでダイエット中なので、気を使わないでください。こんな楽しい会話で気持ち良く山川パーキングを後にしました。          公務員試験とやらがあるのなら人の常識を試験すべきです。でも無駄かも…・常識のある人はまず公務員になろうという気にならないでしょうから…。

時代とともに

今週も週半ばにしてハウステンボス、佐賀、大木町、下関、熊本、北九州と飛び回ってます。幸いこの時期は気候も良く、草花も綺麗なのでそれほど苦痛ではないのですが、長距離(ハウステンボスから下関等)のときは、二人で行動しないとくじけます。三人とも年齢的に若くないので、助け合いが必要です。
平田との車中の話です。時代が変わったという話の中で、我々が若い頃の刑事ドラマで「太陽にほえろ」や「西部警察」はおもしろいけど時代が変わったので再放送できないと言う平田の言い分が面白く、笑いました。
事件が終わって署内でお酒で乾杯、談笑中にデスクの電話が鳴り「何殺し?」というお決まりのせりふの後パトカーで出て行くことは今許されないでしょう。飲酒運転ですよ。舘ひろしがノーヘルでバイクをバンバン乗り回して、タバコを道にかっこよくポイ捨てしているのもブーイング。犯人が現れたといって、ライフルで犯人を撃ちまくる渡哲也も野蛮です。獣をしとめるのじゃないんだからライフル・・・・。課長役の石原裕次郎が大きなサングラスでオープンカーに乗りバーで水割り飲みながら電話で指示を出してる場面は笑えるだけでなく、そこでも事件が解決したという電話に『お疲れさん。』と渋く答え、オープンカーで飲酒運転で帰るのも、今許されないでしょう。
あれこれ、昔わくわくしたり、あこがれたりしたシーンが時代の価値観に合わず、笑いものになることにおじさんとしてはやや寂しい気分です。家においては、15年20年前の作品は色あせるどころか、渋くかっこよくなってます。今の作品にない重厚さや味が加味され価値が上がっています。

異業種から学ぶもの、息子の言葉、娘の言葉

息子が2日ほど帰ってきました。彼なりに離れて暮らしている家族を考えてのことでしょう。IT関係の仕事内容は私などちんぷんかんぷんで、わからないことだらけですが、平田と息子の会話の中で、自分が行って感じた、世界の国々の情報、動き、価値観を語り合い、そのなかで息子が先日なくなったジョブスのプレゼンのすばらしさをウェブで見ながら熱く主張してました。妥協なくいい物を開発、製造した後、すばらしいプレゼンテーションがあってこそ、支持される。納得です。確かに魅力ある人をひきつけるプレゼンです。アイデア、デザイン、性能に確固たる自信があってこその表情です。
リハビリの仕事をしている娘と久しぶりに話し、「仕事にしろ、人間関係にしろ、恋愛にしろ、困ったこと、悩み、相談があれば連絡しろよ。」というと、「わかった。でも一生懸命に考え生きてると、日々困ったこと、悩むことだらけよ。おとうさんもそうやない。」おとなになったなあと思うと同時に、こいつ前向いて仕事してるなー。と感じました。今に満足せず上を目指してるなーとも感じました。
前から言い続けてますが、上昇志向で人生を歩もうとしている人にだけ、間違えた時「挫折」が訪れます。それは恥ずべきものではなく前向きの人生を歩んできた証です。そのとき助けられる力を持った親でありたいと思います。
新着情報に東区U邸がまもなく掲載されます。ぜひご覧下さい。

日々勉強

ハウステンボスH邸の玄関ポーチに、多少水が出ており、原因究明のため、水質検査をしようと思いましたが、量が足りず、カメラを入れて覗いてみることにしました。設備の社長といろいろ可能性を話す中で、海水、雨水のどちらかだと考えてます。玄関ひさしに樋がないこともよろしくないのでは・・・・と考えてます。12日には結論が出ます。
引っ越されたB邸は残工事をしております。いろいろご迷惑掛けたにもかかわらず、暖かくむかえていただき、感謝です。とにかくベストを尽くします。生活環境はやはり、うらやましいほど素敵です。またオランダ人のご主人が空間や環境に凄くなじんであり、様になってます。本物のハウステンボスです。
今日は熊本T邸の融資申し込みにオーナーと銀行に行きました。初めての融資方法でした。大手プレハブ住宅メーカーの建て方や考え方に合わせた融資方法で納得はしてませんが勉強になりました。施工中のS様との打ち合わせを平田が行い、私は現場を覗きました。断熱材が綺麗に充填されてましたが、ベーパーバリアの有無は未だに悩んでます。それ自体が結露する時があります。施工時期の湿度によるところが多いと思いますが、判断が難しい問題です。
いろいろな現象やオーナーにご迷惑を掛けてることと真摯に向き合い調査改善することが何より勉強です。