念願のステーションホテル

東京に行きました。M様の外構打ち合わせが目的です。平田と3時ごろに伺い、打ち合わせ後食事にご招待いただきました。奥様が誕生日ということをお聞きして、プレゼントを用意しなかったことが悔やまれます。小さなロシア料理のお店でしたがロシア料理の概念が変わるほど、本当においしいものばかりです。作り手の人が、何より、この料理を作るのが好きで、食べて喜んでもらいたいというのが伝わるお店でした。ご主人がたばこを吸いにいかれた時、奥様から伺った話に、感動し、なんて素敵な女性だろうと、帰りの電車は平田とその話しでした。内容は秘密です。

東京ステーションホテルが長きにわたりリフォームされてから覗いていませんでしたので、翌日午前中東京駅で電車を降りて散策しました。ヨーロッパの雰囲気豊かに、本物志向できちんと作られてました。窓周りの大きさのバランスとディテールは豪華で、重厚感たっぷりです。今東京でもトップのように感じました。外資の、デジタル系のホテルとは価値観が違います。ただ素材が歴史を重ねてない青臭さが若干感じられました。私ごときには到底できませんが日本の建築家大先生方は欧州の保存ベースのリフォームを学ぶ必要があると感じました。とても難しいことですが、年月を重ねたものは、物も人も、何かしら味がありますよ。こういう建物は日々の監理から心ある建築家が携わるべきだと感じます。

新規計画全員集合

昨日新規のM様ご提案でした。母娘で事務所に来ていただいたのですが、御嬢さんの手作りパンをいただきました。変な難しいものではなく、わたしのようなおじさんにわかりやすいメロンパンとアンパンです。こういう直球勝負のようなところがいいなーと思います。あんこから作ったとかで、本当においしく晩御飯前に、セントラルエアコンのY氏、平田と食べました。そのせいではなく、5,5畳だったキッチンが6畳に広がりました。

高低差がある難しい敷地ですが、実施設計、構造計算のM氏、外構屋さん、擁壁屋さん、みんな敷地に集まり、検討した結果、役所の法規も踏まえて、ビルトインガレージ付き、3階建てとして計画しました。それぞれの専門分野の人の意見を集約するための全員集合は有意義です。

北九州O邸、久留米B邸の打ち合わせに平田が奔走してます。昼から一緒に、大宰府老人ホームと熊本M邸現場に走ります。

 

面白い計画、ユニークな母娘

ひょんなことで、突然1月末、事務所に母娘が訪ねてこられました。家を計画中らしいのですが、住宅会社とうまくいかなかったようです。ブログにも書きましたが2,3軒ご入居者を案内し、敷地を見たうえで、何回か打ち合わせとプランを重ねています。お二人とも個性的で面白い魅力的な女性です。家を建てることに情熱的で、こちらが何とか喜んでもらいたいと思わされる何かをお持ちです。お母さんは男前で、さっぱりしたわたし好みの性格です。娘さんはいまどきのきゃぴきゃぴ御嬢さんではなく、すべてに個性的な魅力がいっぱいの19歳です。われわれ昭和のおじさんとも気さくに楽しく話してくれます。二人の熱心な家づくりは敷地が道路からかなり上がっていることを、家づくりの不利な要素と考えず、面白いアイデアが出せる敷地と思えばいいのです。南にマンションがあるなら開けてる東を向いて暮せばいいのです。オーナー母娘のように個性的人が住むのですから、家も個性的でなくては・・・・・・。楽しく一緒に家を作りましょう。キッチンの広さは娘さんの手料理をいただいた後の味で決める約束です。

今、たたき上げが必要。

東京都知事に、舛添さんが当選し、その訓辞を聞いて、こりゃダメだと思いました。行政のリーダーにだれがなるかは興味がなく、日々の業務の考え方、職員に何を求め何を言うかをいつも注目します。「6時に帰り残業するな。家族と飯を食え。家族を大事にしないといい仕事はできない。」「趣味やスポーツを楽しんで、頭を切り替えないといい仕事はできない。」・・・・・・・・・あほか?公務員でしょ。学生でもなんでもなく給料もらってるんでしょ。「君たちは給料だけの仕事をしてるか?。」「都民にどうしたら喜んでもらい、日々頑張って働いてもらう環境を作ってるか?。」「今何をわれわれに都民は求めてるか?」・・・・・「これを考えられない人は東京都の職員の資格に値しない。」ズバッと言ってほしいものです。財政がいいのは民間が必死で働き、納税しているからで、都職員の貢献が高いとは思いません。だから作家が都知事で、週1,2回顔を出しとく程度でもこの町はもつのです。今のままでよければ都知事はだれでもいいのです。まずは腐りきった世間知らずの公務員に、人の役に立つために「働く」という感性を植え付けてくれるたたき上げのリーダーが欲しいものです。都知事は都職員の中から生まれることが自然だと思います。自信に満ちたほこりある仕事をしてれば、自分たちのリーダーは自分たちで決めたくなるはずです。都民と都庁の業務を一番わかっているのですから。丹下さんの作った都庁が歴史とともに重厚な重みをもたないのは、わざとらしい権力的デザイのせいもありますが、都民のものではなく職員の事務所に他ならないからです。

 

新しい提案。.

地域を巻き込んだ街をつくろう。を合言葉に、新しい老人ホームを模索しています。高級温泉旅館の「離れ」をイメージした、洋風の戸建を提案してみました。大きな公園の中にたたずむように、小道を作り、木々や草花に覆われ、ベンチや、ガゼボーで散歩の途中一休みです。夜には電飾でライトアップ。近隣の人の公園でもあります。隣の大きな建物は、おいしいパンやスイーツ、小物雑貨、レストラン、イベントルーム、キッズコーナー・・・・・・・・介護の基地でもあります。食事は部屋食やレストランを日によって選べます。戸数は多く取れませんが、質の高い暮らしを提供できます。元気なお年寄りがこの公園を管理し、草花の手入れをしてくれるはずです。

 

また一つ女の方が偉く思えてきた。

歌の文句通り、女の方がどう考えても、偉いと思います。一言でいうと男はいつまでたっても、いけ好かない、ませた子供です。ガキならまだストレートでいいのですが不機嫌になったり、すねたり、気に障ったり・・・・・。知らないうちに女性は身近な男の分析を済ませて、取扱説明書を作り、把握してるように思います。賢い女性に助けられている男性が成功しているともいえます。ある意味、男にはいつまでも母親が必要で、奥様や恋人にその要素がないと育たないのかもしれません。男の気分によって甘えさせ、褒め,たしなめ、・・・・・。女性は大人です。

今日、平田の同級生がやってる、高級なステーキハウスに夜、行きました。ご夫婦でやって今2代目らしいです。久留米の老舗のようです。久しぶりの再会にお互い喜んでました。店の雰囲気、接客、料理、どれも満足しました。先代から受け継いだ店に誇りを持ち、謙虚に守ろうとしているのがよくわかりました。ご主人が作る料理で奥様がもてなすさまはとても今まで会った平田の同級生とは思えない程、知的で、上品でした。ご主人の料理もこの奥様で生かされてると感じました。

最近家の者が入院して、思ったことがあります。子供とおもっていた娘がもうすでに私の取扱説明を、把握しているようです。女性恐るべし。

北野たけしが「間」についてよく話す。間が悪いとか、間抜けとか・・・・・日本人は話に間を取り入れることで、感情を表現できる。話に重みや説得力が増す。高倉健など、多くを語らず、間で勝負しているように感じます。落語漫才などよくわかりませんが、たけしに言わせると間がない芸はつまらないらしい。歌舞伎,能等とにかく日本人は、すべての間を重んじるようです。

もう一つ間と呼ばれるものに「空間」がある。わかりやすく言うと部屋。奥の間、次の間、床の間、茶の間・・・・・・わびさびという言葉のもとに、いらないものをとりはらった茶室という文化。2,3畳の狭い空間に床の間の一輪挿しとかけ軸。躙り口という極端に小さい出入り口。モミジの葉っぱが一つだけの落ち葉・・・・・・・これに心が動くDNA。京都の金閣寺などきらびやかな寺院仏閣を外国人は好み、禅寺など、枯れた間のある佇まいを日本人は好むようです。物を付け加える美とそぎ落とす美・・・・・・。

間を大事に、住まいを考えてみようと思います。B邸の渡り廊下は、二つの世帯が気持ちよく共存するための「間」と言えるかもしれません。

1月終了

1月も無事終わりました。フレーミングの月でした。よく怒りましたし、よく笑いました。今施工中のお客様の暖かさに救われてます。われわれの方が楽しませていただいてます。なんでこんなに謙虚で我々ごときに信頼いただけるのか・・・・・・・力をいただくばかりで恐縮です。またご入居者でお世話になってる方々のメンテをわずかばかりの御礼代わりにという気持ちで行うのですが、「そういうわけにはいかん。きちんと請求してください。」「遠慮しないでいってください。今後頼みづらくなるから。」「利益もきちんととってもらわないと。」ありがたいお言葉ばかりです。もちろんなかには筋の通らない自分の損得ばかりの方もいますが、そういうところには我々ばかりではなく職人もよらなくなります。施工中6件、着工1件で2月を迎えます。新規の計画も今、盛んに手を動かしてます。いつもどん底を見てきたせいか、不安と、心配は絶えません。いつも平田と月末になると「気を抜いたらいけませんけど、数年前に比べるとこんな月末考えられませんねー。」という会話になります。せっかちや焦りは臆病から来るのかもしれません。お客様と、平田、渕上等仲間に支えられ、この仕事ができてます。2月また新たな気持ちで頑張ります。そして2月は新規のご契約をいただけるように頑張ります。

 

ストックルームもこだわって・・・・

半年前にお引き渡しした宗像Y邸のストックルームを作ってます。家と同じファサードで、扉は玄関と同じ黒にする予定です。どんな小さいものでも、デザインは必要です。色や素材を話しながら作ってます。お隣は市販のスチール製物置を置いてありますが、私は自分のデザインした家には置きたくありません。敷地全部をデザインする気持ちが必要です。渕上大工と、もう一人の若者はいま、わたしのところで設計の見習いをしている宮崎です。23歳。7年大工の修業をして、今から住宅デザイン屋を目指してます。デザインの知識や、会話、接客などは全くできませんが大卒の理屈だけこねるあまちゃんと違い、社会人としての躾を修業の中で叩き込まれてます。これが今の若者に一番欠けてるものです。知ったかぶりも、大きく見せようともせず、弟子として謙虚に動く姿は、みんな好感を持ってます。自分がまだ何もできないことをしっかり認識して頑張ってます。わたしや平田、渕上だけでなく、関連の業者や職人にも一緒になって育ててもらうつもりです。

 

O邸着工

北九州O邸が着工です。暖かく快晴です。基礎補強工事を済まして、地鎮祭は行うことにしました。O先生の奥様は水巻K先生のお嬢さんです。母屋、若先生の家、湯布院別荘と、たくさん仕事をさせていただいてます。今回も広い敷地に、デザイン性の高い住まいを手掛けさせていただきます。これから約半年、家づくりを楽しんでもらいます。施工中を楽しめない家づくりは2流、3流の会社だと思います。現場でだんだんアイデアが出て、変更してこそいい住まいになるのですから。迷い続けることと変更することは違います。

2x6、ビルトインガレージ、ランドリールーム、セントラルエアコン・・・・・・まさにアメリカンハウスです。平田とのインテリア打ち合わせで、お好みの空間に仕上がるはずです。上棟のころは春です。完成時は夏です。約半年のサイクルで工事を行うわけですから、季節が変わります。長いお付き合いです。まさにこのなにもない敷地に、家ができていきます。無から有をうみだす誇りある仕事だと思います。