仲間が集う事務所に活気が・・・・

12月第一日曜日です。朝、事務所は濱田が入れたコーヒーの匂いです。気持ちのいい出社です。S君が打ち合わせもかねて訪れ、雑談して、ゴルフの約束をして・・・・・・黒岩さんは壊れた事務所の金物交換をしてくれました。フレーミングのK棟梁は「年末年始の工事スケジュール」の打ち合わせ、今年の反省、今後の課題や、楽しみ、雄弁に語っていつてくれました。F大工も珍しく訪ねてきました。新人の濱田は事務所や庭の掃除、挨拶や、緊張や気遣いで疲れてると思いますが、笑顔を絶やさず、積極的に動いています。土、日事務所が解放され、仲間が集うことが、活気を生みます。昨日山内が、「みんなにとって時間があれば行きたい、寄りたい事務所、になればいいですね。」という言葉はすごく納得です。世界で集めた素敵なコーヒーカップ、ティーカップを持参してくれました。平田を中心に女性の感性でいろんなものに積極的にチャレンジしてほしいものです。今夜、出社予定ではないのですが正規の仕事帰り、山内は事務所に来て、やり残した片付けと、食事を作ってくれるそうです。疲れてるはずだし、家の食事の準備もあるでしょうに。やや恐縮です。濱田も山内もじっとできない性格のようです。

十日恵比寿に行きました。みんな前向きな気持ちで、真剣な笑顔で柏手を打てるということはとても気持ちがいいものです。先月は一人でさみしくお参りでした。3日からはまた、動き回る日々です。平田が生き生きできればそれが何よりです。

 

新しいスタッフ

今日から新しいスタッフの濱田さんが3か月契約で来てくれることになりました。そして、月のうちわずかな時間ですが、手伝ってくれる山内さんも来てくれました。平田のアシスタントとして、頑張ってくれると期待してます。濱田さんは、コーディネート打ち合わせから、現場管理まで女性の視点でオーナーと関わって、よろこんでもらえるように鍛えるつもりです。私の念願である、女性だけのスタッフで家を完成させる工程の中で、現場管理に可能性が見える人がいませんでしたが、濱田さんに可能性を感じてます。山内さんには、正規の仕事の合間、わずかな時間の中で仕事にかまけて粗雑だった事務所やスタッフを女性らしく変貌させてくれることを期待してます。接客やディスプレイを「躾け」てもらえればと思います。彼女もどちらかというと男っぽい性格のようですが、以前やってたキャビンアテンダント等、今までの経験や知識を楽しく伝えてくれればと思います。

さっそく部材庫の片付けから始めてます。事業計画を立て直し、前向きに、いい仕事がよりできるように話し合い、頑張ります。平田の言葉によると、新しい人が入ると「人と人との化学反応」が起こり、力にも、争いにもなるそうで、大人として、仕事を通してシークレットのない、助け合える素敵な集団が作れればと思います。土、日の夜どちらかと、ウイークデイの夜一日、堅苦しくない勉強会を、ほか2名ほど参加して行います。

さっそく濱田さんは昼からK邸打ち合わせに平田と同行です。

 

席替え

明日で11月も終わりです。この月は異常によく走りました。高速代とガソリン代は相当の金額になってると思われます。たくさんの仕事をさせていただいたという証でもあります。このご時世、お声をかけていただき、本当にありがたいことです。皆さんに喜んでいただいてるようです。何よりです。

12月から一人アルバイトの人が来ます。平田のアシスタントをお願いしてます。今朝突然中村が、「新しい人が来るんですから、整理して、心機一転席替えしますよ。」という命令を私にだし、二人で机や本立てを動かし、1年以上散らかしっぱなしの平田の周りも、怒られながら片付けさせられました。中村は怒った顔で仕事をさせると、抜群の集中力で動き回り、「どうしたら散らかさず整理するかも考えないと、でもなにしても一緒かなー、これ平田会長に告げ口しないで下さいよ。」「引き出しを入れ替えて。これ抱えて。はいこれを本立てに入れて・・・・」短時間で二人で完了です。中村は抜群の現場管理能力です。

冷静に見ると、今までの私の場所が平田で、平田の場所が中村、中村の場所がアルバイト、雑物置だった机のところが私です。コピーの横でドアの横で、どう見ても私が走りまわされるシフトです。ま、いいです。中村の案に乗っかって、心機一転頑張ります。平田が散らかさないように「指名手配のビラ」を作りました。皆さんもお会いになったとき「平田さん片付けてますか?」と一声かけてください。

 

何だか暖かい日曜日

天気が良くて暖かい日曜日です。午前中昔の仲間が訪ねてきました。平田と三人で24,5年前の思い出話です。今日は私の同級生の女性のNさんが、車を譲ってくれるというので、箱崎に受け取りに行きました。ご主人の車でも自分のでもどちらでもいいよ。もう使わないからということですが、きれいで、車検も1年あり、恐縮です。掃除をし、ワックスまでかけてくれて、ガソリンまで・・・・・・頑張ってという励ましの気持ちがうれしくて、上手にお礼が言えませんでしたが、いい仕事をして恩返しします。みんなに助けられてばかりです。新しい人も入ってきます。これで今以上に走り回れます。

事務所に帰ると、平田が軍手をはめ、庭を掃除してます。表も裏も汗を流しきれいにしてました。車が来ることもあり、「ほんと、ありがたいですね。助かりますね。お礼しないと。」周りが気がけてくれる分、自分たちで、掃除ぐらいして、気持ち新たにと思ったようです。リビングダイニングのカーテンも洗濯して付け替えてました。先日も北九州のご入居者のS邸案内の帰り、S様の奥様が中村にお花を作りプレゼントしていただきました。中村もすぐお礼の電話を入れてたようですが、気がけていただける幸せを感じます。ご入居者を訪ねるとみなさん、温かくもてなしてくださり、「平田さん、中村さんも元気で頑張ってますか?」と気がけてくださいます。何よりの喜びです。二人ではじめ、三人でやってきた会社です。

私の周りのご入居者、スタッフ、職人、業者、同級生をはじめとした友達・・・・「みんなに温かく支えられているなー」と実感した日曜日でした。

 

造る、育てる

私は、造り、育てる人生に価値を感じます。洋服や、家 等、既製品を探し、見つける行為より、オンリーワンのものを考え造る事を選びます。友達も恋愛も仲間も、いい人、できる人、すてきな人を見つけるより、一緒に造っていける人、年月を経てお互いを育て上げ、自分たちだけの形を目指せる人を、「良し」とします。所詮 、既製品は飽きて、次がほしくなるはずですから・・・・。 仕事においても、休みが多く、給料もよく、きつくなく・・・・そんな会社や働く環境は、組織に埋没して、自分の存在価値が見えなくなります。代わりは誰でもいるわけです。朝から夜遅くまで働いても、自分の働く成果や、必要性が認識され評価され、力がついていっていることを自他ともに認識できることに喜びを感じる人でチームを造ります。いい意味で心ある「徒弟制度」「弱肉強食」の精神です。「誰かと何かを作っていく。」ことが人生のように思います。とっても身近なことでは、教育においても外食に行くよりお母さんと娘で料理作る。家族で草花を植え、庭を作る。・・・・・・・・一緒に何かを作ること、昔でいう「手伝い」を通して、子供は育てることができます。そして、親の生き生きした仕事ぶりを見せること、人から必要とされてる親の価値を感じさせることが大事です。

日本人が豊かさを勘違いして、モノを作らなくなってから、おかしくなったように思います。町には格安の一年サイクルのような洋服屋が並び、合コンとやらで薄っぺらい人付き合いをし、素人でできるファーストフード屋、コーヒー屋、居酒屋で飯を食い、コンビニで出来合いのものを買い、皆同じゲームという遊びをしている。魅力ある人を育てる社会からかけ離れていってる。

造り育てあう人と出会うのはとても大変です。自分をさらけ出し、もがき、泣き、笑い、叫び、苦しみ、楽しみ、・・・・ずっと子供のようにほしいものを我慢せず、包み隠さず、さらけ出せば、自然と、自分にとって大事な人がそばにいます。価値観の違う人や敵もしっかり見えてきます。

私の入居者の素敵なSご夫婦が二人で作った庭をご紹介します。

諫早

ハウステンボスでの仕事の帰り、久しぶり、諫早によりました。私が学生時代7年間過ごした第2の故郷であり、下宿してたところは第2の我が家です。おばさんがなくなってさみしくなりましたが、姉さんを訪ね、食事をしました。兄弟のいない私にとって、本当の姉のようにずっと気がけてくれ、怒ってくれたり、元気づけてくれたり、40年以上の付き合いです。「あんた、もう少し痩せないかんよ。」「お母さん大事にセナ。」とうれしい小言を聞きながらの食事でした。私の弱いところ、ダメなところ、今まですべてさらけ出してきました。甘えたいときに行くところです。わたしの電話の口調で「何かあったな」とわかるそうです。今回は何も特別話したわけではないのですが、うれしい気分で帰路につきました。うれしいようなさみしいような、いまかかえてる悩みとか全てが入り混じって、不思議な涙が出ました。嬉野あたりでメールが入り「またいつでも帰っておいで、仏壇のおばさんも喜ぶよ。気を付けて。」優しい姉からのうれしい言葉でした。元気を出してまた頑張ります。

娘が久しぶりメールをくれました。「まだ大変?気持ちが不安定?、かわいい愛娘がついとるけん元気出して頑張り。一人で悩まない親子やろ。」「ありがとう、お前いい女になったなー。娘じゃなかったらくどいとるけど。」あきれられたようで、それからメールありません。

明日の会社のために手を打つ。

多くの依頼をいただき、打ち合わせ、設計、現場、申請、メンテ等 平田と二人で走り回ってますがここで手を打たないといけない時期だと判断しました。、工務店と目の前の一邸一邸について、仕事のやり方を話し合い、指示し、戦力アップのため、新しい現場監督も付けてもらうことにしました。私も未経験の新しい人を入れることにしました。私が考える家づくりの仕事は、だれもができるものでもなく、経験で何とかなるものでもありません。平田と二人で動き回るためこの仕事が好きで、やる気のある人をアルバイトとして採用しました。。平田のアシスタントをさせながら育てます。それで平田がまた、いい仕事ができれば最高です。パートであと一人手伝ってもらうことも考えています。

正社員とアルバイトの違いは、その人が会社そのものかどうかです。形ではなく、気持ちが,お客様を愛し、会社を愛せるかどうかです。常に仕事を気がけ、作品の出来栄えを気がけ、、仲間を気がけ、上手くいってるか、どうしたらもっとよくなるか、忙しくて困ってないか、一歩先に出て人の仕事を受け取れるか、アイデアが出せるか、何より仕事が気がかりか、何より仕事を優先できるか。・・・・・・それができるようになったら正社員ですし、できないのなら時給でいいと思います。仕事は本来甘くないです。世間では正社員の資格がない人を正社員として甘やかしすぎです。働いてお金を稼ぐ人ではなく、人のための役立つ仕事を責任をもってやり続けている生き生きとした、自信に満ちた姿を、家族や子供や友人や恋人に見せることで周りに無言のいい影響を与えます。お金は後ろからついてきます。

アルバイトや、パートは正社員を業務において補佐する人です。拘束時間の契約といってもいいかもしれません。正社員はアルバイトやパートの人を使い、育て、今以上に会社をよくする責任があります。特にこの仕事は、社員をお客様が正しく評価をしてくださいます。工務店も職人も同じです。

平田と二人で、がむしゃらに働き、形ができて中村が加わり、3人でやってきました。今のままでやり続けるつもりでしたが、いろんな状況が変わりました。いい家を造るため、明日の会社のため、平田がよりらしく輝いて仕事するため、工務店改革と新しい人を入れることにしました。私としては大きな決断です。ご指導ください。みんながはつらつと仕事をして、お客様に喜んでもらうことが何より大事なことです。

読書

ここの所、伊集院静や阿川佐和子,カンサンジュン、石原慎太郎など、小説ではないところで読書をしていましたが、いま「永遠の0」にはまっています。久しぶりに心躍り、感動する小説です。。ただ涙が出て、言葉が出なくなりました。読む時期や季節、読者の置かれてる状況にもよるのでしょうが、特に男にはこたええます。本を読むこと、新聞を読むこと、この「読む」という行為が、自分にとってはとても大事です。人と話す次に大事な行為です。読書は情報を得て、人の意見を聞き、それで自分の意思が決まり、いろんなことに照らし合わせ、歴史を紐解き、統計をみて、自分の人生の決断や財産にできます。

「ニュースはネットで見てるよ。」「テレビで見たよ。」・・・・・・見るという行為と読むとという行為は異なるものです。情報の共有でしかありません。

暖炉に火を入れ、マキの燃える音をききながら、秋の夜、本を読んでください。読書と暖炉は人を豊かにします。思慮深く、知性と教養と感性が育まれると、あのフランクロイドライトも言ってます。わたしも忙しさにかまけて、読書量が減ってました。反省です。

決意、再構築、前に前に・・・・・

いろんなことがあったここ4年、大きな試練でした。一つ何とか超えたら、また大きな試練。今も引きずり戦い続けていますが、今まで、カッコ悪く、もがきながら前向きにぶつかって、さきが開けてきたように思います。大きなことが起こると、周りの風景が変わります。くるしくてもにげないで前向きにもがけば、新しい発想やチャレンジができます。性格的に保守ではないので、「今まで以上」を目指します。

今、我々の家づくりにおいて、誰かにゆだねるのではなく、自分と平田で工事監督を全面的に行うシステムを構築中です。請負工務店や職人、業者とも話し合ってます。そのためにみんな「われ関せず」の働き方を一掃しようと思います。自分の分野だけ、自分のできるとこだけ、自分の条件だけ、そんな子供の甘えた発想を根絶しようと考えてます。そのために同級生はじめ、いろんな人に会い、話、いろんな職種の人とも話しました。みんな厳しい条件で働いてます。昼夜問わず必死です。世の中の現状にやや驚きました。自分がこの会社に何ができて、どれだけの利益に貢献できてるかをいつも考える人で、家づくりをやるべく、再構築します。「会社が何をしてくれる。」のではなく、自分が誇りある仕事を身に着けるためにも、仕事を何より優先してもらいます。人の入れ替えではなく、思いの入れ替えをしてもらい、それができた人たちで、さらに新しい人たちをいれて「住宅屋」を作り、さらに前向きな家づくりをしたいと考えてます。今以上にもっともっと平田と私が前に前に先頭を走ります。できる人を探すより、どうしたらもっと二人が働けるか?アシスタントを工務店から出向させてもらう。逆転の発想です。

 

紅葉、秋

熊本からの帰り、熊本県庁のイチョウがとてもきれいで、車から降りてカメラを向けました。下関、水巻、熊本、ハウステンボス・・・高速でも現地でも紅葉が楽しめます。徐々に夜の街もカラフルな明かりが点滅し始め、女性のファッションも、渋い色合いで秋本番です。私の問題発言の中で秋が似合う人は、夏や春が似合う人より、知的で文化的、暑いところよりそこそこ寒いところのほうが文化レベルが高いという持論があります。この時期、自然や夜の街やいろんな人と語らうことや、温かい鍋やシチュー、本を読むことで楽しみたいと思います。

日本の住まいは、昔「夏をもって家とする。」といわれるほど、梅雨や蒸し暑さをしのぐため、高床、障子、ふすまによる開け広げの「木」と「紙」の家です。夏はそこそこ快適でも、とにかく冬は寒い。底冷えがします。北米型輸入住宅は「冬をもって家とする。」冬が暖かく暮らせます。暖炉の炎や木の燃えるぱちぱちという音は、心まで温かくしてくれます。デザインも秋冬に似合い、屋根に雪などあると、ホームアローンの世界です。これからクリスマスにかけて、我々にとって一番いい季節です。仕事も含め楽しみたいものです。知的で感性豊かであれば楽しみも大きいような気がします。