先日、熊本駅から現場まで市電に乗りました。チンチン電車です。のんびり車窓から風景を見ていると、ワンマンの運転手が丁寧で、流暢なアナウンスで乗り降りの案内や観光案内もしてくれます。若いのに、自然でとても心地いいアナウンスです。突然今度は英語でのアナウンスが始まりました。これまた上手。テープと思いきや、その運転手です。わたしの前に外国人のカップルが座っていましたがにこっと笑いながら嬉しそうに、聞き入り熊本城で降りていきました。高齢者がのろうとしてる停留所では,走ってのり口まで行き、荷物を持ってあげてます。機敏によく動き、気持ちのいい若者です。帰りは新幹線の時間に間に合うためタクシーに乗りました。個人タクシーのおじいちゃん運転手でしたが、一方的に自分の事や考えをまくし立てる、べらんめー野郎でした。市電の圧倒的勝利。
新しい仕事のために。
門司の医院併用住宅F邸の計画提案の3回目でした。だらだら時間をかけずスピーディーにデザイン、打ち合わせを重ねることが私流です。少しずつ改良して、明らかにいいものに変貌している実感があります。詳細図を、キャドで作りながら、作品をご案内して、イメージを作りこんでいくつもりです。駅の構内に作るわけですから、街並みに寄与するデザインにするつもりです。
大宰府の老人ホームが既存建物2棟のリニューアルと、戸建て4棟を新築して、地域を巻き込んだまちづくりを行います。そのデザインプロデュースを依頼され、今日リニューアルの契約が終わり、木曜日に戸建ての設計契約の予定です。このような仕事をさせていただけることに感謝します。
新しい仕事のスタートです。今年中に完成です。
ストレス発散
東京のM様を囲んで、仲間とともに、食事と、飲み会でした。渕上大工にとってM様は歌の師匠であり、今回も課題曲をいただいてました。みんな、年末以来、今までこんな機会もなく、がんばってきたせいか大きな声で、ストレス発散です。平田も含め、おじさん8人、髪に白髪が目立っても、元気です。必死で働いての、仲間と過ごすこの時間がとても幸せです。息子が一泊で東京から帰省していたのですが、ゆっくり会うこともなく、頼みごとばかりで、少し借りができました。子供は二人とも、生き生きと真剣に働いているようで、それだけが自慢です。わたしはいろいろ理由をつけて働かない人を認めません。働かないと、知性も、感性も、感情も、愛情も、感動も、信頼も信用も手に入りません。自分が動いて考えて手に入れてこそ本物です。もがいて、答えは見つけるものです。
いい天気
久しぶりに山口に行く機会があり、あまりにいい天気なので、五重塔を見て、帰り、雄大な秋吉台ロードを走りました。久しぶりで改めて感激しました。ゴールデンウイーク中にもかかわらず、スムーズな流れでした。この仕事も長いとどの土地を訪れても作品があります。山口市にも2件あります。いい仕事だと思います。門司の土地に再度立ち寄り、プランを修正するに当たり細かい気になるところをチェックして帰りました。以前は何ともなかった車の運転で、足がパンパンになり、体が痛くなります。これが年を取るという事なんでしょう。改めて言うのも変ですが、ついこの前、正月だったように思います。もう五月です。この早さも年を取るという事なんでしょう。
性分
白い塗り壁
私の提案する多くは「白い外壁」です。「すぐ雨だれ等汚れが目立つ。」という心配と、雑誌などで具体的に見る素敵な白い壁に対するあこがれ。お客様は悩まれます。最近では、汚れ防止のコート材が安く塗れるようになり、作品集を見ても、こんなに白い塗り壁の家をたくさん作るところはないと思います。
白い外壁は上品で、自然とよく合います。海や、空のブルー、木々の緑、色鮮やかな花・・・・・どの色とも相性がよく、ヨーロッパのお城、日本の城,灯台、・・・・・自然を壊さず、風景の一つとして違和感がありません。しろい塗り壁にバランス良く、石やタイルなどの自然素材を使い、エントランスにお好みの色を付けるコーディネートが好きです。
転機
10年になりますが、熊本T邸。メンテに行きました。お留守で工事は後日になりましたが、いつ訪れてもいまだ緊張します。福岡からほぼ3日に1回くらいの割合で通い、こだわって、こだわって作った新しい形の輸入住宅です。この作品から小澤は変わったとよく言われます。アメリカの物まねから作風が変わり、独自のデザインをするようになったといわれます。緊張してかかわった7か月だったように記憶してます。大工にも細かく注文しました。向こうの雑誌や本を改めて見直し勉強したことが今、自分を支えてます。転機の作品です。もちろんどの作品も自分を勉強させてくれました。ただこの家の前に立つとやや涙が出そうになるのです。こんな家づくりができてることに感謝です。
法規との戦い。役人との戦い・
老人ホーム、中央区建売デザイン、南区M邸どれも法規的に難しいものばかりです。難しいというより、くだらない解釈で、役人が難しくしているだけなのですが・・・・・・・・。法規は役人に仕事を与えるためのものではなく、皆が共存して財産生命を守るためのものであるはずなのに、重箱の隅を突っつくだけつついて、だれも幸せにならず、仕事は遅れ、役人はたくさんの休みと、短い労働時間の中で、ゆったり自分のペースで仕事しやがって。民間からの税金で飯食ってるのなら民間にあわせて仕事をするべきです。。期日のある仕事、責任を持てる仕事をする癖をつけろ。それが景気の回復につながる。あんたらの仕事っぷりが景気を悪くし、我々を腹立たせ、余分な仕事を増やす。責任が自分たちにかからないように、どうにでもとれるうまい回答をする。「そんな大人が子供の教育できるなー」と思うのですが・・・・。笹井副センター長も同じです。勉強はできても、人として、男として、上司としてどうかと思いますが。
カーテンの「防炎」シールがはがれてるので貼っといてという役所の指導も、防炎カーテンを使用してるかどうかが問題で、シールを張ってるかどうかが問題ではないのですが。シールでしか判断できん奴が税金で飯食うな。勉強して出直して来いという気分です。東京都知事の舛添さんが「都職員は残業せず、家族と飯を食え。」といったときは、血管が切れるほど腹が立ちました。「できるだけ交代制にしてでも都民のため、遅くまで窓口を開けよう。休日も出来れば開けて少しでも企業や都民に貢献したい。」これが本当の公務員の姿でしょう。どっしりした大人の男が親分にふさわしいのですが・・・・。
学者の常識、大人の常識
理研の学者は、ノーベル賞に近い人たちと聞いていますが、世の大人との常識のずれがひどいと感じています。ノーベル賞なんぞ、「人」は評価の対象外とわかると、大したもんじゃないなと思ってしまいます。「倫理とか人道」「義理、人情」そんな大人として持つべきもののかけらも見えません。よく言われる勉強ばかりして、「世間知らず。」ということです。「人に愛される学者。」日本にいるのでしょうか?日本人が誇りにできる学者はいるのでしょうか?
松井秀樹という野球選手は、アメリカで目を見張る成績でもなく、ヤンキース生え抜きでもなく、それでも引退したいまもチームメートやマスコミやニューヨークの人に愛されてるのは「真摯な態度の常識人」だからです。大人の常識を兼ね備えた野球選手もそうそういませんが彼は日本人が誇れる大人です。
レベルの低い組織の中の技術者
食っていくためとはいえ、組織にすがる建築技術者の一貫性のなさは、営業マン以上かもしれません。在来木造がいい。といってた人が軽量鉄骨メーカーに移ったり、ツーバイフォーに変わったり、住まいは一戸建てと言ってた人がマンションを売り出したり、・・・・・まあ、そんな人は下手な技術者ばかりですが。
先日ある住宅会社の設計の人に会ったのですが、「日本の家は日本の風土に合った在来木造で、日本の木じゃないといけない。」という、今時、天然記念物のような人に会いました。なら、着物来て、草履やげた履いて、ほぞ穴開けた構造で障子やふすまで暮らせと言いたい。その会社の建ててる家は在来木造と言いながら、木を金物で固め、洋風の空間を、プラスチック製の本物に見える偽物で覆われた、コストパフォーマンス住宅です。昔ながらの在来木造は、和の暮らしを、快適にするため、梅雨を乗り切るための工法です。したがって、東北、北海道、沖縄では根付かず、各地で、独自の作り方が生まれたわけです。ツーバイフォーは世界各地、ほとんどの国で、合理的で耐久性に優れかつ洋の住まいに最適だということで支持されている、グローバルスタンダード工法です。それを安く改良しているメーカーもありますが・・・・・。世界で通用する家を作らずして、どうすると思うのですが。世界で少し前まで言われていた、世界一幸せな男は、「アメリカの家に住み、ドイツの車に乗り、日本の女性を嫁さんにすること。」今となっては嫁の部分は当てはまらないことは認めます。
その会社の在来木造神話は西洋医学を否定し、その土地土地に言い伝えられてきた薬草が一番といってるような物です。現にその住宅会社の建てた家の寿命は短い。いつまで鎖国してるの?。