鳥栖、M邸のフレーミングは今日で棟木が上がりました。クレーンでの建て方は迫力満点です。小雨が降ったりやんだりですが、F大工、I社長はじめ10人ほどで終わりました。あとは来週、垂木と合板張り、ルーフィングです。大きい家です。3階に上ってる職人は誇らしげです。
予定通り、今月にKクリニック、M邸上棟させました。来月、薬局と、B邸2棟上棟させます。何とかして、目標を達成しようとしてくれる、職人仲間に感謝です。
顔を見て、言葉と表情で物事を伝え、喜怒哀楽を感じ、伝わるものがあります。わたしは会って話したことしか信用できません。百歩譲っても電話です。最近の人はメールを送って仕事が終わり、ファックスして仕事が終わり・・・・・・・・・どんどん軽薄な仕事のやり方で、いいものや思い入れの強いものなどできるわけがありません。このような態度では、周りから学ぶことも教わることもなく、ただ作業をこなすやりかたです。機械のデジタルは便利でも、人の気持ちや行動がデジタル化することで、人は退化しています。
乗り物やホテルやレストランなどのネット予約も無機質極まりないものです。買い物もしかりです。人がばかになる仕組みを喜んで使い大馬鹿になってます。
今、魅力ある若者に会いたくてもトンと出合いません。
我々が無垢材で手作りでメンテしながら年月を重ねた家が重厚で素敵で味わい深くなるように、人の顔も、一生懸命自分の誇れる年月を重ねると深みのある魅力的なしわのある顔に変わります。いい顔のしわは多くのことを考え、学び、多くの人と会い、真剣に生きた人だけにできるものです。この調子だと今後みんな宇宙人のようになるんでしょうか?
安藤忠雄が今、東大卒の連中もまともに電話対応ができないと嘆いていました。ここ10年ほどで急速に質が低下したそうです。危機的状況です。躾のない社会から脱却しなければ。
お世話になってる対馬の大先輩の協力のもと、博多駅前に、対馬の民家を移築し、物産展、PR事務所が開設されました。行政を動かし、駅近くに木造の建物ができたことは本当に素晴らしいことです。
物産展としては、ちょっとさみしいものでした。対馬はお母さんたちが作る料理がとてもおいしく、加工品を売ることが主流になっていることに、納得できません。海がある街のお土産物はどこも同じです。トンちゃん、カジメの味噌汁、いり焼き、対州そば、ろくべえ、サバのさし付け、・・・・・・・・・おばあちゃんやお母さんたちが表舞台に立たなくては。商工会や役場の人がはっぴを着て売っても、何も伝わらないと思います。買いたいものが何もなくがっかりして帰ってきました。
イベントはプロデュース力、住まいはデザイン力です。
T邸はカラーコーディネートが素晴らしく、シャビーな色遣いがとてもよくできています。オーナーと平田の合作でしょう。どこの部屋も、どのパーツも一味違う微妙な色遣いに感心しました。私が信頼するT塗装の親分の腕も大したものです。これぞ職人です。うまい。彼が言うには、「大手の輸入住宅の施工もしてるけど、雲泥の差がありますよ。同じ部材のようですが、センスというか、デザインというか全く比べ物にならんですよ。品番や、色番だけで、素人に毛の生えたコーディネーターが素人のお客さんと打ち合わせるからでしょうかねー。平田さんははプロですねー。」お世辞もあるかもしれませんがうれしい話です。
監督の、I社長も、「決して見栄えのいい敷地ではないけど、存在感のあるかっこいい家になりましたねー。」と話しかけます。外構がやや残っている状況です。来週完成検査、引渡しの予定です。
同級生の中村和美さんが、Dアート企画のLDK空間で展示会をすることになりました。11月24日、25日11時から17時です。24日の14時からはシルクのアレンジメント教室も開催されるようです。
主婦をしながら、働きながら、精力的に自分の好きなことで活動しているようです。今の若者にこのエネルギーの半分でもあれば……。雑誌にも取り上げられ、展示会もたびたび行っているようで、個性豊かな作品が多いようです。ぜひお越しください。
子供を無事、社会に送り、今、親の介護におわれます。大変ですが時々見せる笑顔にほっとして頑張れます。時代は流れてます。親を見送る年になり、体や頭が初老を認識します。だからこそ、自分らしく、いろんな方法で自己表現することが大切です。仲間が大切です。そして結局は人のためになり誰かが喜んでくれることが生きがいになるようです。
時代の流れが速く感じられ、我々の時代のスタンダードが壊されていってるように感じます。物だけではなく、考え方や価値観も含めてのことです。衣食住でもしかりです。
洋服は賃金の安い外国人に作らせ、コマーシャルはとんでもない金をかけ、一年もてばいいものの大量販売。食べ物も、横文字の名前を並べ立て、高いコマーシャルでおいしそうに見せ、工場生産品をチーンしてだす。挨拶もろくにできない大学生に汚い制服着せて安く夜中まで金勘定だけさせるコンビニ。住まいも、イメージ映像のコマーシャルや、モデルホームで幸せそうな家族を見せつけ、現実は工場で作った台所や、トイレをトラックで運んできて組み立てる。これでは文化国家ではありません。すべて、軽い国に成り下がってます。
仕事とはどの分野もいい材料を鍛錬した職人でできるだけ安く世の中に提供しようと頑張ることでした。謙虚なその姿勢で、世界一の技術大国になったはずなのに、一部の経済人の金儲けのため、鍛錬した職人を排除し、いい材質に目を向けず、「価格破壊」に邁進しました。その人たちによってスタンダードは消されつつあります。彼らに日本はつぶされています。職人が市場で、魚を見て仕入れ、鍛練した腕で握るすしが日本人のすしです。坪20万の家で、ハッピーライフにも、家族団らんにもなれません。オーナーの希望の家は工場では作れませんし、作ってはいけません。スタンダードを守り続けます。何世代にも受け継がれる正統派の住まいをつくりつづけます。
根は田舎者のおのぼりさんです。対馬で生まれ、子供のころ親父の船で博多に来ては、目を白黒、大学時代東京、横浜で、口をぽかーんとあけ、アメリカに行ったら気絶しそうでした。異常に胸躍り、血が騒ぎ、疲れなど知らないくらい動き回ります。よく言うと、感性豊か・・・・・・・・。
今回の横浜で、サザンの秘密のデートの歌詞に出てくるシーガーディアンというホテルニューグランドのバーに娘と行きました。どうしても来てみたかったと小声でいいながらそわそわきょろきょろしながら飲んでる父を見て、娘が一言「前日は念願の富士屋ホテルに行き、今日はサザンを追いかけここに来れて、夢がかないすぎて死ぬんじゃない。」ひどいことを言います。バーを出るとき、娘が店の人に頼んで、コースターをたくさんもらってくれました。・・・・・・・・・・・・・・・やはり年はとっても田舎者のおのぼりさんで
娘撮影
鳥栖のM邸の基礎が完了しました。東京からたくさんのお土産を抱えて、オーナーが視察に来てくださいました。事務所で、打ち合わせ後平田が現場にお連れしました。(わたしは免停中です。)平田に途中連絡したら、基礎のことより、から揚げとアイスクリームをごちそうになり、それがすごくおいしいという報告でした。・・・・・・・・・・・。
基礎についてはメールもいただき、平田の帰社報告も「大きく、頑丈で、満足されてました。」メールの最後に、「引き続き、美しい家づくりをお願いします。」と結んでいただいていたことに感激しました。M様ご夫婦には本当に力をいただきます。外壁の色やテクスチャーのため、模型を作ります。
我々にはこのようなお客様がたくさんいてくださり、喜びや自信や、感動や感激をいただいてます。いつもいい家を作るにはどうすればいいかを考え続けてます。価値観が共有できない人や会社はいくら金があろうとご免こうむります。言ってる意味がわからなければ我々の感性は伝わらず、いい家はできないのですから。
日曜日、雨でした。朝からF大工とお客様が切った庭の木を、片づけに行き、昼は老人ホームの見積もり、夕方は先日、撮影した宗像Y邸の一部撮り直しと、夜景の撮影を行いました。理由はないのですが、車がないこともあり、事務所を出て歩いてると、急に、家まで歩いてみるかという気になり、9時半出発で西新商店街、藤崎商店街、室見橋を渡り、愛宕神社の下から姪浜、小戸を過ぎると、左は松林、右は今津湾で明りのない真っ暗な道です。和仁会病院から山道に入り、イノシシに注意しながらやっと到着、9キロを1時間50分でした。こうした行動を時々とる自分がいます。2キロいいから毎日継続して歩きなさいとよく言われます。わかっていますが、それはおもしろくない。どこまで歩けるだろうと思い立つと永遠に歩き、限界と思うと帰りはタクシーに乗るバカな性格です。同じ場所は歩きたくないし、……困ったものです。足はそれほど痛くありません。ふくらはぎがやや張ってる程度です。
熊本の役所に切れました。道路の幅員一つ聞くのに、3つの離れた役所をたらいまわしにされ、出てきた資料は別の敷地。この敷地は道路に接してない、といいながら、道路の官民境界の立会をお願いしますという課もあり、「誰の言うのが本当じゃ。どこ行けここ行けの責任転嫁ばかりじゃないか。バカにするのもいい加減にしろ。」・・・・・・・・・自分で一つ一つ紐解き、正解を導き出しました。役人に、「あんたらこれが正解じゃなかとか?」「なるほどそうですね。」朝10時から3時までかかりやっと一つの道の幅員と道路の種別がわかりました。今日ほど役所の人間に辛抱ならんとおもったことはありません。これで1週間ほったらかされたと思うと悔しくて悔しくて、怒鳴り散らさずにいられません。熊本の役所は厳しく、せわしいといわれますが、ただばかで裁けない人間が多いだけです。特に男はあーじゃないこうじゃない、こう思ってた、別の課がわるい・・・・・・・・・こんな言い訳ばかりです。女性はてきぱきして、「大変申しわけございませんでした。お待たせもして気分を害されたと思いますが以後気を付けます。」二つの課でこのような対応でした。上司は何があろうとわれ関せずのそれこそお役所対応、役人全部女性にしろ。少なくとも管理職はそれがいい。形ばかり政令都市にして中身はすっからかんのあんぽんたんばかり・・・・・・。熊本は役所から衰退していくはずです。辛抱ならん一日でした。目上の人に、やる気のある熱い公務員はいないのでしょうか?と聞くと、「そんな人は公務員にならん。」そういえば嘘ついて休み、早退ばかりの何の魅力もない公務員ご夫婦を知ってます。