手、指、言葉 

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デジタルが嫌いでアナログ人間の私ですが、がっかりする通知がメールで送られてきます。「今年をもって年賀状を取りやめさせていただきます。」そしてその年賀状は自筆がほとんどなくなり、メール一斉送信や印刷が主流になりました。機械を使う世の中で、手や指や言葉などでの表現がなくなりつつあります。乗り物の予約や食事の注文は人と話すことが必要でなくなり、言葉をなくしそうですし、手紙や、絵など指はボタンを押すためだけの道具になり、機械が書いてくれます。きれいな出来栄えなんでしょうが無機質で魅力を感じることはありません。私の仕事の図面やパースはCADで行われていますが私はいまだに鉛筆なめなめです。人の指で書かれたものはその人が言おうとしていること、やりたいこと、迷ってること・・・みんな見えます。指先が語るのです。 恐れずいうと、自分の指で表現しない人は「へた」です。図面の差別化がなくだれでもどの会社でも同じものにしか見えません。料理もボタンを押しチーンで出来上がり、シリやナビなどで記憶力が衰え、指先や手を使って発展してきた人の文化は機械にとってかわられるのです。ただ、コーディネーターが言うように、これは危ういもので大戦争が起これば、こんなものぶっ飛んでしまいます。そのとき人の力は残ってるのでしょうか。便利の追及は、大事なものを捨てるこにもつながります。そこいらじゅう雑然と散らかった部屋でいまだ仕事をしています。暮れの掃除をしました。机にパソコン一台のきれいな部屋は私は落ち着きません。