どの業種も職人不足で、大工、左官、基礎、塗装・・・職人確保が大変のようです。数年前の不況の折、多くの職人が廃業し、また若い人材が職人になりません。ここで勘違いして、わがままな職人が増え、単価も高くなると、景気が落ち着いたときには通用しない人が多くなるでしょう。外国人労働者が主役の時代になっていくのでしょうが、学問も含め日本はどんどん追い越され、職人どころではなく、「働かない国日本」というレッテルが貼られそうです。長いこと日本人のすばらしさを理解できず働く人のための政策を怠り、欧米の真似だけを続け、進むべき政策を持たない政治家が悪さをしたり、居眠りしてるうちに日本は大変なことになりつつあります。
2018年10月の記事
データ改ざん問題
免震、制振などの部品のデータ改ざん問題が大きく報じられています。KYBはもちろん誠意を持って対応しなけれがいけないのですが、なぜこうなったかが大事です。工期を守るためか、上司が支持したのか、金の問題か?・・・・。われわれの場合も、古い家のリニューアルの場合、床、壁をはいでいったら思いもよらぬ腐食や、シロアリ、前にやったであろういい加減な工事に出くわします。誠意を持ってしっかり検査検討して、慎重に工事を進めると、「遅い、工事が遅れてる。」という頓珍漢なオーナーに出くわしたことがあります。あんたの財産を守ろうとしてるんだ。そんな考えだから前に頼んだ業者がいい加減な工事で、とにかくふさいで工期に間に合わせ、金もらってさよならしてるわけです。壁にゴミ袋がつめてあったり、シロアリに食われたままふさいでたり、雨漏りの跡があってもその原因を探らず、ふさいだり、喚気ダクトが途中で切られてたり、ひどいものです。問題を写真に撮り、判断し、ベターの工事をきちんと進めることが誠意ある対応です。多くのオーナーには感謝いただき、信頼関係ができ、次の仕事をいただいたりしています。「仕事はユーザー第一」という考えが浸透していれば改ざんはなくなります。
行動しない人
テレビのコメンテーターはなんにでも口を挟み、すき放題のことを言ってます。いうだけで動くことはありません。自分のできることを精一杯やった上で物事の本質は見えてきます。「事件は会議室で起きてるんじゃない現場で起きてるんだ」というせりふが支持されたのは「あんたら何もわかってない。」ということだし、元大阪市長の橋下さんはもっと過激に、「馬鹿コメンテーター、勉強して出直して来い。」と叫んでました。男たるもの昔から、口数は少なく、行動することが美学でした。そんな人のゲンコツは魅力があるんです。何も行動しない人が暴力反対と叫んでいますが、大の大人がしつけ、修行と暴力の中身の判断もできず、決まりごとでとにかく手を上げたらいけないという風潮に、幼い社会になるなーと思います。
自身と誇り
役所や、大企業や銀行嫌いの私は、勝てもしないのにいつまでも子供のように理不尽なことと戦っています。それは既得権益との喧嘩です。三つの組織はリスクを負わず、中身など大して問題にせず書類で弱いものをがんじがらめにします。人としてのガチンコなら負けないのですが仕組みに負けてしまいます。人気の「陸王」「下町ロケット」はその既得権益を中小企業が技術力と、人とのつながりで打ち負かすことが痛快なんだと思います。どの世も理不尽との戦いです。時代劇では「水戸黄門」「大岡越前」が「お主も悪よのう」という決まり文句の悪代官と越後屋を成敗してくれて痛快なのです。しかし、司法も所詮役所です。法律という決まりごとで善悪を語る弁護士が最近やたらテレビのワイドショーに出ますが誰一人魅力的ではありません。物事は難しく考えず、すべては庶民の判断です。良かれと思っている組織の決まりごとや伝統や、自分の保全とかばかり考えていると、貴乃花のような相撲界にとって大事な人材を失うことになります。組織と個人の戦いはきれいごとでは済みません。