上質なインテリアと暮らし

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京都報告の前に‥‥ 偶然購入した本に、以前に小澤が設計させていただいていたN様の記事が掲載されていました。  別冊プラスワンリビング『Bon Chic』という本です。

数年前『プラスワンリビング』の取材を受けられた際、私も撮影に立ち会いました。 N様のお宅の上質で成熟した落ち着きのある暮らしは、どこかなつかしい洋画の世界に入り込んだようで、編集者の方とも「登場人物(住んでいる人)と背景(建物)がぴったりで、絵になりますよね。」と話し、ついつい長居してしまいました。   インテリアもかちっと決めすぎず、暮らす人が気持ち良くくつろげるようにデザインや色をほどよくはずして調和させてあります。 素晴らしいのは、さりげなく置いてある家具や本、雑貨などが、飾り(ディスプレイ)ではなく本当に寛ぐために必要な物だったり、お父様から受け継がれた必要な愛用の物だったりすることです。  ご家族の歴史や気負わない本物の気品が伝わってきました。

小手先の装飾や材料で飾り付けたり、虚栄心を満たすだけの住まいはアンバランスで登場人物と背景が合ってません。そうなると自然にお家が汚くちらかってきたり、どこか落ち着きがなかったりするようです。

基本ですが、住宅は『その人らしく‥‥』造りたいものです。そのためにはお客さまとよくコミニケーションをとり、真摯にご提案していきたいと思います。  『〇〇さんらしい家ですね~。』は最高の褒め言葉だと思います。