私は対馬という島の小さい集落で生まれ育ったのですが、そのおかげで、小さなコミュニティーで、それぞれの役割があり助け合い生きてました。みんなが家族みたいなものです。「もとふみー」と呼び捨ての兄ちゃん、おいちゃんたちからいいことも悪いことも教わりました。跡取りでありながら若いころはその島が退屈に思い、都会に出てきましたが、この年になると、あのころの暮らしが本物だったのではないかと思ってしまいます。最低限生活に必要な店があり、無駄な競争や、金儲けや、贅沢を求めていませんでした。いまさら帰ることはないにしろ、墓参りや、おばを訪ねたときはいろいろ考えてしまいます.世の中本当によくなってるのでしょうか?