情報を伝えるか、気持ちを伝えるか

category: 未分類

コマーシャルにしろ、ネットにしろ、世の情報を、これでもかというほど垂れ流していると感じてます。家づくりで言うと、これが坪いくらだ、この材料が安い、こうすると断熱性が上がる、この工法は工期が短い、オール電化だ、いやガスがいい・・・・・・・。オーナーが材料や、機器を、工務店に頼まず、ネット通販で買うことも少なくないようです。こうなってしまうと、情報に頼り、吟味し、情報の集積で家が作られていく世の中です。我々の家づくりは、オーナーの気持ちを聞き、我々作り手の気持ちを伝え、オーナーが思い描いていた暮らしの一つ上の空間を提供する、気持ちの家作りです。自分の手書きで気持ちを込めます。気持ちの家づくりはオーナーとの関係や結びつきが深く、長きにわたり、お付き合いします。ごあいさつや、お礼や、近況報告や、築10年20年建っても、オーナーや建物へ気持ちで寄り添えます。ものづくりは気持ちが何より優先します。最近気持ちが伝わらない、伝えるすべを持たない、気持ちを知ろうとしない事が多いようです。情報や、策におぼれるととんでもない世の中になります。携帯も、ネットもない、今思えば不便な時代は、固定電話と手紙に、気持ちを託し、頑張ったものです。これからも「思い」で生きて行きます。

写真 (53)写真