いい天気です。朝から宗像K邸の現場でした。春なのでしょう。見える景色の色が濃くなりました。町が華やいで見えるのはそのせいでしょう。町ゆく人の動きもはつらつとしてます。昼、現場近くの同級生とランチです。古い民家を和風レストランにしてあり、とても懐かしい空間でおいしくいただきました。事務所で2時から打ち合わせです。事務所の周りは土日に引っ越しのトラックが頻繁に来るようになりました。この調子だと、連休あたり、桜の開花かもしれません。わたしも20日誕生日です。お彼岸は対馬に墓参りに行きたいのですが、仕事が離せません。親父や祖父母、叔父叔母に仏壇で謝ります。時間はどんな時も、冷酷に流れます。時々待ってくれたりしてもいいのにと思うときもあります。その冷酷さが悔しい時もあります。今の自分で会いたい人がたくさんいます。これも春になったからかもしれません。家の者が大病したからかもしれません。
仮退院
家の者が 退院できました。食生活も含め、自己管理しながら普通の生活に戻していきます。長い入院でした。自分の口で物を食べ、栄養補給できることがどれだけ大事か認識しました。12時間の手術で、横行結腸をほとんど取ったのですからこれから時間をかけて焦らず、通院になります。娘は厳しく、「もう病人ではないのだから、あまえず、普段の家事をきちんとやって。」いろんな検査結果が近いうちに出ます。それによってまた治療もあるかもしれません。1か月半ぶりの自宅は犬が狂ったように喜び、涙のご対面でした。さっそく二人のおふくろのところに行くそうです。人は自分がやるべきことを継続してやれることで、自分の存在意義を感じるのでしょう。多くの皆様にご心配いただき、ありがとうございました。
訪れてくださる人から元気をもらいます。
先日親娘で打ち合わせに来ていただいているM様と、設計契約を交わさせていただきました。お母さんは子供みたいなところが残っていて、かわいい人です。前にも書きましたが娘さんは個性的で昭和を感じるな素敵なお嬢さんです。「昭和の女」は我々おじさんにとっては最大限の褒め言葉です。今の若い女性は全員同じに見える私にとってとてもチャーミングです。御嬢さんが保護者的ですが、楽しい親娘です。「楽しく家づくりをしましょう。」と約束しました。
湯布院の別荘をご計画中のK様ご夫妻に、昨夜デザイン提案をさせていただきました。今までにない、特徴邸な提案という高い評価をしていただきました。計画をしてて別荘という建物はすべて、楽しむために作るのですから、プラス思考になれます。自分でも納得の完成度でした。
ももち浜のU様はわれわれの恩人でもあるご入居者です。1か月ぶりくらいに訪ねていただき、仕事の話や、我々へのアドバイスをいただきました。また仕事でお手伝いできればいいなと考えてます。
たくさん元気をいただき、楽しみながら真剣に、家づくりを続けます。
頑張りすぎかも・・・・平田
8日提案の湯布院別荘のデザインができました。夜10時半です。平田は事務所のごみ出しや食器の後片づけなど、雑用に追われています。もう一人、簡単な経理や、パソコン、雑用をやってくれる人が必要です。平田に申し訳ないのですが、なかなかアルバイトでも見つかりません。きっとそういう人が見つかると、平田の机のまわりは見違えるように片付くと信じてます。今の忙しさで、事務雑務、経理、掃除までやっているのですから片付かなくても何も言えません。でもこのままでは、事務所や車の中が物置になってしまいます。ある意味二人でこれだけのことをやっているということはすごいことです。頑張ってます。下から、平田の奇声が聞こえます。「フォーッ!」「アーーーー」・・・・・ストレスマックスの時発する声です。最近は具体的に叫びだしました。「わーきついー。」「おなかすいたー。」「眠いぞー。」今はまだお菓子やプリンや与えるとおとなしくなります。食べ終わると、大きな声で意味不明の独り言やふなっしー語、伴奏つき昭和歌謡が始まります。忙しすぎてやや精神に異常をきたしているかもしれません。
仕事となると、できる女に変身し、テキパキこなし、現場への支持や、お客様の打ち合わせ、完璧です。おじさんたちも、ハッパをかけられ形無し状態です。やる気がなかったり、うじうじする男を見ると、「しかーっと、せなっ!」痛快な一言で男気を見せます。こいつほど男らしい男に最近出会っていないし、こんな頑張る人にも出会いません。私以上に、自分たちのお客様を誇りに思い、作品意識がとても強い頼りになる、「女性」です。時々、下のソファーで、口をあけて死体のように爆睡してます。
M邸からおふくろ
3日鳥栖M邸に行きました。T塗装の職人と社長が外壁を下塗りしてました。わたしが一番腕がいいと認める塗装屋です。社長とも昔から妙にウマが合い、わざわざ北九州から出向いてくれました。彼らは安心して任せることができます。天気がいいせいで、塗り壁が映えます。色もよく、一安心ですが、石を張る窓周りにモールをつけようと決めました。すぐ発注です。足場が取れると登記の準備です。中はやや遅れ気味でしたから、棟梁にはっぱをかけました。工務店の、I社長のお母さんが亡くなり、3,4日お休みです。われわれは親を見送る年です。ご冥福をお祈りします。
夕方M邸の帰りおふくろの施設に顔を見に行きました。施設の前の海にはもう潮干狩りの人でにぎわってました。春です。相変わらず、息子がわかりません。でもいてくれることでありがたいと思います。
平田の風邪が治りません。それでも休まず動いています。声がガラガラです。「こんばんわ森進一です。」から始まり、のどの調子で、カルーセルマキになったり、フナッシーになったりして楽しんでます。懲りないおばちゃんです。
月末
2月も終わりです。怒涛の二月でした。家の者の検査の日々から大手術あり、東京出張あり、久留米鳥栖の現場、熊本の現場、北九州の現場、宗像の現場、新規計画3棟・・・・・・現場の段取りでよく怒鳴りましたし、大雪、消費税、東北等の理由で、発注から納品に時間がかかるという言い訳がここの所まかり通ってますが、理由になりません。何とかしようとあの手この手で頑張らないと。言い訳や弱気が受け入れられると人間すぐ調子にのって、できない理由を羅列します。さあ、3月ラストスパートです。
これから月末の支払い、来月の計画をして、すぐ実務に戻ります。事務平田が半日間登場します。その後、発注の平田、コーディネートの平田、そのあと「今月も無事終りましたねー。」晩御飯から、ふくの湯にかけて時々、半端ないおっさんの平田が現れます。味噌汁を口にして、「あーーうまい。」風呂上りは「気持ちいー。」と言いながらうまそうに、オールフリーを一気飲みです。帰りの車で、こぶしの効いた古い演歌を、伴奏も合いの手も自分で入れて感情たっぷりに唸る姿はあまり見なくなりつつある昭和のべたなおっさんです。小腹がすいたら、男の贅沢黒カレーを食べます。月末だけ見られる、面白い珍現象です。
隣の造園会社もいつも遅くまで2,3人残って12時近くまで仕事をしてます。その中に必ず、女性がいます。物作りの会社は社長でも、上役でもなく「物つくり好きな人」が支えています。
湯布院別荘敷地調査
3時半から出発して湯布院の敷地調査です。雪が30センチほど積もったままでした。広い、3000㎡の敷地です。九重連山が見渡せる大パノラマ。感動です。どんなものを建ててもこの自然に勝てるわけもなく、自然を邪魔せず、きれいな形の溶け込むようなデザインに徹します。風景の一つになりえることをテーマに基本、平屋がいいと感じました。この別荘地は26年前デザインした家があります。恐る恐る探すとありました。オーナーが変わったので疎遠でしたが、レンガタイル張りの平屋が品よくありました。悪くありません。大きな木に囲まれて森に同化してひっそりありました。うれしいものです。手入れもされているのでしょう。いい雰囲気です。でかすぎる人工的な建物、町中に建ててほしいデザイン。プレハブなんぞもってのほか。・・・・・・すごく素敵なこの風景にあった佇まいのお宅はおおくありませんが、いくつかの家はデザインがよく、大事に手を入れてあるのは見て取れます。大事にしてもらえるかどうかがデザインの評価です。いい提案をします。
DNA
平田と、娘と3人で、食事に行きました。娘は、入院中の家の者の世話をした帰りで、私と平田は打ち合わせからの帰りです。楽しい時間でした。「詩織ちゃんは社長の娘ですねー。考え方、価値観、好き嫌いそっくり、DNAってすごいと思います。」「Dアート企画の社員旅行は今年、ディズニーランドにしよう。わたしが案内してやる。叔母様や渕上さんに似合いの耳つけて……楽しいよー。」と娘。冗談もまじめな話も、同じような価値観で話せるようになった娘を、平田が、「これだけ頑張って、仕事もでき、大人の考え方が身に付くと、同年輩や、その辺の男はいらんと思うようになるんですよ。」と彼女ならではの忠告をくれました。明日東京出張です。
教え
毎日仕事の合間1時間ほど病院に通う日々です。ベッドに座れるほどになり、10時間の手術からの回復の速さに、現代医学の進歩を感じます。おふくろも施設の人の頭が下がる介護で落ち着いています。仕事も忙しく、昨夜も12時近くまで頑張りました。新規のご提案と施工中の発注業務で平田もてんやわんやです。「すべてにベストを尽くし、頑張り、あとは祈り、結果は神のみぞ知る。」M様からの教えです。タイムリーに頂く教えは響きます。来月の引き渡し、今月のご契約のために今が頑張るときです。多少の疲れや、睡眠不足は幸せの証みたいなものです。今自分に厳しく頑張らないと、示しがつかなくなります。家族みたいな仲間とやる仕事ほど、なあなあにならないようにしなければ・・・・。
夕方湯布院に別荘を計画されている方が事務所にお越しいただき、打ち合わせをさせていただきました。別荘の計画はプラス思考の打ち合わせになます。楽しみです。
踏ん張りどころ
おかげさまで、家の者の手術後の経過も順調です。痛みとの戦い、合併症との戦いです。医学の進歩をまざまざと見せつけられた2週間でした。懇意にさせていただいてる方々からお気遣いいただき恐縮です。わたしは図面を持って病院でプラン作成です。仕事は安心して平田にまかせることができ、現場は渕上に預けました。娘も医療従事者ですから、休むことはせず、仕事の後毎日病院に寄り、家のこともすべてやってくれています。二人の母もよくない状態という連絡が入り、やや気が滅入ります。来月引き渡しが多い状態ですし、今が踏ん張りどころです。こういう時こそ、どうしたらすべてできるかを考え実行に移します。平田、渕上、娘・・・・・・すごいやつらが周りにいてくれることが心強く、感謝してます。日々の仕事、暮らし、支え、支えられてるなーと感じます。
健康診断……皆さんぜひ受けてください。億劫がらず、むしろ積極的に・・・・・・・・。健康が一番という言葉が実感としてやっと理解できてます。