母から学ぶ

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いまだ母から学んでます。母は食料品店を営み、毎朝5時半に店に出てシャッターを空け、まずてんぷらやコロッケ、から揚げなど惣菜を作ります。漁師町の朝は早く、その惣菜目当てのお客様はおおかっように思います。店はにぎわってました。9時に閉店です。その間寝たきりの祖父母の面倒、船乗りの親父や乗組員の食事、洗濯の世話、月一度は役場や、学校から100程度の仕出し弁当の注文もありました。徹夜です。でもいつもお袋は笑っていて、化粧も含めきちんとして店に出てました。休みは元旦の午前中だけです。店明けとかないとみんな困るからという単純な理由です。毎日汗水流して、仕入れた野菜、こんにゃく、肉、漬物樽、日用品を抱え開くおふくろの姿が一番思い出されます。本当に笑顔で一生懸命働いたからでしょう。多くの人から慕われ、相談に来る人も少なくありませんでした。しかし負けず嫌いの根性も持ち合わせていたことを私は子供心にきずいてました。金の愚痴や不安など口にせず毎日を必死で精一杯暮らしていました。今の時代、休むこと、楽して金を手に入れること、国に権利ばかりを主張することなど、お袋の時代は恥ずかしいことでした。一人だけの子供でしたが厳しく、やさしく育ててくれました。今も尊敬してます。