自分の腕がすべて。

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日本は、学校や会社や、資格や、もっと言うと、役職や職種によって、価値が決まる傾向にあります。しかし、いくらいい会社のお偉いさんでも、やめてしまえば、ただのおっさんです。ある意味、自分自身の力のなさに愕然とし、人が去り、さみしい毎日を送っている人も少なくありません。会社で活動してた人は、退職後リスクを負うことなく、自分の、金は使わずに、自己責任も取らなくていい、人のふんどしで相撲を取る商売をしたがる傾向にあります。自分の腕に何の力もないので、腕のある人を昔の名前で、上手に使い、上前を撥ねようとします。わたしなどどれだけタダ働きさせられたかわかりません。昔の栄光にすがればすがるほど、その人を哀れに思います。仕事させたまま連絡もしてこないような男が役員でいた会社など、しょせん中身は金もうけ主義の、ぼろ会社です。いい年して、人としての常識すら備えていません。

対馬の漁師や、職人やわたしが見てきた腕に覚えのある男たちは、年をとっても、自信にあふれ、若いものからも一目置かれます。自分で稼げる腕は何よりの財産です。人が寄ってきます。魅力ある男になるには、その人個人が魅力的なければなりません。周りのことを考えられる人でなくてはいけません。現場に足を運び続けた人はいろんなものが見え、魅力的です。わたしはまだまだ腕を磨き続けます。

無題