2015年7月20日の記事

新国立競技場

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わたしのような建築屋が述べる問題ではないのですが、我慢ならず、怒ります。新国立競技場はザハ案が正式コンペで、当選したにもかかわらず、すったもんだして、政治が介入して白紙撤回。住宅だったら日本というオーナーは最低ということになります。いやなわがままな最低の客です。前回のコンペで、落選したデザイン屋がのこのこテレビに出て、リベンジで、自分なら安くやれると声を上げている。こんなやつも、ろくなもんじゃない。こんな恥ずかしい仕打ちをする国なら建築家として、日本のコンペには参加しませんというくらいの骨のあるデザイン屋はいないのだろうか。この国はあまりにもデザイン屋を軽視して、経済屋や、政治家のしもべのように扱います。だからセンスのない国になったのです。建築デザインを知らないバカコメンテーターや司会者がとやかく、くちをだす事にも腹立たしく思います。安藤忠雄も人としての化けの皮がはがれたようです。建築デザイン屋はあんな常識のない権力にすりよる人ばかりではありません。小倉とかいう、司会者が、「ザハは違約金で13億もらってるんだからかわいそうではない。」と発言してましたが、われわれの仕事は作品を作って、そこを人が使って、喜びがあり、完結するのです。そのため全知能を振り絞り、プレゼンテーションをします。言わしてもらいますがあんたみたいに、カツラかぶって、適当なこと言って金もらう商売とはわけが違うんです。取り巻く環境、時代背景で、お金の価値は違います。前の他国と金の比較は無意味です。

デザイン屋はできたものへの評価は真摯に受け止めますが、デザインを愚弄する行為は国の恥です。昔の城にしろ、国会議事堂にしろ、役所にしろ、美術館にしろ、劇場にしろ、・・・・・・極論すれば現場のプレハブ小屋で、事は足りるものも少なくありません。金かけず、文化を捨てますか?全力の仕事が文化を生みます。

無題