この人は、いろんな発言や行動をしますが憎めない人です。「えーーーー」と思うこともあれば「その通り」と納得させられたりもします。最近のいくつかの発言も面白い。「すし職人が10年も修行するのはおかしい。センスがあれば専門学校で1,2年で店だして成功してる。」これについては以前書きましたが、すしビジネスで儲けるということと、一人の職人として、すしの知識や歴史、いろんな試行錯誤を繰り返し極めるという話がごっちゃになってると思います。何度も言うように、回転寿司や、創作寿司は、給食センターのようなもので、寿司屋ではないと思います。
ユニクロの柳井さんが「これから日本は労働者不足になるから、外国人労働者を受け入れるべきだという発言に対し、「言ってる労働者というのは時給700円や800円で働く人のことでしょ。もう少し出せば日本は労働力は余ってますよ。それで自分の資産が2兆円てどういうことよ。」全くその通り。彼のやり方はただみたいな時給で、東南アジアの人を使い、売るためには、何億というハリウッドスターやモデル、有名人をコマーシャルに使い、一年か二年で着れなくなる程度の商品で儲けまくっていると私も常々いい印象はありません。
今派遣会社が幅を利かせています。ホリエモンは「人の働いた報酬のピンハネや」と言い切ります。わたしも少なからずそう思います。派遣にすがる人も、それで儲ける人もまともじゃありません。諸外国は、ドクターとか、ナースとか、弁護士とか、特殊な職業の人を紹介する会社はあれど、安い労働力を求める派遣会社は昔の、建設現場の作業員を日雇いでトラックに乗せて連れて行くやくざな商売と大して変りないようにも思います。異常な所得格差を生む資本主義は決していい資本主義ではありません。「金儲けは悪いことですか?」と聞く村上さんも人間総合力ではかなり貧しい部類にみえるのはわたしだけでしょうか。