2016年2月10日の記事

時代

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いつの間にか年を重ね、古い人間になりつつあります。しかしいまだに、仕事やお金に追われ、ばたばたした生き方で落ち着きがないままです。永遠の時間の中で、幸運にも、7、80年、人生という祭りの期間を神から頂き、狂喜乱舞、喜怒哀楽しながら生きてます。残り少ない祭りの日々も騒がしく生きていきたいと思います。先日歌番組をみていて感じたことがあります。昔はプロデューサーを中心に「歌い手」と呼ばれる表現者と、作詞のプロ、作曲のプロ・・・・いわゆる作り手と呼ばれる人が同等の立場でいて、多くの人を対象に作品を発信していたように思います。その時代背景で多くの国民が口ずさむ大ヒット曲が生まれ、偉大な歌手、作詞家、作曲家が生まれました。いまは個性というのでしょうか、自分やわかってくれる人だけを対象に、自分で作り、自分で歌う時代のようです。そこにプロとして万人を楽しませる価値観はなく、「好きなこと。」の範疇で、がんばってるようです。才能がすべてで、訓練や、修行で培われる力を待つ事は時代のスピードについていけないのかもしれません。住宅建築も、熟練工、いわゆる職人を必要とせず、機械化で、建築パーツや資材をほとんど自社で作り、工場で組み立て、現場に運ぶ事が大手住宅メーカーの家づくりです。今時、時代が進むということは、お金が主役で、人が脇役になることかもしれません。人の魂ある歌や、絵や、文章や、建築や料理や・・・・・そんな人を見て、そんなものに囲まれて、文化は育つと思うのですが。

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