2017年12月7日の記事

厳しい人がいなくなっていく

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自分はもちろん人にも厳しい人がいなくなった。みんな甘えているし、甘やかせてるように感じるのはわたしだけでしょうか?「無理してやらなくていい。きつい時は人に頼ればいい。」「できないことはできないといいましょう。」信じられません。私が修行中の時の師匠は「できるまでやれ、俺がドクターストップはかけてやる。」「なんでも受けなさい。できるかできないかを考えず、どうしたらできるか考え何とかしてやりとげれば次から簡単なことになる。」私の両親の時代などは、母、嫁、妻、店主の四役をどれの手を抜くことなくやってました。私に大きな愛情をかけ、本家である小澤の責を完ぺきにこなし、祖父母の介護を家で行いながら、船乗りのおやじを夜中三時四時に、船に食事を持って見送り、乗組員の食事も賄い、仕出し食料品店を朝5時から、夜9時まで切り盛りし、休む暇どころか、立ってちょっとしたものを口に入れる食事でした。親戚の相談役でもありましたが、私の記憶では言葉は優しいけど、厳しい意見を言ってました。でもおふくろの自分に厳しい生活を見てる人の多くは納得してたように思います。「働かざるもの食うべからず。」「人と助け合わず、共存できなければ村八分。」そんな時代はとっくになくなり、生ぬるーい社会が作られています。子供をしかれず、しつけられない親たち。仏壇や、墓から縁遠い日々の生活は「家」の放棄です。

古い考えですが、必死に働く両親に、愛情を持って厳ししつけられ、師匠に、修行をお願いし、一人前に育ててもらい、自分も家族を作り、子供を育て、人を育てる。この繰り返しが人であり、そこにあるのは愛情ある厳しさです。